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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | 牝2 | 55.0 | 岩田望来 | 栗 上村洋行 | 484(0) | 1.33.4 | 10.5 | 5 | 34.3 | ⑦⑨ | |||
2 | 1 | 1 | 牝2 | 55.0 | 幸英明 | 栗 松下武士 | 436(-2) | 1.33.6 | 1 1/4 | 18.3 | 8 | 34.4 | ⑫⑨ | ||
3 | 1 | 2 | 牝2 | 55.0 | M.デムー | 美 田島俊明 | 486(-10) | 1.33.9 | 1 3/4 | 16.3 | 7 | 35.1 | ⑤⑤ | ||
4 | 5 | 9 | 牝2 | 55.0 | 池添謙一 | 栗 松下武士 | 438(0) | 1.33.9 | アタマ | 4.5 | 2 | 35.2 | ③③ | ||
5 | 8 | 16 | 牝2 | 55.0 | 永島まな | 栗 高橋康之 | 434(+2) | 1.34.2 | 1 1/2 | 170.6 | 16 | 34.6 | ⑭⑯ | ||
6 | 7 | 13 | 牝2 | 55.0 | 戸崎圭太 | 美 伊藤大士 | 442(+8) | 1.34.2 | アタマ | 7.1 | 3 | 34.4 | ⑰⑯ | ||
7 | 8 | 18 | 牝2 | 55.0 | 古川吉洋 | 美 堀内岳志 | 442(+4) | 1.34.3 | 1/2 | 269.4 | 18 | 34.9 | ⑫⑬ | ||
8 | 4 | 7 | 牝2 | 55.0 | 坂井瑠星 | 栗 矢作芳人 | 492(-4) | 1.34.3 | アタマ | 11.9 | 6 | 35.8 | ①① | ||
9 | 3 | 6 | 牝2 | 55.0 | 田口貫太 | 栗 矢作芳人 | 448(0) | 1.34.4 | 1/2 | 133.8 | 15 | 35.7 | ③③ | ||
10 | 2 | 4 | 牝2 | 55.0 | 北村友一 | 栗 奥村豊 | 450(-4) | 1.34.5 | 3/4 | 54.7 | 13 | 34.9 | ⑭⑬ | ||
11 | 7 | 14 | 牝2 | 55.0 | 松山弘平 | 栗 福永祐一 | 448(-2) | 1.34.5 | アタマ | 26.5 | 10 | 35.3 | ⑨⑨ | ||
12 | 7 | 15 | 牝2 | 55.0 | 武豊 | 栗 小崎憲 | 434(+6) | 1.34.5 | アタマ | 36.1 | 12 | 35.9 | ②② | ||
13 | 8 | 17 | 牝2 | 55.0 | L.デット | J.リー | 456(--) | 1.34.7 | 1 1/4 | 9.2 | 4 | 35.9 | ⑤⑥ | ||
14 | 6 | 11 | 牝2 | 55.0 | 荻野琢真 | 栗 須貝尚介 | 448(+4) | 1.34.9 | 1 1/4 | 103.5 | 14 | 35.1 | ⑰⑯ | ||
15 | 3 | 5 | 牝2 | 55.0 | 藤岡佑介 | 栗 武英智 | 486(+8) | 1.35.0 | 3/4 | 243.9 | 17 | 35.4 | ⑯⑮ | ||
16 | 5 | 10 | 牝2 | 55.0 | C.ルメー | 美 手塚貴久 | 428(-12) | 1.35.1 | 1/2 | 3.4 | 1 | 35.9 | ⑪⑫ | ||
17 | 2 | 3 | 牝2 | 55.0 | 団野大成 | 栗 本田優 | 482(-4) | 1.35.5 | 2 1/2 | 22.2 | 9 | 36.4 | ⑨⑥ | ||
18 | 4 | 8 | 牝2 | 55.0 | 鮫島克駿 | 栗 杉山佳明 | 430(+6) | 1.36.0 | 3 | 27.8 | 11 | 37.1 | ⑦⑥ |
ラップタイム | 12.1 - 10.6 - 11.5 - 12.3 - 12.0 - 12.0 - 11.5 - 11.4 |
---|---|
前半 | 12.1 - 22.7 - 34.2 - 46.5 - 58.5 |
後半 | 59.2 - 46.9 - 34.9 - 22.9 - 11.4 |
■払戻金
