週開催の全レースVTRをくまなく見直し、着順・走破時計など、数値データだけでは判断できない“視覚的要素”を踏まえ、次走狙える馬(激アツ君)をピックアップします。
【4月27日(土)】
東京11R 3歳オープン G2
青葉賞 芝2400m 晴 良
15番
ショウナンラプンタ(7番人気2着)
勝ち時計から考えるとダービーで勝ち負けできるレベルではなく、その意味では“次走”でなく“次々走”激アツ君かもしれないが内容は強かった。府中芝2400mの15番枠は恵まれた枠とは言えず、スタートが特段遅かったわけではなかいが内から好位を取りに一斉に動いた他馬に押され、1角では後方5番手に。レースVでは向正面、必死で抑える鞍上の頭がグラグラ揺れ、消耗もかなり大きかったはずだが直線の手応えは十分。内もまだ止まらない馬場で勝ち馬に鋭く外から迫った。520kg超えの恵まれた馬体も魅力でダービーより先の、馬が完成された時点でのパフォーマンスに期待がかかる。長い目で追いかけてみたい。 【次走注目度:S】
【4月28日(日)】
新潟3R 3歳未勝利 ダ1800m 晴 良
5番
アスクデビューモア(4番人気1着)
他馬に比べて3kg減は大きかったが、この距離・条件で2位につけた上がり1.0秒差はポテンシャルの違いとしか言いようがなく、昇級後も能力だけならアッサリ勝てそうなレベルだ。念のため過去のレースを見てみたが、休養前の1戦以外は負けつつもかなり良い脚を見せている。今日はハナに行きたい馬が多かったのと二の脚がつかなかったことで好位を取れなかったが、スタートそのものは出ている。ペースが上がった3角から4角の上がり方もスムーズで、4角後方4番手から矢のように伸びた。勝ち方を考えるとある程度人気になりそうだが、昇級しても引けを取らないと思う。狙ってみたい。 【次走注目度:A】
東京3R 3歳未勝利 ダ1600m 晴 良
13番
レッドラウル(6番人気4着)
レースVだと分かりづらいが、パトVで見るとスタート直後に両脇の馬に挟まれ進路を塞がれ、一旦控えて外に出している。そのまま馬群からポツンと離された後方2番手でレースを進め、ようやくエンジンが掛かったのは直線に向いてから。その直線では、他馬から不利を受けない大外を通っての進撃をはかったがいかんせん前との距離がありすぎた。バテた馬をかわしただけの4着だったが、このクラスでは明らかに脚力が違う。課題は多いが未勝利のまま福島あたりまで引っ張れば、人気の先行馬を一気に差し切るシーンも期待できそう。次走狙ってみたい一頭だ。 【次走注目度:A】
京都11R 4歳上オープン G1
天皇賞(春) 芝3200m 晴 良
5番
ブローザホーン(5番人気2着)
勝った
テーオーロイヤルについてはお見事の一言だが、このレースで次走買うべき馬を一頭挙げれば迷いなく
ブローザホーン。420kgの馬格で58kgを背負って今日の流れ、馬場状態で追い込んでの2着は絶賛すべきで、同じ追い込んで上位に来た
スマートファントムとは通ったコースが全く異なる分、価値はこちらが圧倒的に上。流れ、展開、位置取り、どれをとっても、何回レースVを見ても、道中この馬の激走を予測させる要素は一つもなく、そこからの直線、ただただ一頭脚色が違うというレースだった。デビュー以来のレース結果を辿ってみたが、去年の春くらいから明らかに馬が違う。典型的な遅咲きのステイヤーで、今日は負けたが次はどの馬が相手でも要注意だ。
宝塚記念、
有馬記念に出走してきたら中心で狙ってみたい。 【次走注目度:S】