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【天皇賞・春】前哨戦を斬る

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 《日経賞=S》ディサイファが主導権を握り、前半の5ハロン通過が64秒8というゆったりとした流れ。2番手サウンズオブアースゴールドアクターがぴったりとマークし、直線は2頭のマッチレースとなった。最後はゴールドアクターがGI馬の貫禄を見せてV。終わってみれば有馬記念1、2着馬の決着だった。アルバートは4着も内容は完敗。

 《産経大阪杯=A》キタサンブラックがハナを奪って前半5ハロン通過が61秒1と絶妙のペースを作り出す。直線入り口で早めにスパートして逃げ込みを図ったが、ゴール寸前でアンビシャスに差し込まれて2着に惜敗。それでも上がり3ハロン33秒6の末脚を使っており、内容的には勝ちに等しい。

 《阪神大賞典=B》カレンミロティックがハナを主張してマイペースの逃げ。3コーナー過ぎから早めに動いたシュヴァルグランが、直線入り口で先頭に立って押し切った。2着タンタアレグリアは、勝ち馬にかわされてからも、よく食らい付いたが2馬身半差は現状の力差か。トーホウジャッカルは久々の影響で、最後は脚が上がって7着。

◇結論◇

 中心はゴールドアクター日経賞有馬記念以来で58キロ、さらに本番を見据えた仕上がりでV。力が一枚違った印象だ。キタサンブラックの前走は勝ち馬より2キロ重い58キロで休み明け。菊花賞を制した京都で距離延長と条件は好転する。サウンズオブアースはGIでも好勝負できる能力を証明しているが、重賞未勝利。詰めの甘さを解消できるかが鍵。久々に順調に使える一昨年の菊花賞トーホウジャッカルが不気味な存在だ。

★天皇賞・春の枠順はこちら

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