単勝 | 12 | 1,050円 | 5番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 12 | 360円 | 5番人気 |
1 | 500円 | 7番人気 | |
2 | 600円 | 9番人気 | |
枠連 | 1-6 | 4,980円 | 19番人気 |
馬連 | 1-12 | 8,510円 | 31番人気 |
ワイド | 1-12 | 1,800円 | 21番人気 |
---|---|---|---|
2-12 | 2,720円 | 35番人気 | |
1-2 | 3,270円 | 43番人気 | |
馬単 | 12-1 | 18,180円 | 65番人気 |
3連複 | 1-2-12 | 37,530円 | 128番人気 |
3連単 | 12-1-2 | 227,500円 | 725番人気 |
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土曜日の京都芝のレース結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
京都競馬場の芝コースは、Cコース開催の3週目。この中間はまとまった降雨がなく、雨量計で観測された降水はゼロ。土曜日も好天に恵まれ、終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。土曜日朝におけるJRA測定のクッション値は11.5。相変わらず高い数値を維持している。
土曜日に施行された芝競走5鞍を振り返ると、前めの位置から競馬を進めた馬たちの活躍が顕著。1~3着馬15頭中12頭が最終4角を4番手以内で通過、5番手以下通過馬の馬券(3着以内)絡みは2着1頭&3着2頭にとどまっている。先行力や機動力(追走力)の要求度が高いコンディションだった。
その一方、勝ち馬5頭はいずれも上がり3Fタイム3位以内でフィニッシュ、2~3着馬10頭中9頭が上がり3Fタイム5位以内をマークしている。先行力や機動力のみならず、最後までバテない持続力の要求度も非常に高い。中団より前の位置から出走メンバー上位の上がりでまとめられる馬が、幅をきかせる馬場とみていいだろう。
日曜日開催中の天気は不安定(8日7時の時点)。ただ、降ってもにわか雨ないしは少量で済みそうな見通し。まとまった雨が降らないのであれば、傾向の急変までは考えづらい。それゆえメインの阪神JFに関しては、枠順にあまり固執せず、ある程度の位置から持続的に脚を使えそうな馬を上手に狙いたいところだ。
となれば、頼りになりそうなのは、近走で前めの位置から出走メンバー上位の上がり3Fタイムをマークしている馬だろう。線引きには悩ましいものがあるが、ここは前日の傾向にならって、前走4角4番手以内通過馬に注目。そのなかでも、上がり3Fタイム1位で勝利を収めている馬にスポットをあてたい。
また、今年の阪神JFが京都外回りで行われることや、今の京都芝の高いクッション値も見逃せないところ。ゆえに京都外回りの芝、かつクッション値(レース当日朝の測定値)10.0以上のレースにおいて勝利歴がある馬は、人気の有無にかかわらずチェックしておきたい。
今回の阪神JFの出走メンバーで、要点(前走内容+京都外回り実績)をクリアしているのは、①ビップデイジー、②テリオスララ、⑭ランフォーヴァウ、⑮リリーフィールド。よって当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。
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日曜日に行われる阪神JFの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ビップデイジー【C】
栗東坂路単走(4日)。直前序盤は手前を替えることなく淡々と登坂。中盤あたりで鞍上に促されても右手前のまま。最後まで勢いがつく気配はない。ただ、前走の当該週も見映えしない内容だったが、本番では快勝。実戦型の可能性もある。ここでの評価はCにとどめておくが、レース当日の気配はしっかり確認しておいたほうがいい。
②テリオスララ【B】
美浦W単走(4日)。1週前は手前変換後にモタつく面を見せていたが、その当時と比べれば機敏さが出てきた印象。頭の高さも気にならない程度で、全体的にはバランスのいい走り。鞍上の軽い促しにも、きちんと反応していた。ゴール前で少しフワッとした感じになったが、大きく減点するほどではない。まずまずの仕上がり具合ではないか。
