18日の東京9Rで行われた第17回東京ハイジャンプ(3歳上障害オープン、J・GII、芝3110メートル、11頭立て、1着賞金=4000万円)は、西谷誠騎手騎乗の3番人気サナシオン(牡6歳、栗東・松永幹夫厩舎)が逃げ切り勝ち。障害入りしてから無傷の4連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは3分25秒8(良)。
障害界にニューヒーローの誕生だ。障害入りしてから負けなしの4連勝で重賞初Vを成し遂げたのはサナシオン。歴戦の猛者を相手に堂々の逃げ切りを決めた。
レースは先手を取ったサナシオンをスマートリバティーがマーク。エーシンホワイティが3番手につけ、人気のオースミムーンもその内側で併走。人気どころは前々の競馬になり、ペースもよどみなく流れたことから馬群に大きな動きはなく、サナシオンが先頭のまま勝負どころを迎える。3番手を併走した2頭も徐々に前との差を詰めるが、サナシオンは余力をもって直線へ。スマートリバティーは後退してエーシンホワイティが2番手に食い下がるが、サナシオンは最後まで危なげなく逃げ切ってV。ジャンプ4連勝での重賞初制覇を果たした。2馬身1/2差の2着が2番人気のエーシンホワイティ。さらに2馬身1/2差の3着がオースミムーンだった。
サナシオンは、父シンボリクリスエス、母ジェダイト、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)サンデーレーシングの所有馬。通算成績は34戦7勝(うち障害4戦4勝)。重賞初勝利。松永幹夫調教師は東京ハイジャンプ初勝利。西谷誠騎手は2002年オンワードメテオ、07年メルシーエイタイム、12年デンコウオクトパスに次いで4勝目。
並み居る実績馬を打ち破ってのVに喜びを爆発させた西谷騎手は「調教にまたがっていたし、返し馬でまたがっても状態がいいのは分かっていたので、ここでどれだけやれるか楽しみにしていました。飛越は上手だったし、道中もこれ以上ない最高のリズムでラップを刻むことができました。この馬はいつも僕の期待以上の走りをしてくれますが、きょうもそうでした。このメンバーでこの勝ちっぷりなら、文句なく強かったです」と無敗の進撃を続けるパートナーに最大級の賛辞を送っていた。
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