第53回
CBC賞(2日、中京11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝1200メートル、1着本賞金3900万円=出走18頭)サマースプリントシリーズ第2戦は、2番人気の
シャイニングレイが後方3番手から鮮やかな追い込みで快勝。2014年12月の
ホープフルS以来となる重賞2勝目を飾った。北村友騎手は
ジューヌエコールでの
函館スプリントSに続く同シリーズ連勝。タイム1分8秒0(良)。1番人気の
メラグラーナは10着に終わった。
素質馬が完全復活だ。
シャイニングレイが長い直線を一気に駆け抜け、2014年12月の
ホープフルS以来となる重賞2勝目をゲット。
函館SS(
ジューヌエコール)に続くサマースプリントシリーズ連勝となった北村友騎手が声を弾ませた。
「すごくいい脚を使ってくれました。本当に力のあるいい馬ですね」
道中は後方3番手を追走した。「想像通り3、4コーナーは少し行きたがる面を見せていました」と鞍上が振り返るように、勝負どころでは押さえきれないほど。メンバー最速の上がり3ハロン33秒2の豪脚で、抜け出していた
セカンドテーブルをゴール寸前でハナ差かわした。
「あらためてすごい馬だなと思いました。前走と違って前半に比較的穏やかに走れたぶん、最後の爆発につながったと思います」
ディープ産駒の復活に高野調教師も感無量の表情だ。デビューから2連勝で重賞を制し、クラシック候補生と呼ばれたが、3歳初戦に選んだ弥生賞(7着)後に屈腱炎を発症。約2年の長期休養を余儀なくされた。復帰後はダートと芝の中距離戦を使われたが結果が出ず…。そして距離を1400メートルに短縮した前走を快勝し、初のスプリント戦の今回で重賞V。施行錯誤の末、新たな活躍の場が見つかった。
今後は厩舎で脚元の確認をして放牧に出される予定。次走は未定だが、「馬のポテンシャルは本当にすごい」とトレーナーの信頼は厚い。もちろん、秋は
スプリンターズS(10月1日、中山、GI、芝1200メートル)が視野に入ってくる。
5歳ながら、まだキャリア7戦なら伸びしろは大きい。確たる“主役”不在のスプリント界に現れた新星が一気に頂点まで突っ走る。 (斉藤弘樹)
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シャイニングレイ 父
ディープインパクト、母シェルズレイ、母の父
クロフネ。鹿毛の牡5歳。栗東・
高野友和厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績7戦4勝。獲得賞金1億3561万円。重賞は2014年GII
ホープフルSに次いで2勝目。
CBC賞は
高野友和調教師、
北村友一騎手ともに初勝利。馬名は「輝く+母名の一部。競走馬として輝かしい歴史を創ることを願って」。
