夏の小倉開催も前半の3週6日間が終了し、今週から後半戦に入る。日曜メインは、サマースプリントシリーズ(全6戦)4戦目の北九州記念(19日、GIII、芝1200メートル)。6戦のうち、CBC賞とこのレースがハンデ戦で組まれており、小回りハイペースの難解なレースとなりそうだ。
レース史上初の連覇がかかるのがダイアナヘイロー(栗東・大根田裕之厩舎、牝5歳)だ。昨年、4連勝でこのレースを制した後、3走前の阪急杯で重賞2勝目をマーク。それ以外のレースでは不振が目立つが、前走の函館スプリントS(9着)では不利が重なりながらも0秒5差と復調気配を感じさせている。ただ、昨年より2.5キロ重いハンデ55.5キロは楽ではない。牡馬なら57.5キロで実質トップ。阪急杯勝ちもあるので仕方ないが、ハンデ克服が大きなポイントになる。
アレスバローズ(栗東・角田晃一厩舎、牡6歳)はCBC賞で重賞初制覇を飾った後、短期放牧を挟んでここを目標に調整されてきた。小倉芝コースは昨年2月の帆柱山特別(1000万下)勝ちを含めて【1・0・1・2】と良績がある。前走で騎乗した川田将雅騎手が英国遠征中のため、今回は菱田裕二騎手とのコンビ。同馬の騎乗成績は【2・1・2・4】と相性が良く、全く問題はない。前走から2キロ増のハンデ56キロも、57キロで3勝しているので苦にすることはないだろう。重賞連勝のチャンスは十分にある。
ダイメイプリンセス(栗東・森田直行厩舎、牝5歳)はアイビスサマーダッシュで重賞初制覇。千直は3戦全勝となり、適性の高さを見せたが、芝1200メートルでも3勝を挙げている。小倉のこの距離でも、500万下ながら昨年夏に小郡特別を快勝した。ハンデは別定重量戦の前走から1キロ増の55キロなら、許容範囲内だろう。
同厩のラブカンプー(牝3歳)は、重賞未勝利ながらも新設重賞の葵S、アイビスSDでともに2着。別定の前走と同じ51キロという軽ハンデも有利で、引き続き期待できる。小倉芝1200メートルも【1・2・0・0】と好相性だ。
アサクサゲンキ(栗東・音無秀孝厩舎、牡3歳)は同じ舞台で行われた小倉2歳Sの覇者。その後は未勝利だが、前走のCBC賞でも4着になるなど、GIの朝日杯フューチュリティS10着以外は安定している。ハンデも据え置きの53キロなら今回も上位争いになりそうだ。
ゴールドクイーン(栗東・坂口正則厩舎、牝3歳)は2走前に葵Sを勝ち、前走のバーデンバーデンCは2着。小倉芝1200メートルもフェニックス賞を勝っているように適性は十分にある。51キロも有利だ。
CBC賞2着のナガラフラワー(栗東・高橋亮厩舎、牝6歳)=52キロ、同3着のセカンドテーブル(栗東・崎山博樹厩舎、牡6歳)=56キロ、母アルーリングボイス、祖母アルーリングアクトが小倉2歳Sを勝っているアンヴァル(栗東・藤岡健一厩舎、牝3歳)=50キロ、近況不振ながら昨年の2着馬ナリタスターワン(栗東・高橋亮厩舎、牡6歳)=54キロ=なども争覇圏内だ。
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