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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 13 | 牡4 | 58.0 | 西村淳也 | 栗 杉山晴紀 | 526(+2) | 1.07.0 | 28.5 | 9 | 34.2 | ③③ | |||
2 | 1 | 2 | 牡5 | 58.0 | 菅原明良 | 美 高柳瑞樹 | 478(+4) | 1.07.0 | クビ | 9.6 | 5 | 33.5 | ⑦⑥ | ||
3 | 3 | 5 | 牝5 | 56.0 | 横山武史 | 栗 長谷川浩 | 472(-4) | 1.07.1 | クビ | 8.2 | 4 | 33.2 | ⑫⑫ | ||
4 | 3 | 6 | 牝5 | 56.0 | 川田将雅 | 栗 池江泰寿 | 498(0) | 1.07.1 | クビ | 5.2 | 2 | 33.9 | ⑤⑤ | ||
5 | 2 | 3 | 牡5 | 58.0 | 松山弘平 | 美 深山雅史 | 476(-4) | B | 1.07.2 | 1/2 | 13.5 | 7 | 33.6 | ⑧⑥ | |
6 | 7 | 14 | セ6 | 58.0 | J.モレイ | C.シャム | 494(+1) | 1.07.4 | 3/4 | 12.5 | 6 | 34.3 | ④④ | ||
7 | 6 | 12 | 牡5 | 58.0 | D.レーン | 美 堀宣行 | 552(+4) | 1.07.4 | クビ | 3.0 | 1 | 33.8 | ⑧⑥ | ||
8 | 5 | 10 | 牝3 | 54.0 | 横山典弘 | 栗 安田翔伍 | 454(-2) | 1.07.5 | アタマ | 34.5 | 10 | 35.4 | ①① | ||
9 | 2 | 4 | 牡5 | 58.0 | A.シュタ | 栗 吉村圭司 | 490(-10) | 1.07.5 | アタマ | 126.1 | 15 | 33.7 | ⑪⑩ | ||
10 | 4 | 8 | 牝4 | 56.0 | 国分恭介 | 栗 音無秀孝 | 464(0) | 1.07.6 | 3/4 | 55.9 | 11 | 33.5 | ⑭⑭ | ||
11 | 1 | 1 | 牡4 | 58.0 | 武豊 | 栗 吉村圭司 | 454(+6) | 1.07.6 | クビ | 17.1 | 8 | 33.3 | ⑮⑯ | ||
12 | 4 | 7 | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠星 | 栗 池添学 | 540(+6) | 1.07.7 | クビ | 6.4 | 3 | 34.3 | ⑥⑥ | ||
13 | 5 | 9 | セ6 | 58.0 | K.ティー | P.ン | 490(-14) | 1.07.7 | アタマ | 59.1 | 13 | 33.7 | ⑬⑫ | ||
14 | 8 | 16 | 牡7 | 58.0 | 松岡正海 | 美 畠山吉宏 | 510(+6) | B | 1.07.8 | 1/2 | 91.7 | 14 | 35.3 | ②② | |
15 | 6 | 11 | 牡5 | 58.0 | 戸崎圭太 | 栗 福永祐一 | 472(-6) | 1.07.8 | アタマ | 158.7 | 16 | 33.5 | ⑮⑭ | ||
16 | 8 | 15 | 牡7 | 58.0 | C.ルメー | 栗 牧浦充徳 | 518(-2) | 1.08.4 | 3 1/2 | 56.5 | 12 | 34.8 | ⑧⑩ |
ラップタイム | 11.8 - 9.9 - 10.4 - 11.0 - 11.6 - 12.3 |
---|---|
前半 | 11.8 - 21.7 - 32.1 - 43.1 - 54.7 |
後半 | 55.2 - 45.3 - 34.9 - 23.9 - 12.3 |
■払戻金
単勝 | 13 | 2,850円 | 9番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 13 | 720円 | 9番人気 |
2 | 370円 | 6番人気 | |
5 | 300円 | 4番人気 | |
枠連 | 1-7 | 3,370円 | 12番人気 |
