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第47回札幌記念(21日、札幌11R、GII、3歳上オープン国際、定量、芝2000メートル、1着本賞金7000万円、サマー2000シリーズ第4戦=出走13頭)福永祐一騎乗、1番人気のトーセンジョーダンが好位から伸びて、インから抜け出したアクシオンをハナ差退けて優勝した。タイム2分0秒4(良)。3着には後方から追い上げたレッドディザイアが入った。福永騎手は札幌で重賞初Vを飾り、トーセンジョーダンはGII3勝目をマーク。人馬ともに秋のGIシリーズへ弾みをつけた。
短い夏が過ぎ去るのを惜しむかのように、強い日差しが照りつけた札幌競馬場。GII2勝の実績を誇るトーセンジョーダンが、ライバルたちをねじ伏せた。
「休み明けのハンデを能力で克服してくれました。最後は地力の違いですね。抜かせない手応えがありました」
初コンビの福永祐一騎手が汗をぬぐう。札幌の重賞は初勝利。JRA全10場重賞制覇へ、残すは福島のみとなるVだった。
大外枠から好位につけた。「ペースは遅くなると思っていた。仕掛けるタイミングだけ気をつけていました」。4コーナーでポジションを上げ、直線では内のアクシオン、外から強襲するレッドディザイアとの叩き合いを制した。
検疫の都合で札幌入厩は11日。レースのわずか10日前だった。「牧場(ノーザンファーム)でしっかり作ってくれて、よく仕上がっていた」と池江泰寿調教師。「牧場のスタッフがすごい。陣営の勝利」と謙そんしたジョッキーを「ワンペースな走りをするクセをつかんで、良さを引き出してくれた。見事な騎乗技術だね」とたたえた。
舞台裏にはもう1人、影の“役者”がいた。有馬記念などで騎乗した三浦皇成騎手(騎乗停止中)が14日、滞在していた函館から札幌へ駆けつけて追い切りに騎乗。「あそこでビッシリ追ってくれたおかげで、随分と息ができた。『ありがとう』といいたい」と、指揮官は感謝の言葉を口にした。
右腕筋肉痛明けだった宝塚記念は9着に敗れたが、再び軌道に乗ったジョーダン。「格式の高いGIIを勝ってくれた。秋へ向けて、いいステップになったと思います」とユーイチはうなずく。今後はノーザンファームに放牧に出て、天皇賞・秋(10月30日、東京、GI、芝2000メートル)を目標に調整する予定だ。
これでユーイチは、サマージョッキーズシリーズで39点。2位の池添に14点差をつけ、首位を独走している。今週はジョーカプチーノとのコンビで再び札幌のキーンランドCに挑む。ユーイチの暑い夏は、まだまだ終わらない。(野下俊晴)
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2025年1月5日(日) 09:20
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ウマニティ編集部
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