ラジオで“犬はどうやって水を飲むか?”というのが話題になっていた。(どうやって……って水の飲み方に種類とかあるのか……?)と思い生半可に聞いていたが、ゲストの女性はこれに真面目に答えていた。「あ、うちゴールデンレトリーバーを飼っているんですよ。今、思い出してるんですけど……バシャバシャ? ん~、ビショビショ? とにかく、顔中水だらけにして飲みます。分かった! “バシャバシャ”飲む!」
(いやいや、それはあなたのワンちゃんがお行儀悪いだけで……)なんて思いニヤニヤしていたらパーソナリティ、こう言った。
「あぁ! でもまぁ、正解っちゃ正解ですね。ある意味……」
思わず車を運転しながら突っ込んだ。「正解なのか~い!」
説明を聞くとこういうことだった。犬というのは水の入った容器に舌を入れてその先端をオタマみたいに変形させて水を掬い上げ、空中に放り、柱状になった水の塊を、一つ一つ“食べて”いるらしいのだ(笑)。正確に言うと“飲んでいる”のではなく、水の塊を食べているのだという。だからどの犬も皆、水を飲む時にはベチャベチャ音を立てるし顔中がビショビショになる、という説明を聞いて思わず笑ってしまった。アメリカの大学の研究で分かったことらしいが何でも“よく見れば”事実は違う、ということが世の中多い。
さて、よく見れば「飲んでいる」のではなく「食っている」ことが分かったのは犬の水の飲み方だが、よく見れば分かるのは“競馬”だ(笑)。特に今週日曜、小倉競馬場のメイン競走
プロキオンステークスは、“よく見れば”精神がモノをいうレース。夏のローカル開幕週、特大万馬券を的中させるべく、今週の金言を紹介するとしよう。
曰く「
プロキオンステークスは人気薄をよく見ろ」。
過去5年、3着以内に入った15頭の内11頭が4番人気以下のこのレース。逆に言えば3番人気以内の馬で馬券に絡んだのは27%にも満たず“どうぞ万馬券を獲ってください”と言わんばかりのこれまでの競走結果だ。しかも大穴をあけた馬の成績を辿ってみると、一昨年2着の
ヒストリーメイカー(14番人気)も3着
サクラアリュール(12番人気)も、2021年の3着
メイショウウズマサ(12番人気)も、それぞれ激走の“理由”がある。共通するのは「過去強い馬と善戦した経験がある」ことだ。
ゲンパチルシファーは8歳。近走の競走成績は冴えず、前走
アンタレスステークスは16頭立て15番人気8着。この馬が人気になる可能性はほぼゼロだが、2022年の勝ち馬。コース相性は抜群で、狙うにはうってつけだ。
冒頭のラジオの話で(ん? ラジオ? 今時珍しい……)と思った読者も少なくないと思うが、なぜ最近私がラジオを聞いているかといえば、その理由は「事故ったから」(笑)。命も体も何ともなかったし、他人を巻き込まなかったのは良かったが、修理期間中の代車はラジオしか聞けない。流れる放送を聞きながら改めて思った。(よ~く見て、運転しよ……)。
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