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今春も“豪州の達人”クレイグ・ウィリアムズ騎手(34)から目が離せない!! 今年の来日初日となった5日の京都新聞杯は、トーセンホマレボシに騎乗してJRAレコード(芝2200メートル2分10秒0)でV。6日のNHKマイルCもアルフレードで2着と好騎乗を見せた。今週末は京王杯SCでサダムパテック(栗・西園、牡4)、ヴィクトリアマイルでドナウブルー(栗・石坂、牝4)に騎乗。再び重賞で大暴れする構えだ。
来日直後から、名手の腕が冴えわたった。クレイグ・ウィリアムズ騎手は、5日の京都新聞杯を5番人気トーセンホマレボシでV。2着に2馬身半差の強い内容だった。
「トーセンジョーダンの弟だからね。いいパフォーマンスができたし、まだまだ強くなるよ」。昨年のジャパンC2着などでコンビを組んだ兄を引き合いに出して、ウィリアムズは将来性に太鼓判を押す。翌6日のNHKマイルCでは、アルフレードで2着。だが、自身の手で2歳王者に導いた相棒の力は、十分に引き出した。
弾みをつけて臨む来日2週目は、土日とも東京で騎乗。日曜のヴィクトリアマイルは、ディープインパクト産駒で、今年の桜花賞馬ジェンティルドンナの全姉ドナウブルーでチャレンジする。
昨年は14番人気グランプリエンゼルで4着に健闘したGI。「昨年は直線で内からスルスルと伸びてくれた。ドナウブルーの追い切りには乗っていないので、(過去のレースなどを)これからDVDで見て研究するよ。体が細くなりやすい馬みたいだけど、レースで力を引き出せるように、精いっぱいがんばる」と、その言葉に力が入る。
ドナウブルーは前走の中山牝馬Sで11着も、初の長距離輸送で馬体が減った(16キロ)ことが敗因。前々走でGIIIの京都牝馬Sを勝っており、能力はここでもそん色ない。9日に栗東坂路で4ハロン51秒8の好タイムを楽々と出し、石坂調教師も「いい動きだった。馬体重は戻っている(木曜の発表で前走から26キロ増)」と好調をアピール。「学習能力が高い馬だから」と、今度は長距離輸送を克服してくれることを信じて、名手に託す。
土曜のGII京王杯SCで騎乗するサダムパテックは、9日の追い切り(栗東坂路4ハロン51秒2)で感触を確かめた。「真っすぐ走れていたし、動きもベリーグッド。左回りもベターらしいから楽しみ」と意欲満々だ。
日本の生活にも慣れ、好きな食べ物は「テンプラ、スシ、何でもOK」と即答。母国に愛妻と3歳、4カ月の2人の愛娘を残しての単身赴任生活だが、毎日のメールと電話は欠かさない。5月27日のダービーの頃には家族が来日する予定。笑顔で家族と会う日のために、“パパ”は日本で奮闘する。 (片岡良典)
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