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【血統アナリシス】北九州記念2021 二転三転の前崩れになりやすく、欧州血脈の底力も問われやすい

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【血統アナリシス】北九州記念2021 二転三転の前崩れになりやすく、欧州血脈の底力も問われやすい

ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は北九州記念2021・血統予想をお届けします!


昨年は中団内で脚を貯めていたマンハッタンカフェ産駒の8番人気レッドアンシェルが見事な差し脚を披露して勝利。同種牡馬の産駒は14年にもカイシュウコロンボが似たような立ち回りで17番人気3着と大駆けしており、展開が嵌った時の爆発力には侮れないものがありそうだ。

また、前記カイシュウコロンボは母の父がコマンダーインチーフとなるが、その父ダンシングブレーヴは直系の10年メリッサ(父ホワイトマズル)、17年ダイアナヘイロー(父キングヘイロー)、19年ダイメイプリンセス(父キングヘイロー)が勝ち馬として名を連ねている。スプリント重賞ではあるものの、ダンシングブレーヴやトニービンなど、意外にも欧州の長距離で実績を残した種牡馬の血脈を強調しやすい。例年、ハイペースに起因して二転三転する結果になりやすいので、最後はタフな底力を問われやすいのだろう。

アウィルアウェイは、父ジャスタウェイ×母ウィルパワー(母の父キングカメハメハ)。インディチャンプの半妹で、父はトニービンの血を引くジャスタウェイ。本馬は昨年の北九州記念で10番人気3着と大駆けしているが、直線が平坦なコースでは「3-0-3-1」。唯一の馬券圏外も故障馬の煽りを受けてのものなので、実質的には底を見せていない。末脚を武器としている馬でもあるだけに、レース傾向からも注目しておきたい存在だ。


ジャンダルムは、父Kitten’s Joy×母ビリーヴ(母の父サンデーサイレンス)。ファリダットフィドゥーシアの半弟で、母ビリーヴは02年スプリンターズS、03年高松宮記念を制した名スプリンター。本馬はデイリー杯2歳Sを勝利したのち長らく不振を極めていたが、5歳秋に1400m、6歳春に1200mと距離を詰めると別馬のように躍動しはじめた。欧州の大種牡馬Sadler's Wellsの直系であれば底力も申し分ないだろう。

シゲルピンクルビーは、父モーリス×母ムーンライトベイ(母の父High Chaparral)。シゲルピンクダイヤの半妹にあたる血統で、近親には04年アイリッシュダービー勝ち馬Grey Swallowがいる奥深さもある。母の父High Chaparralは漁夫の利となる展開で台頭しやすく、人気薄でノーマークのときこそ気を配らなければならない。前走が勝負所で進路を確保できない消化不良の一戦だったこともあり、改めて見直す必要はありそうだ。


【血統予想からの注目馬】
アウィルアウェイ ⑦ジャンダルム ⑨シゲルピンクルビー

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