③ダンツエラン【B】
栗東CW単走(4日)。コーナーから直線入り口付近までは、気を散らし気味でやや安定感を欠く走りだったが、直線序盤で手前を替えるとフォームが安定。四肢の運びはリズミカルで、力強さも感じるフットワーク。軽い促しに対する反応や、ゴール前の伸びも悪くなかった。少なくとも前走の当該週と比較して、動きが劣るという印象はない。
④ジャルディニエ【B】
栗東CW併走(4日)。3頭併せの真ん中で気後れするような様子だった1週前に比べると、自ら競る意欲が出てきたし、体の使い方も良くなった。低い重心を保ち、まとまりのあるフォーム。脚さばきも安定している。ゴール前の反応も悪くなかった。かなり持ち直してきた印象。この馬なりに順調と判断したい。
⑤ジューンエオス【C】
栗東坂路併走(4日)。反応を確かめる程度の内容。それなりにギアを上げ、先着のかたちで終えたものの、やや脚取りが重たく、ゴール前での鋭さも若干物足りなく映る。軽めの内容とはいえ、騎手が騎乗していたことを考えれば、もう少しキレのある動きを見せてほしいところ。芝マイルのG1で、善戦を超えるパフォーマンスまではどうか。
⑥モズナナスター【C】
栗東坂路併走(4日)。しばらく右手前のままだったが、軸ブレはほとんどなく安定感のある登坂。だが、ラストで手前を替えようとする際に、バランスを崩してヨレてしまう。それで機嫌を損ねたのか、ゴール前は勢いが若干衰えてしまった。本番で騎乗予定の騎手がまたがっていたことを思うと、物足りなさを覚える内容。評価は上げづらい。
⑦ミストレス【B】
栗東坂路併走(4日)。首高めの走りではあるが、変な気負いはなく、鞍上の指示を待てる余裕があるし、抜け出す際の反応や加速も比較的スムーズだった。厳しく見れば、もう少し順手前が長続きしてほしいところだが、お釣りを残して僚馬を封じているように、決して調子は悪くない。及第点の仕上がりだろう。
⑧カワキタマナレア【B】
栗東坂路単走(4日)。手前をころころ替えて、その都度バランスを少し崩す。ただ、脚さばき自体は軽快で力強さもある。しまいにかけても、小柄(前走出走時424キロ)な体を感じさせないキレのある走りを見せていた。少なくとも調子が悪いという印象はない。いい意味での平行線だろう。
⑨ショウナンザナドゥ【B】
栗東坂路単走(4日)。ラスト2Fを13-13ペースで流す程度の調整だが、当競走抽選除外で次週の朝日杯FSに回ることも織り込んだものゆえ致し方ないだろう。直線序盤こそ若干行きたがる素振りを見せたが、途中からは落ち着いてリズムよく登坂していた。この追い切りだけを切り取ると評価するに難しいが、1週前の動きは上々だった。それを加味してのB判定としたい。
⑩ブラウンラチェット【B】
美浦W併走(4日)。直線で手前を左に替えてから若干加速に手間取っていたが、そのあと手前を右に戻してからの走りには勢いと力感があった。右手前に頼りがちな点がどうかだが、スイッチが入ってからの脚取りはしっかりしており、体の軸も安定している。状態が悪いという印象はなく、順調ととらえてもいいのではないか。
⑪クリノメイ【B】
栗東CW併走(4日)。コーナーをリズムよく回り、直線序盤の手前替えもスムーズ。直線での身のこなしに硬さはなく、脚さばきは軽やか。最後まで低い重心を保ち、体の軸も安定している。もう少しラストの動きに力強さがあれば文句なしだが、雰囲気は決して悪くない。ひとまず順調とみてよさそうだ。
⑫アルマヴェローチェ【A】
栗東CW併走(4日)。きれいなコーナリング。直線での軽い促しに対する反応もいい。並走時に手前を戻したかのように見えたが、それによる減速感はなくリズムも乱れていないので、過度に気にする必要はない。最後は楽な手応えのままスムーズに加速。追えばさらに伸びそうな雰囲気もある。好調だろう。高く評価したい。
⑬コートアリシアン【A】
美浦W併走(4日)。この馬としては力みの少ないコーナリング。直線序盤の並走時も比較的落ち着きのある走り。中盤付近で鞍上が軽く促すと手前をサッと替え、無理なく僚馬の前に出た。その後のフットワークも軽やかでリズミカル。それでいて力感があるのもいい。稽古の動きだけをとれば、前走の中間より良く見える。
⑭ランフォーヴァウ【B】
栗東CW併走(4日)。ラスト重点の内容。折り合い自体はついているし、完歩もそれなりに大きい。もう少し仕掛けに対する反応に鋭さがほしいが、それでも推進力を欠き気味だった1週前と比べれば、全体的に動きは良くなってきている。前走1着時のデキを超えるまでには至らないかもしれないが、大きく劣ることもない。悪くない仕上がり。
