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GIシリーズが一旦終わり、東京日曜メーンでGIIアルゼンチン共和国杯(芝2500メートル)が開催される。主役はゴールドアクターだ。2008年の覇者である父スクリーンヒーローなど、のちのGI馬を数多く輩出した出世レース。ゴールドは昨年の菊花賞3着の実績が示すように長丁場は得意で、重賞初Vへ気配も上々だ。
初タイトル獲得へ機は熟した。昨年の菊花賞3着馬ゴールドアクターが、出世レースで重賞初制覇を狙う。
アルゼンチン共和国杯は過去10年の連対馬を見ても、6頭がのちにGIを勝っている。ゴールドアクターの父スクリーンヒーローもそのうちの1頭で、4歳時の2008年にこのレースで重賞初Vを飾り、続くジャパンCも制覇した。ここを勝てば夢は大きく広がる。
「以前よりも体がしっかりしてきた。折り合いに問題がないし、期待している」
中川調教師は厩舎にとっても初となるJRA重賞制覇を見据えている。
昨年は夏に札幌で条件戦を連勝し、日本レコードでの決着となった菊花賞で3着とGI級の能力を示した。
その後は疲れを完全に取るため、じっくりと休養。ようやく態勢が整い、8カ月ぶりの実戦となった今年7月の洞爺湖特別で力の違いを見せると、前走のオクトーバーSもトップハンデ57・5キロを背負いながら完勝した。
「以前はハミに頼るところがあったが、それが解消されてきて、前走もしまいにいい脚を使ってくれた」と中川調教師。父が本格化を遂げた4歳秋を迎え、アクターも充実ぶりを見せている。オクトーバーSからこのレースに臨む過程も父と同じだ。
10月28日に行われた1週前追い切りでは、主戦の吉田隼騎手を背に美浦Wコースで6ハロン85秒9-13秒1をマークし、併せ馬で併入した。「前走後はここを目標に予定通り。いいガス抜きができた」とトレーナーは順調さを強調する。
デビューから一貫して2000メートル以上のレースに出走し、スタミナ勝負は歓迎。ゴールドアクターが堂々と主演を務める。
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出世レース アルゼンチン共和国杯の過去の出走馬のうち、2008年の優勝馬スクリーンヒーローは続くジャパンCを制覇し、同年2着のジャガーメイルは2年後に春の天皇賞を制した。他にも、07年1着アドマイヤジュピタが08年天皇賞・春、09年2着アーネストリーが11年宝塚記念、10年1着トーセンジョーダンが11年天皇賞・秋、13年2着アドマイヤラクティが14年コーフィールドC(豪州)と、過去10年の連対馬のうち6頭がのちにGIを勝っている。昨年の覇者フェイムゲームは今春の天皇賞で2着と好走。3日に行われる豪GIメルボルンCでは、英国の主要ブックメーカーで1番人気と有力視されている。
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