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導師嵐山
第1回葵ステークス(26日、京都11R、新設重賞、未格付け、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・内1200メートル、1着本賞金3800万円 =出走16頭)新設の3歳スプリント重賞は、古川騎乗の9番人気ゴールドクイーンが逃げ切って初代王者に輝いた。タイム1分8秒0(良)。1馬身1/4差の2着は2番人気トゥラヴェスーラと6番人気のラブカンプーが同着となり、1番人気のアサクサゲンキは5着に敗れた。 一度も先頭を譲ることなく、淀の6ハロンを颯爽(さっそう)と駆け抜けた。3歳の新設重賞を制したのは、橘S3着から挑んだゴールドクイーン。初代王者に導いた古川騎手が、笑顔で汗をぬぐった。 「(第1回の重賞を制して)光栄ですね。もともとスタートが速いので安心していました」 スタートを決めてハナを主張。前半3ハロン33秒9と緩みのない流れをつくり、1馬身ほどのリードを保って直線へ。しぶとい走りで後続の追撃を許さず、1馬身1/4差で逃げ切った。坂口調教師も「結構なペースだったけど、よく辛抱してくれたね」と笑みを浮かべた。 昨夏のフェニックス賞(1着)後に、左前脚を剥離(はくり)骨折。今年3月の復帰戦、昇竜Sは馬体が24キロ減(442キロ、10着)だったが、今回は454キロまで回復するなど、使いつつ復調を遂げた。1200メートル戦も、これで3戦3勝(うち芝は2勝)。スプリンターとしての資質をアピールした。「馬体も増えて良くなってきた。やっぱり1200メートルがいいね」とトレーナーは目を細めた。 今後は未定だが、伸び盛りの3歳馬。女王を目指して、そのスピードに磨きをかけていく。 (長田良三)ゴールドクイーン 父シニスターミニスター、母サザンギフト、母の父タイキシャトル。栗毛の牝3歳。栗東・坂口正則厩舎所属。北海道浦河町・浦河土肥牧場の生産馬。馬主は加藤充彦氏。戦績5戦3勝。獲得賞金6662万3000円。重賞初勝利。葵Sは坂口正則調教師、古川吉洋騎手ともに初勝利。馬名は「黄金+女王」。