⑮リリーフィールド【A】
栗東坂路単走(4日)。四肢の可動域はさほど広くないが、馬場をきちんとつかんで走れているし、脚元の回転力も高い。以前と比べて左右のブレが少なくなっているのもいい傾向。集中した様子で、ラストの反応と伸びも上々だった。本質的な距離適性はさておき、今回の追い切りの動きに関しては良く映る。
⑯スリールミニョン【C】
栗東坂路単走(4日)。前膝を高く上げているのはいいのだが、そのわりに後肢の入りが浅く、推進力が上に逃げがちの走り。鞍上が手前変換を促した際に、すんなりと応じてくれないのも気になるところ。1週前は先着こそ果たしたが、折り合いに課題を残す内容。それも含めて、コントロールの難しい面が出てきているように思える。
⑰メイデイレディ【A】
京都ダート(左回り)単走(2日)。少し頭の高い走法ながら、コーナーにおける左手前の走りは力感じゅうぶん。直線を向いて手前を右に替えたあとのギアチェンジもスムーズだった。海外調教馬にありがちな硬さはさほど見られず、軸ブレが少ないバランスのいいフォーム。迫力のある動きで一歩一歩が力強い。右回りで左回りと同じ走りができるかどうかはやってみないとわからないが、この調教からは取り立てて割り引くほどの材料はない。
⑱ミーントゥビー【B】
美浦坂路単走(4日)。ラスト重視で抑え気味だったこともあってか、頭の位置は高め。ただ、前向きな面を見せながらも、折り合いはついていたし、脚さばきも機敏。鞍上の軽い促しにも、きちんと反応していた。もう少しフットワークに力感があれば申し分ないが、大きく割り引くほどではない。この馬なりに整えてきた印象を持つ。
2014年以降(すべて阪神で施行)の1~3着馬30頭のキャリアを確認すると、みな4戦以内となっている。ただし、新馬・未勝利組の2着連対圏入りは、2022年2着のシンリョクカ1頭だけ。同馬は前走が芝1600m戦でタイム差0秒6の快勝、なおかつ出走メンバー最速の上がり3Fタイムをマークしていた。それ相当のパフォーマンスを示していない、前走初勝利組は疑ってかかったほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
④ジューンエオス ⑥モズナナスター
2014年以降(過去10年)の1~2着馬20頭の前走を使用コース別で分けると、新潟芝、東京芝、中山芝、京都芝の4組に集約される。なお、東京組の連対(2着以内)は、前走5着以内からの臨戦馬のみ。新潟・中山・京都組の2着連対圏入りは、前走1着馬に限定される。その点には注意を払いたい。
(減点対象馬)
⑤ジューンエオス ⑥モズナナスター ⑧カワキタマナレア ⑫アルマヴェローチェ ⑬コートアリシアン ⑯スリールミニョン ⑰メイデイレディ
2014年以降の1~2着馬20頭の前走着順を検証すると、1着15頭、グレード競走2~5着が5頭。前走が非グレード競走敗退、およびグレード競走6着以下だった馬の連対(2着以内)例はない。また、前走3~5着からの臨戦で2着連対圏を確保した馬たちには、いずれもOPクラスでの連対(2着以内)経験があった。実績上位馬、もしくは前走1着馬を重視すべきレースといえよう。
(減点対象馬)
⑨ショウナンザナドゥ ⑯スリールミニョン
2014年以降に2着連対圏を確保した国内調教馬のすべてが、前走で単勝7番人気以内の支持を集めていた。ちなみに、前走が単勝8番人気以下だった馬の好走(3着以内)は、2014年3着ココロノアイの1例のみ。連対(2着以内)候補を検討する際には、前走の人気順もしっかりとチェックしておきたい。
(減点対象馬)
⑥モズナナスター
2014年以降、前走4角先頭馬の好走(3着以内)事例は、2015年1着メジャーエンブレム1頭のみ。そのメジャーエンブレムにしても、前走(アルテミスS2着・東京芝1600m)の向こう正面(残り1000m付近)での位置取りは3~4番手(推定)だった。基本的に前走で逃げの手に出ていた馬は、分が悪いと考えるべきだろう。
(減点対象馬)
②テリオスララ ⑤ジューンエオス ⑥モズナナスター ⑦ミストレス ⑱ミーントゥビー
2014年以降、グレード競走以外で4着以下に敗れた経験のある馬が、当競走において複勝圏入りしたケースはゼロとなっている。該当する馬は過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
⑭ランフォーヴァウ
