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菊花賞は、3000mという長距離レースなこともあり、晩成型の馬が活躍するケースが多い。よって、春の実績馬と夏の上がり馬の比較が重要となる。
以下は、過去5年の菊花賞優勝馬が過去に記録した最高指数を含む主な指数と着順の一覧である。
■2010年 優勝馬:ビッグウィーク
54.2 神戸新聞杯3着
54.2 玄海特別(1000万下)1着
■2009年 優勝馬:スリーロールス
56.4 野分特別(1000万下)1着
■2008年 優勝馬:オウケンブルースリ
54.2 神戸新聞杯3着
56.1 阿賀野特別(1000万下)1着
■2007年 優勝馬:アサクサキングス
55.5 神戸新聞杯2着
42.6 宝塚記念15着
56.1 日本ダービー2着
■2006年 優勝馬:ソングオブウィンド
54.5 神戸新聞杯3着
これを見ると、クラシック路線で最高指数を記録し3着以内に入線した馬と、古馬混合の1000万下で最高指数を記録して勝ち上がってきた馬の対決になっていることが分かる。
それでは、今年の出走馬の中で条件を満たす馬をピックアップしてみよう。
まずは、クラシック路線で54.2以上の指数を記録し、3着以内に入線した実績のある馬の一覧である。
58.0 オルフェーヴル(日本ダービー1着)
57.1 ウインバリアシオン(日本ダービー2着)
57.0 フェイトフルウォー(セントライト記念1着)
56.3 トーセンラー(セントライト記念2着)
55.7 サダムパテック(セントライト記念3着)
次に、1000万下以上の古馬混合戦で勝利を挙げた実績のある馬を探してみると、該当するのは5頭である。
54.4 スマートロビン(阿寒湖特別1着)
54.2 ダノンマックイン(兵庫特別1着)
53.5 ショウナンマイティ(ポプラ特別1着)
52.9 サンビーム(清滝特別1着)
52.7 シゲルリジチョウ(美作特別1着)
以上の10頭が条件を満たしているが、条件戦組の5頭はクラシック路線組と比べてレベルが低く、逆転は難しいと思われる。
よって、今年の菊花賞は、二冠馬オルフェーヴルを中心としたクラシック路線組の5頭による優勝争いになると結論づけたい。
なお、ここで述べた見解はあくまでも、カツラギ指数をベースにした前走に関する一考察であり、カツラギの最終結論では無いことをお断りしておきたい。
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