馬連 | 2-13 | 15,840円 | 40番人気 |
ワイド | 2-13 | 4,620円 | 43番人気 |
---|---|---|---|
5-13 | 3,800円 | 36番人気 | |
2-5 | 1,240円 | 16番人気 | |
馬単 | 13-2 | 39,400円 | 91番人気 |
3連複 | 2-5-13 | 36,810円 | 105番人気 |
3連単 | 13-2-5 | 299,070円 | 750番人気 |
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土曜日の中山芝のレース結果、近年のスプリンターズSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
中山競馬場の芝コースは、Cコース開催の2週目(第4回中山開催最終週)。金曜日に7ミリの雨が降ったものの、その後の回復が早く、土曜日は良馬場(JRA発表)でスタート。今開催は例年以上に芝の状態が良いことに加え、温暖な気候も手伝って立ち直りが相当早い。
芝コースを見渡すと、3~4角の仮柵沿いに少し傷みが出てきたが、それを除けばおおむね良好。メインR・秋風S(3歳以上3勝クラス・芝1600m)の決着タイムは1分33秒3(前年が1分33秒6、2年前は1分33秒3)と、開催終盤とすれば決して遅くはないレベルの時計が出ている。
芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順は、5、4、5、2、7、3番手。基本的には中団より前めに位置し、最後の直線で4分どころより内を選択した馬が有利。1~3着馬18頭中17頭が最終4角を7番手以内で通過している。先行力や機動力の要求度が高いコンディションだった。
その一方、1着馬6頭のいずれもが上がり3Fタイム3位以内でフィニッシュ。勝つためには先行力や機動力のみならず、ラストでひと脚使う決め手も求められる。ある程度の位置から出走メンバー上位の上がりでまとめられる馬が、幅をきかせる馬場とみていいだろう。
枠順については、真ん中より内が優勢。それなりに外寄りの枠も頑張ってはいるが、5~8枠馬同士のワンツー決着はゼロ。7~8枠から馬券(3着以内)に絡んだ馬は、いずれも最終4角を3番手以内で通過していた。少なくとも、外枠の差し・追い込み型に適したコンディションではない。
日曜日は雲の多い天気になる見通し(29日7時の時点)。ただ、予報通りなら雨が降ったとしても、開催中の降水量はそれほどでもなさそう。突発的な大雨さえなければ、土曜日の傾向を踏襲する可能性は高いものと考えられる。ゆえに引き続き、真ん中より内の1~4枠を優先したほうが、好結果につながりやすいのではないか。
枠順以外の絞り込みには悩ましいものがあるが、ここは前日の位置取り傾向にならって、年明け以降にJRAのレースかつ、4角通過順が7番手以内かつ、上がり3Fタイム3位以内で1着歴のある馬にスポットをあてたい。
なお、直近5年のスプリンターズSの1~3着馬延べ15頭は、同年のJRAの1200~1600mかつ、OPクラスのレースにおいて、1着経験があった点で共通する。国内最高峰のスプリント戦ということもあってか、しばらく勝ち切れていない馬は分が悪い様子。こちらも気にとめておきたい傾向といえよう。
今回のスプリンターズSの出走メンバーで、要点(1~4枠+年明け以降の実績)をクリアしているのは、②トウシンマカオ、③ウインマーベル、⑦マッドクール。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
日曜日に行われるスプリンターズSの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①オオバンブルマイ【A】
栗東坂路単走(25日)。直線序盤は強い前進気勢を見せるも、それなりに我慢がきいていたし、脚どりもしっかり。鞍上の軽い促しに対する反応も良く、ゴール前の走りには躍動感があった。前走の中間時に見られた、後肢の甘さが改善されつつあるのも良い傾向。実戦を一度使って、順当に一段階レベルを上げてきた印象を受ける。
②トウシンマカオ【B】
美浦W併走(25日)。中京を使っての中2週を考慮して、控えめな調整。鞍上が抑えていたせいもあってか、耳に変な力が少し入っているように見えるが、四肢の可動域自体は広く、前後のバランスも悪くはない。この追い切りの動きを確認する限り、前走のダメージはなさそう。ひとまず順調とみてよさそうだ。
