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◆無傷GI制覇へ カイバ食いよし 〔5〕カレンブラックヒル
関西馬は全馬5日午前6時に栗東を出発。輸送は比較的スムーズで、正午前後に東京競馬場に到着した。
前売り1番人気に支持されているNZT勝ち馬の(5)カレンブラックヒルは午後0時30分頃に到着。落ち着いた様子で馬房に収まると、カイバをモリモリ食べ始め、初めての場所にも動じた様子はなかった。西口調教助手は「渋滞はさほどでもなかったし、馬運車でも大人しかった。周りを気にするタイプでもないから、初めての東京でも落ち着いているね。前走の中山のときと同じような感じ」と笑顔。まだデビューから負けなしの3連勝中で、「4連勝でGIを勝てたらいいね。でも勝っても負けてもお客さんが感動するようなレースをしてくれれば」と、健闘を誓っていた。
◆雰囲気は上々 〔8〕マウントシャスタ
毎日杯2着のディープインパクト産駒(8)マウントシャスタは、正午前に到着した。しばらく厩舎周りの引き運動を行ったが、うるさい仕草を見せることもなく雰囲気は上々だ。音瀬調教助手は「初めての長距離輸送なのでメンコをしたり、(ブリリアントS出走の)インバルコの隣に積んだりしてきました。テンションを確かめるために引き運動をしましたが、落ち着いていましたね」と、初の東京入りを無事にこなして安堵の表情を見せていた。
◆良馬場でやりたい 〔14〕ジャスタウェイ
強烈な末脚でアーリントンCを制した(14)ジャスタウェイは、正午すぎに東京競馬場に到着した。「車の数は多めでしたが、思ったより早く到着しました。普段から車内ではあまり食べないので、いつも通りの感じです」と、榎本調教助手。「ユーイチさん(福永騎手)が自信を持ってくれているので、あとはお任せ。いい馬場でやりたいですね」。到着後の馬房で、カイバ桶に顔を突っ込んでいる愛馬を見て表情も和んでいた。
◆馬場回復に期待 〔9〕セイクレットレーヴ
前哨戦のニュージーランドTで2着となった(9)セイクレットレーヴは5日、美浦坂路(4ハロン69秒1)からWコースに出て1ハロン17~18秒のキャンターで1周した。「状態はいいし、東京の方が向いていると思う。枠も外じゃなくていい」と田中清調教師は好感触で「馬場が心配だったが、良まで回復してくれたのはいいね」と笑顔だった。
◆道悪でもOK 〔10〕ブライトライン
NZT3着(13)ブライトラインは馬運車から降りてもドシッと落ち着いた様子で馬房内に入ってリラックス。「GWだったが、何事もなく順調に来られました。雨でも晴れでも、道悪でも良馬場でも気にせずに走れるタイプ。掛かる面があるので、今回はメンコと鼻革(ノーズバンド)をつけて舌をくくって行くので、この効果にも期待したい。じっくりと脚をためて、自分の競馬に徹してどれだけしまいを伸ばせるか」と伊藤調教助手は自慢の爆発力に期待を寄せる。
◆2歳王者復活Vだ 〔17〕アルフレード
昨年の朝日杯FSを勝ち、始動戦のスプリングSで12着となった(17)アルフレードは5日、美浦Wコースを軽快なキャンターで1周した。雄大な馬体には張りがあり、堂々としたしぐさはさすが2歳チャンプだ。「今朝もすごくよかったですし、元気はつらつ。これならやってくれそうです」と有賀調教助手は復活Vに期待を寄せる。3戦無敗のマイルで巻き返したいところだ。
◆1600向き! 〔11〕マイネルロブスト
皐月賞16着から巻き返しを狙う(11)マイネルロブストは5日、美浦ポリトラックで軽めのキャンターを行った。「変わりないですよ。落ち着いているし、体調もいい。1600メートルはいいからね」と谷代調教助手は笑顔を見せる。昨年の朝日杯FSでは2着となっており、ここでも侮れない。
◆紅一点末脚魅せる 〔7〕ハナズゴール
紅一点(7)ハナズゴールは5日、美浦ポリトラックの外ラチ沿いを軽快に駆け抜けた。「雰囲気はいいし、自信を持って送り出せるところまできた」と加藤和調教師はトレーナーとしてのGI初参戦に力を込める。右後肢の蹄球部を痛め、桜花賞を回避した影響はないとみていい。チューリップ賞では後の桜花賞馬ジェンティルドンナ、2歳女王ジョワドヴィーヴルを一蹴しており、2勝を挙げている東京で自慢の末脚が爆発するか。
◆嵐の前の静けさ 〔3〕レオアクティブ
東京で京王杯2歳Sを制している(3)レオアクティブは5日、美浦北C(ダート)コースを1ハロン23~24秒で2周。「妙におとなしくなっているし、こういう時に馬は走る。今まで使った中で一番いい」と騎乗した杉浦調教師は仕上がりに自信を持っている。朝日杯FS3着が最高のマイルに対しては慎重で「折り合いが難しい。脚をどれだけためられるか」と末脚勝負にかける構えだ。
◆たくましい馬体 〔1〕メジャーアスリート
昨年の交流GI全日本2歳優駿2着馬で、橘S2着の(1)メジャーアスリートは5日、美浦坂路2本(4ハロン71秒4、73秒3)を駆け上がった。父譲りの栗毛の好馬体はたくましく、「いつも通りの調教。気負うことなくいい感じです。左回り、坂のあるコースも大丈夫ですから」と担当の熊田調教助手は期待を込めてGIの舞台へ送り出す。
◆「希望は良馬場」 〔4〕モンストール
左回りマイルの新潟2歳Sを勝っている(4)モンストールは、意欲的な前日調整を行った。美浦Wコースで僚馬コスモシャンハイ(牡3未勝利、東京3Rに出走)を追いかけ、直線で内に入って併入。1ハロン14秒1をマークした。「ちょっと微調整をした感じです。気分よく走っていたのがいいですし、気持ちも入ってきました」と尾関調教師はうなずく。稍重の皐月賞は9着までだっただけに「希望は良馬場です」とトレーナーは空を見上げた。
◆万全の輸送態勢 〔13〕オリービン
(13)オリービンは午前11時44分、NHKマイルC組の一番乗りで東京競馬場入りした。「思ったより時間はかからなかったですね。京王杯2歳SとニュージーランドTは先積み(車両前方)で、車内で30分ほど待たされました。イレ込みやすい馬なので、今回は後積み(車両後方)にしてもらったんですよ」と、川端調教助手は輸送に万全の態勢を敷いていた。「過去10年で5連対。ラッキーナンバーの(13)番を引いたので、幸運を味方につけたいですね」と、大一番を楽しみにしている様子だった。
◆道「良」「悪」問わず 〔15〕サドンストーム
(15)サドンストームは馬運車から元気よく降りて、輸送疲れはない様子。「6時間ちょっとで、たいした渋滞もなく来られたし、予定よりも早かったかも。車中でもカイバを食べていたしね。東京は京王杯2歳S2着があるし、左回りの方がスムーズに走れる。パワータイプなので道悪は得意だけど、良馬場でも問題なく走れます」と深川調教助手は好勝負を願っていた。
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