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東京開催のGIは2週連続で人気薄の逃げ・先行馬が波乱を演出した。今週のオークスで注目はヴィーヴァヴォドカだ。2走前のフラワーCは逃げ切って、ディアジーナを完封。桜花賞は逃げずに12着に完敗したが、本来の競馬ができれば巻き返しも見込める。後方のブエナビスタを警戒するあまり仕掛けが遅れれば…。伏兵の逃げ粘りで今週も好(高)配当が炸裂!?
NHKマイルCでは、ポツンと2番手を追走したジョーカプチーノが楽々と抜け出し、ヴィクトリアマイルも内枠を利した人気薄の先行馬が2、3着に粘り込んで波乱を演出した。後方に位置した人気馬が伸びず、無欲の逃げ・先行馬が穴を出す。東京コースを舞台にした前2週のGIの傾向から浮かび上がるのはヴィーヴァヴォドカだ。
「気難しいのですが、走る気になれば強い力を出せるんです。だから、鮮やかに勝つ時もありますが、安定して好結果を出す馬でもありません。典型的な逃げ馬ですね」
林調教助手が分析する内容を戦績も証明している。2勝はいずれも逃げた時。逃げられなかった3戦は敗れている。2番手から進めた桜花賞は12着。「あれではいいところが出ません。その分、逃げてバタバタになったようなダメージもありませんでした」と林助手は前向きにとらえている。
フラワーCの逃げ切りは重賞馬ディアジーナを封じ込めたもの。フラワーCは、昨年までの5年の勝ち馬のうちダンスインザムードとキストゥヘヴンが桜花賞、シーザリオがオークス、昨年はブラックエンブレムが秋華賞を優勝とGIホースが4頭。血統的にも距離をこなす下地がある。
「桜花賞の上位馬もいて相手は強いですが、競馬は生き物。恥ずかしくない状態にありますし、やってみなければ分かりませんから」という林助手の口ぶりから陣営の密かな期待を感じさせる。
ブエナビスタが後方からの競馬を進める以上、他の有力馬も仕掛けが遅れる可能性は高い。芝2400メートルのレースはペースが上がりにくく、無欲の単騎逃げを打つヴィーヴァヴォドカがマイペースの逃げを打てば…。府中のGIで、“二度あることは三度ある”のシーンもあるかもしれない。
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