③ウインマーベル【B】
美浦W併走(25日)。しまい重視の調整。鞍上が抑えていたため、やや不器用なコーナリングだったが、直線に入ってからは本馬らしい前肢を大きく使った走りに。しっかりとした脚どりで、体の軸も安定している。厳しく見れば、あと少しゴール前の動きに鋭さがほしいが、デキが悪いという印象はない。及第点の仕上がりだろう。
④エイシンスポッター【C】
栗東坂路単走(25日)。直線序盤は鞍上が抑えつつの登坂。それもあってか、集中力を欠き気味で、体幹の安定性も低いフラフラとした走り。中盤以降は外ラチを頼りつつも、比較的前向きな姿勢で走れていたが……。このあと良化が進み、さらに本番でジョッキーがうまくコントロールできれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑤ナムラクレア【B】
栗東坂路単走(25日)。手前替えの際に不器用なところを見せ、ラストで若干滑るような場面もあったが、許容範囲の部類。それを除けば、整ったフォームで走れていたし、最後まで脚勢も衰えることはなかった。昨年3着時の状態を上回るまでには至らないかもしれないが、劣るという印象もない。巻き返しの余地はありそうだ。
⑥ママコチャ【B】
栗東坂路併走(25日)。前走の当該週と同様、直線序盤は僚馬の後ろで折り合いに専念。前向きな面を出しながらもタメをつくることができていたし、鞍上のゴーサインに対しても、きちんと反応していた。前走から状態が劇的に上向いた印象こそないが、動き自体に悪い意味での変化もない。それなりに整えてきた感を受ける。
⑦マッドクール【A】
栗東坂路単走(25日)。内ラチにぶつかりそうになり鞍上がブレーキをかけてしまった、昨年2着時の当該週とは異なり、今回は馬場の外めを比較的まっすぐに登坂。それだけでも精神状態の良さがうかがえるし、最後まで低い重心を維持しているのも好印象。パワフルなフットワークも健在で、休み明け感はまったくない。上々の仕上がり。
⑧モズメイメイ【C】
栗東坂路単走(25日)。やや硬めの走りだが、この馬の場合はこれが平常運転。それ自体を深刻にとらえる必要はない。その一方、左右のブレが目につくのは懸念材料。また、控え気味な調整とはいえ、スピード感がひと息に映るのも気になるところ。最近の当該週と比べて、なにかしら物足りなさを覚えてしまう内容だった。
⑨ムゲン【F】
中山芝併走(26日)。帯同馬を近くに置いて、脚慣らしに近い感じの軽めの内容。映像を見る限り、脚さばき自体は問題がないように思えるが、これだけでは判断材料に乏しく、現段階(26日時点)で明確な判定は難しい。いずれにせよ、当日の気配はしっかり確認しておいたほうがいいだろう。
⑩ピューロマジック【C】
栗東CW併走(25日)。前走から中2週の中山遠征を考慮して、折り合い重視の内容。鞍上が抑えていたことあってか、コーナーから直線中盤あたりまでは、全体的に硬さを感じる動き。セーブ気味の調整とはいえ、いつもはもっと動きに柔らかさがあり、はつらつと走る馬。それを思うと評価は上げづらい。
⑪ダノンスコーピオン【C】
栗東坂路単走(25日)。荒々しいほどの気合乗りを示し、勢いよく登坂。それはいいのだが、モタれ癖は相変わらず。フォームの軸ブレも目立つ。ゴール前で手前を戻したのも気になるところ。刻んだラップの字面こそ悪くないが、もっと上の走りがある馬。評価を上げるには躊躇してしまう。
⑫サトノレーヴ【B】
美浦坂路併走(25日)。併走馬を気にして顔は右斜め。加えて、逆手前でのフィニッシュと少し雑な走り。ただ、微調整程度の内容を考慮すれば、酌量の余地があるし、脚さばき自体は力強く回転も速い。今回の追い切りだけを切り取ると評価するに難しいが、1週前の動きは上々だった。それを加味してのB判定としたい。
⑬ルガル【A】
栗東坂路単走(25日)。旺盛な前進気勢を見せながらも、鞍上の制御はしっかりときいている。ブランク明けの大型馬にありがちな硬さはなく、推進力をじゅうぶんに感じさせる走り。フォームの安定性も高い。元来が攻め映えするタイプということを考慮しても、気配の良さは目を引くものがある。好ムード。
⑭ビクターザウィナー【B】