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U指数的にも人気的にも波乱の少ないレースで、直近5年の3着以内馬15頭中13頭が指数一桁順位、人気についても12頭が6番人気以内となっている。2022年は例外的に2~3着のヒモ荒れ決着となったが、基本的に指数も人気も著しく低い馬には手出し不要。堅く収まりやすいレースということもあり、指数も人気も上位の馬を中心に馬券を組み立てるのがベストの戦略となる。
過去の傾向を鑑み、U指数と人気がいずれも上位でバランスの取れている馬をまずはピックアップしたい。ミアネーロの下という良血馬で前走のアルテミスSで3着だった4位⑨ショウナンザナドゥ(87.6)と、前走でアルテミスSを制した2戦2勝馬の7位タイ⑩ブラウンラチェット(86.9)は、確勝級ではないものの上位に食い込む可能性は高いと判断できる。
そして今年は、上位2頭がいずれも人気薄で、高配当提供の使者になってくれそうな雰囲気をかもしだしている。札幌での最初の2戦の勝ち方が強烈だった1位⑧カワキタマナレア(89.9)と、ダート1000mで初勝利を挙げながら前走は芝1400mのもみじSに勝利した2位⑮リリーフィールド(89.7)の2頭はなんとも不気味なので、しっかり買っておいたほうがいいだろう。
Sadler's WellsやNureyev(両者は甥と叔父の間柄)といったSpecialに遡る牝系の大種牡馬の血脈が存在感を示しており、過去10年の勝ち馬で同血脈を保持していなかったのは2018年ダノンファンタジーに限られる。なお、キングカメハメハはNureyevの血を引く代表的な血脈だが、同馬の直系は好走率こそ注目に値するものではないものの、同系統として勝利した2009年アパパネ(父キングカメハメハ)、2022年リバティアイランド(父ドゥラメンテ)の2頭が、そろって翌年に牝馬三冠の偉業を達成していることが興味深い。
ほか、2008年ブエナビスタ、2011年ジョワドヴィーヴルは姉妹制覇であるとともに、1995年ビワハイジとの母仔制覇も果たしている。2021年にはそれら姉妹の半兄アドマイヤジャパンを母の父に配されたサークルオブライフが勝利しているため、今後もビワハイジは要注目の血脈として覚えておいて損はないだろう。
コートアリシアンは、父サートゥルナーリア×母コートシャルマン(母の父ハーツクライ)。父はキングカメハメハの直系で、父系でNureyev、母系でSadler's Wellsの血を引く配合からも、新種牡馬ながら注目に値する存在。なお、父の半兄エピファネイアは、種牡馬として21年1着サークルオブライフ、23年2着ステレンボッシュを出した。本馬は12年安田記念を制したストロングリターンの姪という血統背景にも高いマイル適性を感じる。
テリオスララは、父シスキン×母シャンドランジュ(母の父マンハッタンカフェ)。京都芝1600mでは同じ母の父となるソウルラッシュがマイルチャンピオンシップを制したばかりで、阪神JFの傾向を鑑みてもマンハッタンカフェがビワハイジの従弟にあたる血統背景が興味深い。自身を含め、JRAで出走した兄妹がいずれもリステッド以上で勝利実績を持つ優秀な一族であり、名牝ハルーワソングを介してNureyevを持つことも特筆できそうだ。
ビップデイジーは、父サトノダイヤモンド×母ローズベリル(母の父キングカメハメハ)。本馬は母の父を介してNureyevの血を引くが、キングカメハメハを母の父に配された馬には20年1着ソダシ、22年2着シンリョクカなどが挙げられる。後者においては同じサトノダイヤモンド産駒であり、12番人気の下馬評を覆す走りであったことも気に留めておきたい。父が京都巧者であったことを考えると、イレギュラーな施行も歓迎かもしれない。
2歳女王を決める一戦。歴代の勝ち馬にはのちに一時代を築く名牝たちがズラリと並び、牝馬として64年ぶりのダービー馬となった第58回(2006年)のウオッカ、牡馬を従えて天皇賞(秋)やジャパンカップに勝利した第60回(2008年)のブエナビスタ、牝馬三冠を達成した第61回(2009年)のアパパネや第74回(2022年)のリバティアイランドなどが挙げられる。ほか、第63回(2011年)を鮮やかな末脚で制したのは、デビュー2戦目のジョワドヴィーヴル。同馬は第47回(1995年)の勝ち馬である母ビワハイジとの母仔制覇ならびに、半姉ブエナビスタとの姉妹制覇を決め、自身の血統に秘められた潜在能力の高さを証明してみせた。