蒼馬久一郎
山口吉野
マカロニスタンダーズ
導師嵐山
第65回日経賞(25日、中山11R、GII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・内2500メートル、1着本賞金6700万、1着馬に天皇賞・春の優先出走権 =出走16頭)ハイレベルの4歳世代にまたスター候補が誕生した。4番人気でキャリア5戦のシャケトラが重賞初制覇を飾り、天皇賞・春の優先出走権を獲得。タイム2分32秒8(良)。3/4馬身差の2着も4歳馬で7番人気ミライヘノツバサが入り、連覇がかかっていた1番人気ゴールドアクターは5着に敗れた。 強豪ぞろいの4歳世代から新星の誕生だ。キャリア5戦のシャケトラが直線で脚を伸ばして重賞初制覇。初コンビの田辺騎手も白い歯をこぼす。 「1週前に調教に乗って、すごくいい馬と感じていたし、強い馬だと自信を持って乗りました。ゲートがひと息でポジションが下がったけど、強い馬を見ながら進められたので良かったです」 道中は後方6番手。3コーナー手前で位置を上げ、直線入り口で前を射程に入れる。馬場の真ん中を力強く伸び、早めに先頭に立ったミライヘノツバサを差し切った。 20年連続の重賞Vとなった金子真人オーナーも「強かったですね」と笑顔。平地GI24レース完全制覇に残り5つで、その一つである高松宮記念(フィエロが出走)に弾みをつけた。 シャケトラの今後は未定だが、春のGIでは天皇賞(4月30日、京都、GI、芝3200メートル)、宝塚記念(6月25日、阪神、GI、芝2200メートル)が視野に入る。イタリア語で『幻のデザートワイン』と名付けられたシャケトラが進む先に、おぼろげだった大舞台への道がはっきりと見えてきた。 (千葉智春)★25日中山11R「日経賞」の着順&払戻金はこちら レース後談話も掲載