中山芝単走(25日)。高松宮記念時の当該週は、直線序盤で手前が決まらず、少し右にモタれる仕草を見せていたが、右回りの今回は外に張ることもなくスムーズ。その一方、後肢の入りは高松宮記念当時のほうが深かったようにも感じる。判定は難しいところだが、今回は気分を損なうことなく、まっすぐ走れた点を評価してのB判定としたい。
⑮ヴェントヴォーチェ【C】
栗東坂路単走(25日)。口をパクパクさせ、頭をやや傾けながらの走りは相変わらず。それは目をつぶるにしても、休養前のいい時と比較すると、ラストの踏み込みが少し甘く映る。道中の脚さばきは悪くなかっただけに、あと少し頑張ってほしかった。この段階では、可もなく不可もなく、といったところだろうか。
⑯ウイングレイテスト【B】
美浦W単走(25日)。ラスト重視で抑え気味だったこともあってか、いつもよりコーナーでの走りは小さめ。直線序盤の手前替えの際に、バランスを崩した点もいただけない。とはいえ、手前変換後の加速度合いは秀逸。これを見せられると、安易に低評価をつけることはできないように思える。判断に悩ましいが、今回はB判定としておきたい。
◆ウイングレイテスト・畠山師「稽古は内めを回ったが、反応は良かった。できれば馬場は悪くならないでほしい」
◆ウインマーベル・深山師「しっかりハミを取って走れるようになり、前向きさが出てきた」
◆ヴェントヴォーチェ・牧浦師「追うごとに筋肉の張りが良くなっている。間隔があいてどうかだが、フレッシュ感があっていい雰囲気」
◆エイシンスポッター・吉村師「前走はジョッキーがうまく乗ってくれた。前が速い流れになってくれれば」
◆オオバンブルマイ・吉村師「前走はかなり厳しい位置からいい脚を使ってくれた。使った上積みはあるし、中山替わりもいいと思う」
◆サトノレーヴ・堀師「筋肉量のある男馬で残暑の時期は不得意なタイプですが、比較的活気を持って過ごせている」
◆ダノンスコーピオン・福永師「使って体が締まってきた。前走は初めての1200メートルで置かれたけど、2回目の慣れを見込みたい」
◆トウシンマカオ・菅原明騎手「前走から大きく変わりなくいい仕上がり。中山1200メートルで勝っているし、スムーズな競馬ができれば」
◆ビクターザウィナー・シャム師「高松宮記念よりも状態は良さそう。休み明けのフレッシュなときの方が走りがいい」
◆ピューロマジック・安田師「1度放牧に出すと環境に慣れるまで時間がかかるのですが、在厩で楽にやれています。うれしい誤算です」
◆ナムラクレア・長谷川師「イレギュラーな形になったが、中山実績のある横山武騎手にお願いできたというのは心強いところもある」
◆マッドクール・池添師「いつもより早めに入厩して順調に調整できている。春のチャンピオンホースとして恥ずかしくない競馬をしたい」
◆ママコチャ・池江師「もともと叩き良化型で上積みは大きい。雨は降ってほしくない」
◆モズメイメイ・音無師「暑い時期の4戦目になるが、状態は何とか維持している。輸送で馬体が減らなければ」
◆ルガル・杉山晴師「1週前追いが終わった後からグンと馬が良くなってきた。そこまで力差はないと信じている」
中山施行の直近9回(2015~2023年)における1~3着馬延べ27頭の馬齢を確認すると、3歳から7歳までの範囲。ただし、6~7歳の2着連対圏入りは、過去にG1かG2で勝ったことがある馬に限られる。そのあたりには配慮が必要だろう。
(減点対象馬)
⑨ムゲン ⑮ヴェントヴォーチェ
中山で施行された直近9回における1~2着馬延べ18頭の前走を距離別で分けると、JRA・芝1200m、JRA・芝1600mの2組に絞られる。これ以外のステップで臨んだ馬は、いずれも2着連対圏に達していない。
(減点対象馬)
③ウインマーベル ⑦マッドクール ⑨ムゲン ⑭ビクターザウィナー ⑯ウイングレイテスト
中山施行の直近9回、前走3着以下敗退から巻き返して2着連対圏を確保した馬は7頭。その7頭には、芝G1レースでの優勝歴もしくは、中山芝1200mのOPクラスのレースにおいて勝利経験があった。気にとめておきたい傾向といえよう。
(減点対象馬)
①オオバンブルマイ ⑤ナムラクレア ⑧モズメイメイ ⑩ピューロマジック ⑬ルガル
中山で施行された直近9回における2着以内馬延べ18頭はいずれも、同年の芝グレード競走での1着経験もしくは、同年の芝グレード競走においてタイム差0秒2以内の入線歴を有していた。この条件を満たしていない馬は、少し割り引いて考える必要がありそうだ。
(減点対象馬)
①オオバンブルマイ ④エイシンスポッター ⑪ダノンスコーピオン ⑮ヴェントヴォーチェ
