台風の影響はそれほどなく、予定どおりの3日間開催となった京都。とはいえ土曜は多量の雨が降っていて、月曜になったからといってパンパンの良馬場は望めないだろう。例年なら時計の速い決着が多いレースだが、芝が傷んで力の要る馬場なら、昇級の
ハウメアで十分勝負になる。
マイルまでこなすタイプだが、【2・3・0・1】の実績を残す芝1200メートルが最も得意。特に3勝クラスに昇級して6戦したが、連対を外したのは1400メートルの2戦だけで、よりスプリント色が濃くなっている。
2走前のTVh杯はスタートがひと息で後方から。一列前にいた51キロの
パラダイスガーデンを捕らえ損ねたが、最速の上がり3F33秒6の脚で追い上げた。前走の函館日刊スポーツ杯では一転して2番手から押し切り、後方からでも好位からでもレースができることを証明した。
騎乗したルメール騎手が「この馬は1400メートルまでいけるけど、1200メートルならグングン加速して最後まで頑張ってくれる」とレース後に話していたほど、
スプリンターとしての資質は高いものがある。
約3カ月ぶりの実戦だが、藤沢和厩舎らしい坂路で併せ馬の丹念な乗り込み。1週前の4F52秒9と、今週の54秒0でほぼ仕上がった。ハンデ53キロは昇級の牝馬としては見込まれた印象だが、前走は55キロで牡馬を蹴散らしているのだから問題ないだろう。
唯一の不安は持ち時計が1分8秒台までしかないことだったが、それも冒頭に書いたとおり、時計のかかる馬場状態なら気にする必要はなくなった。津曲助手は「確実に力をつけているし、帰厩後も元気。OPでも楽しみはあります」と色気たっぷり。
タワーオブロンドンで
スプリンターズSを制した藤沢和厩舎から、遅れてきた快速熟女
ハウメアが激走する。
“究極の3連単”は
ハウメアと
ミラアイトーンの1、2着裏表から3着に流す12点。これでばっちりゲットできる。(夕刊フジ)
★夕刊フジ杯オパールSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載