横山武史(23)=美・鈴木伸=騎乗の10番人気
オオバンブルマイが、好位から抜け出して新馬戦に続く連勝を決めた。次走は
朝日杯FS(12月18日、阪神、GⅠ、芝1600メートル)が視野に。2着に11番人気
フロムダスク、3着が5番人気
スピードオブライトで3連単222万1830円の大波乱。1番人気
ロンドンプランは14着に敗れた。
レース史上最高となる3連単222万1830円のビッグな配当を、10番人気の
オオバンブルマイがその名の通りに振舞った。
「ちょっと外めの枠でしたが、インのポジションをどこかで取れればと思っていました。早仕掛けはしたくなかったので、(追い出しを)待たされる形になったのが逆によかったと思います」
横山武騎手はしてやったりの表情だ。好スタートから道中は先行馬の背後でじっくりと待機。残り1ハロン手前で外に進路を確保すると、グイグイと末脚を伸ばして一気に差し切った。「テン乗りでしたが、さすがタケシというレースでしたね」と吉村調教師は殊勲のジョッキーに最敬礼だ。
JBC2歳優駿を
ゴライコウが勝ち、来週の
エリザベス女王杯には
アカイイトがスタンバイしている岡浩二オーナーの所有馬。今後は
朝日杯FSも視野に入る。「1ハロン延長は未知だけど、体が小さいのにいい根性がある」と鞍上。さらなる大盤振る舞いを期待していいはずだ。(漆山貴禎)
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オオバンブルマイ 父ディスクリートキャット、母ピンクガーベラ、母の父
ディープインパクト。鹿毛の牡2歳。栗東・
吉村圭司厩舎所属。北海道新ひだか町・株式会社サンデーヒルズの生産馬。馬主は岡浩二氏。戦績2戦2勝。獲得賞金4563万7000円。重賞は初勝利。
京王杯2歳Sは
吉村圭司調教師、
横山武史騎手ともに初勝利。馬名は「大盤振る舞い。ファンに配当金を盛大に振る舞えるように」。