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★京王杯2歳Sで重賞初制覇 登録馬中唯一の3勝馬コラソンビート
コラソンビート(美浦・加藤士津八厩舎)は、新馬戦(東京)3着の後、未勝利戦→ダリア賞→京王杯2歳Sと3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズに駒を進めてきた。同馬は今年の阪神JF登録馬で唯一の3勝馬だが、4連勝で2歳女王の座を射止めることができるだろうか。
コラソンビートを管理する加藤士調教師は、2021年皐月賞(14着)以来2回目のJRA・GI挑戦となる。コラソンビートの前走・京王杯2歳Sは、加藤士師にとってJRA重賞初勝利となったが、JRA・GI初制覇も贈ることができるだろうか。なお、コラソンビートには横山武史騎手が騎乗を予定している。
★新馬、ファンタジーSを連勝 ファインニードル産駒のカルチャーデイ
カルチャーデイ(栗東・四位洋文厩舎)は、芝1200メートルの新馬戦(小倉)を勝ち上がり、前走で芝1400メートルのファンタジーSを制して、阪神JFで初の芝1600メートル戦に挑む。カルチャーデイの父ファインニードルは現役時代、芝1200メートル戦でGI2勝を含む9勝、芝1400メートル戦で1勝を挙げた。ファインニードル産駒も1400メートル以下での勝利が多く、11月27日現在、JRA通算27勝中24勝を1400メートル以下の距離で挙げている。果たして、カルチャーデイは未知の距離を克服して父に初めてのGIタイトルを贈ることができるだろうか。同馬には引き続き酒井学騎手が騎乗を予定している。なお、カルチャーデイを管理する四位洋文調教師は、騎手時代に阪神JFで2勝を挙げており、騎手・調教師双方での同レース制覇がかかる。
★6勝を挙げる(有)サンデーレーシング 新潟2歳S勝ち馬アスコリピチェーノを登録
馬主の(有)サンデーレーシングは、阪神JFで通算6勝を挙げており、同レースにおける最多勝馬主となっている。今年の阪神JF登録馬では、新馬戦(東京)と新潟2歳Sを連勝したアスコリピチェーノ(美浦・黒岩陽一厩舎)がサンデーRの所有馬だが、最多勝記録を更新する7勝目を挙げるごとができるだろうか。勝てば、アスコリピチェーノを管理する黒岩調教師はJRA・GI初制覇となる。
なお、サンデーRは、今年のJRA・GIで6勝、JRA重賞は14勝を挙げている(※いずれも12月4日現在)。グレード制を導入した1984年以降、馬主のJRA・GI年間最多勝記録は9勝、JRA重賞年間最多勝記録は18勝で、いずれもサンデーRが打ち立てた記録だが、残りの開催でこの記録にどこまで迫ることができるか。
★新馬戦でのちの重賞勝ち馬2頭を撃破 サウジアラビアRC2着のボンドガール
ボンドガール(美浦・手塚貴久厩舎)は、6月4日の新馬戦(東京)を勝ち、約4カ月の休養を挟んで出走したサウジアラビアRCでは2着に入った。ボンドガールが勝った新馬戦は2~6着馬がすでに勝ち上がっており、2着馬チェルヴィニアはその後アルテミスSを勝ち、3着馬コラソンビートはその後3連勝で京王杯2歳Sを制し、阪神JFに出走を予定している。今回、ボンドガールにはテン乗りとなるトム・マーカンド騎手が騎乗する予定だが、新馬戦でのちの重賞勝ち馬2頭を破った実力をGIの舞台で示すごとができるだろうか。なお、ボンドガールが勝った新馬戦で6着だったキャットファイト(美浦・上原博之厩舎)も、その後未勝利戦とアスター賞を連勝し、阪神JFに出走を予定している。
ボンドガールを管理する手塚貴久調教師には、グレード制を導入した1984年以降で22人目となるJRA・GI通算10勝がかかる。11月27日現在、手塚調教師の管理馬は今年のJRA2歳戦で12勝を挙げており、木村哲也調教師、西園正都調教師と並び今年のJRA2歳戦最多勝調教師となっているが、節目のGI制覇を遂げることができるだろうか。
★JRA2歳GIきょうだい制覇を目指すサフィラ 母の雪辱狙うクイックバイオにも注目
アルテミスS2着のサフィラ(栗東・池添学厩舎)は、父ハーツクライ、母サロミナという血統で、2019年の朝日杯FS勝ち馬サリオスの全妹にあたる。グレード制を導入した1984年以降、JRA2歳GIのきょうだい制覇は3組が成し遂げているが、サフィラは2歳女王の座に就くことができるだろうか。
また、ききょうS勝ち馬のクイックバイオ(栗東・須貝尚介厩舎)は、父ブリックスアンドモルタル、母アニメイトバイオという血統だ。アニメイトバイオは09年の阪神JFで勝つたアパパネから半馬身差の2着に敗れたが、クイックバイオは母が果たせなかった阪神JF制覇を遂げることができるだろうか。なお、須貝調教師は歴代最多タイの阪神JF3勝を挙げており、今年の阪神JFにはクイックバイオとヒヒーンの2頭を登録している(※ヒヒーンは12月4日現在、抽選対象)。
★収得賞金400万円の馬は抽選対象 1戦1勝馬は4頭が登録
今年の阪神JFには26頭が登録しているが、12月5日現在、収得賞金上位の15頭が出走可能となっており、残る3頭の出走馬は収得賞金400万円の馬から抽選で決定する。阪神JFが牝馬限定戦となった1991年以降では、2006年ウオッカ、07年トールポピー、08年ブエナビスタ、11年ジョワドヴィーヴルの4頭が抽選を突破して出走し、2歳女王の座を射止めているが、抽選を突破してGIの舞台に立つのはどの馬だろうか。抽選対象の馬のうち、アトリウムチャペル(美浦・木村哲也厩舎)、タガノエルピーダ(栗東・斉藤崇史厩舎)、ニュージェネラル(栗東・武英智厩舎)、ブルーアイドガール(栗東・吉岡辰弥厩舎)の4頭は1戦1勝という成績だ。
昨年は1戦1勝のシンリョクカが9分の3の抽選を突破して2着に好走したが、今年の1戦1勝馬は抽選を突破して好走することができるだろうか。なお、グレード制を導入した84年以降、キャリア1戦でJRA・GIを勝った馬はジョワドヴィーヴル(11年阪神JF)、リオンディーズ(15年朝日杯FS)の2頭だけだ。
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