〔本紙の狙い〕
ネヴァブションを中心視した。
AJCCは好位から抜け出し圧勝。完全にいい頃の調子を取り戻した。この中間の乗り込みは入念で、最終追い切りの動きも抜群。仕上がりは万全だ。中山芝2500メートルは3戦3勝。きっちり結果を残して、天皇賞へ向かう。上がり馬の
アーネストリーが相手の筆頭。素質は重賞でもそん色ない。
マンハッタンスカイはこの距離ならば、持ち味の先行力を生かせる。
★最新ナマ情報
前走の
AJCCを2馬身半差で完勝。07年の
日経賞に続くGII2勝目を挙げた(11)
ネヴァブションはこの中間も絶好の動きを見せている。前日には北C(ダート)を楽走で流して上がり3ハロン48秒3-15秒1。以前のように行きたがる面がなくなり、精神面でも成長。体つきもすっきりして今がまさにピークのデキだ。「この重賞は一昨年に勝っているが、当時よりも馬がしっかりしてきたし、雰囲気も今の方がいい。いい結果を出して大目標の天皇賞・春に向かいたい」と中鉢調教助手は自信満々の手応え。
勢いなら(9)
アーネストリーも負けてはいない。前走で子供扱いした
ナムラクレセントは昨年の
菊花賞の3着馬。初の重賞挑戦でも通用する裏付けはある。「センスがいい。この内容次第で天皇賞へ向かいたいと思っている」と佐々木晶調教師は一気の頂点獲りに期待を膨らませる。
この相手なら楽に先手を取れそうな(14)
マンハッタンスカイの前残りにも警戒が必要か。「前走は展開が向かなかった。気分よく運べればしぶといし、長丁場も合う」と浅見調教助手は色気たっぷり。
(1)
アルナスラインは併せ馬でビシビシ追われて前向きさが出てきた。「以前の迫力が戻れば」と松元茂調教師は実力馬の復活に期待をかける。(12)
モンテクリスエスは「追うたびに筋肉に張りが出て、前回より状態は良くなった」と松田国調教師はさらなる上積みを強調する。
(7)
マイネルキッツは前日は坂路とウッドで微調整。「いい感じ。ズブさが出ているから距離延長はいい方に出そう」と国枝調教師の手応えはいい。(4)
キングストレイルは坂路の2本目に4ハロン59秒9-44秒6-15秒5をマーク。「順調です。この距離でも大丈夫」と、前日追いに跨った北村宏騎手の感触は悪くない。