中山施行の直近9回、近2走ともG1以外の国内戦に出走かつ、近2走ともに単勝4番人気以下だった馬が、当レースで2着連対圏に入ったケースはゼロとなっている。該当馬は評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
④エイシンスポッター
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一昨年はU指数二桁順位が上位を占めて波乱となったが、基本的にこのレースは当コーナーと相性が良い。4年前は注目馬による上位3着独占、3年前は注目馬がワンツー決着、昨年は注目馬が1、3着という結果だった。あくまで一昨年はイレギュラーと割り切り、例年と同じようなアプローチで攻略していきたい。
時に大波乱の起こるレースながら、絶対的な存在がいる場合はオッズが低くても逆らうべきではなく、「U指数102以上」が軸馬を選択するひとつの基準になる(4年前は1、2着馬の2頭のみが該当、3年前は該当馬3頭のうち2頭が1、2着、昨年は唯一の該当馬が3着)。今年、この条件を満たすのは1位⑭ビクターザウィナー(103.3)、2位⑦マッドクール(102.9)、3位⑤ナムラクレア(102.3)の3頭。いずれも芝1200mのG1実績があり、能力上位は明らかなので、馬券の中心に据えて臨みたい。
このほか、目下3連勝中でまだまだ伸びしろのありそうな5位⑫サトノレーヴ(100.5)をピックアップする。
2016~2018年はフォーティナイナー直系にあたるレッドファルクス(2連覇)とファインニードルの2頭で3連勝を飾っていたが、同系統は2011年2着パドトロワ(9番人気)、2017年3着ワンスインナムーン(7番人気)、2018年3着ラインスピリット(13番人気)、2022年2着ウインマーベル(7番人気)と伏兵も上位を賑わすケースが目立つ。
ほか、Danzigの血を引く馬も毎年のように勝ち負けを演じており、2019年以降は少なからず1頭以上が連対、2021年と2022年においては同血脈を保持する馬同士でワンツー決着を果たしている。
ウインマーベルは、父アイルハヴアナザー×母コスモマーベラス(母の父フジキセキ)。存在感を示すフォーティナイナーの直系となるが、父はDistorted HumorやArchを介してDanzigの血脈を強調している点でも評価しやすい。なお、昨年はスタートで後手に回る不利がありながらも6着と善戦しており、勝ち馬にクビ差まで迫った一昨年2着の内容からも見直す余地はじゅうぶんにある。直近1年で重賞3勝と昨今の充実ぶりも申し分ない。
ビクターザウィナーは、父Toronado×母Noetic(母の父Cape Cross)。High Chaparral~Sadler’s Wellsと遡る父系で、同系統からは22年の勝ち馬ジャンダルムが出た。なお、Sadler’s Wellsの全弟Fairy Kingも直系が幅をきかせており、10年1着ウルトラファンタジーなどが該当する。今年の高松宮記念では逃げて3着と日本の馬場に対応した走りを見せていたが、DanzigやSpecialを基調とした配合を考えると中山替わりで前進がありそうだ。
ナムラクレアは、父ミッキーアイル×母サンクイーン2(母の父Storm Cat)。父は16年スプリンターズSの2着馬で、その母の父にはDanzig直系のロックオブジブラルタルが配されている。本馬自身もスプリンターズSは、22年が5着、23年が3着と毎年上位入線しており、いまの短距離戦線の主役といっても過言ではない存在だろう。06年2着メイショウボーラー、12~13年に連覇したロードカナロアと母の父が共通することも覚えておきたい。
後世に語り継がれる“伝説の一戦”や“衝撃の一戦”には枚挙に暇がなく、日本競馬史上最強スプリンターと並び称されるサクラバクシンオーとロードカナロアが、いずれも圧倒的な強さで連覇(前者が第27~28回、後者が第46~47回)。1998年の第32回は、引退レースとしてこのレースに臨み、誰もが勝利を信じて疑わなかった単勝1.1倍のタイキシャトルがよもやの3着に敗れ、競馬界に衝撃が走った。2000年の第34回は逃げ馬と並走していたダイタクヤマトが4コーナー早め先頭で押し切り、16頭立ての最低人気、単勝257.5倍での勝利に場内が騒然。2005年の第39回は、当時の世界最強スプリンター・サイレントウィットネス(香港)が噂に違わぬ異次元の強さを見せつけ、ファンの喝采と溜息を誘った。