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【山崎エリカのダートグレード攻略】~ダイオライト記念2024~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~ダイオライト記念2024~

 ダイオライト記念は、名古屋グランプリが2022年に名古屋競馬場へ移設、距離2500mも2100mに変更されたことにより、ダートグレードとしては最長距離戦となった。また、今年から1月下旬から2月上旬に実施されていたJpn1・川崎記念が4月上旬へ移動したことにより、川崎記念のトライアルレースに変更となっている。

 ダイオライト記念は、2022年の川崎記念で2着、3着のエルデュクラージュ、ヴェルテックスが揃って馬群に沈むなど、主に川崎記念を大目標として好走した馬がここで馬券圏外に敗れることにより、波乱の歴史を生み出してきた。2014年のムスカテール、2015年のサミットストーン、2019年のミツバなど、数々の川崎記念の3着以内馬がここで1~2番人気に支持されては馬券圏外に敗れて、ダイオライト記念はとにかく波乱という傾向だったが、川崎記念と順番が逆になったことで今後は平穏の傾向になりそうだ。

 しかし、能力がなければ川崎記念の上位馬の自滅のチャンスを生かせないのも確か。実際に近5走以内にダ1800m以上の古馬G1・Jpn1で連対実績があった馬がここで活躍している。前走の川崎記念フェブラリーSで3着以内だった馬を除く、近5走以内のダ2000m以上の古馬G1・Jpn1で連対していた馬の過去10年の成績は【4・1・1・0】。

 1着の該当馬は、2014年のニホンピロアワーズ、2015年から2017年にかけて3連覇したクリソライト、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は2020年のウェスタールンド、3着の該当馬は2022年のミューチャリーだ。


 前走のフェブラリーSで3着以内馬がここに出走してくることは距離適性上、滅多にない。しかし、2012年に前年のジャパンカップダート(現、チャンピオンズC)と東京大賞賞典でともに2着だった万能型ワンダーアキュートがここで断然の1番人気に支持されて4着に敗れている。このことから前走のフェブラリーSで3着以内だった馬が出走してきた場合には評価を下げたい。

 また前年のJpn2・名古屋グランプリの3着以内馬も有力。①名古屋グランプリからの直行馬ではないこと、②前走でダートグレードに出走し、着差が2.1秒差以内であること、③前走の川崎記念を勝っていないこと、が条件で、過去10年の成績は【2・1・0・0】。1着の該当馬は、2019年のチュウワウィザード、2020年のアナザートゥルース。2着の該当馬は、2014年のトウショウフリーク。遡れば2013年にも前年の名古屋グランプリの3着馬オースミイチバンがその後、不適距離を使われて敗れ、6番人気で優勝している。

 名古屋グランプリ3着以内馬から直行だった2015年のシビルウォー、2021年のマスターフェンサーはともに5着に敗れている。また前走でオープン特別に出走していた2013年のクラシカルノヴァ、2014年はナイスミーチューもともに4着に敗れているので、ご注意を!!

 さらに前走の東海Sで連対していた馬も有力で、それらの過去10年のこのレースでの成績は【2・0・1・0】。1着の該当馬は、2014年のニホンピロアワーズ、2019年のチュウワウィザード。3着の該当馬は、2021年のアナザートゥルースだ。

 その他、Jpn2・浦和記念で連対かつ、前走で川崎記念以外のレースに出走し、着差0.9秒以内だった馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【3・0・2・0】。1着の該当馬は、2016年のクリソライト、2020年のアナザートゥルース、2021年のダノンファラオ。3着の該当馬は、2018年のマイネルバサラ、2019年のオールブラッシュだ。

 また近2走以内のチャンピオンズCで2.7秒差以内だった馬も過去10年で【2・2・1・0】と意外と活躍。1着の該当馬は、2015年のクリソライト、2022年のグロリアムンディ。2着の該当馬は、2016年のクリノスターオー、2020年のウェスタールンド。3着の該当馬は、2021年のアナザートゥルース。遡れば、ジャパンカップダートで1.8秒差に敗れたソリタリーキングも3着と好走している。

 チャンピオンズCである程度、敗退した馬がこのレースで巻き返してこられるのは、チャンピオンズCはスピード、ダイオライト記念はスタミナと求められる適性が別のものだからだろう。しかし、前記の3着以内馬の共通項は近5走以内に距離1800m以上のダートグレードで2着以内の実績があった。最低でもそれくらいの条件を突破していないと、ここで通用するのは厳しい。

 またこのレースでは過去10年で前年のJBCクラシックの覇者ミューチャリーを始め、地方馬が7頭も3着以内に好走している。その中でも最有力は前走で同年の2100mの報知オールスターCか大井の金盃に出走し、着差0.4秒差以上で勝利した馬だ。それらの過去10年の成績は【1・1・1・1】。1着の該当馬は2022年のノーヴァレンダ、2着の該当馬は2017年のユーロビート、3着の該当馬は2020年のサウンドトゥルーだ。遡れば2012年に前走の金盃で0.6秒差の勝利を収めたトーセンルーチェが、ダイオライト記念でも3着に好走している。


 唯一、4着以下に敗れたのはアウトジェネラルで12着だったが、同馬は前々走の報知オールスターCで8着(2.6秒差)に大敗していた。ユーロビートも前々走の名古屋グランプリで7着(4.9秒差)に敗れていたが、南関東の重賞に出走している馬であれば、5着以内を目安に狙いたい。前記のユーロビート、サウンドトゥルー、トーセンルーチは前々走の報知オールスターCで5着以内だった。

 最後に穴馬を紹介しよう。穴馬は当然ながら地方馬で、半年以内に距離2100m以上の南関東重賞で3着以内の実績があった馬だ。前記したノーヴァレンダ、ユーロビート、サウンドトゥルーは直近で地元の2100m以上の重賞で勝利していたが、3着以内の馬たちも人気以上の走りを見せている。

 2014年の2着馬サミットストーン(7番人気)、2016年の3着馬ユーロビート(5番人気)、2017年の3着馬ウマノジョー(7番人気)は前記に該当していた。特に金盃が距離2000mから2600mに延長された2016年以降は、地方馬の活躍が目立っているので要注意だ。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・近5走以内にダ1800m以上の古馬G1・Jpn1で連対実績がある馬(前走のフェブラリーSで3着以内だった馬を除く)。
 ・前年の名古屋グランプリで3着以内の馬(名古屋グランプリからの直行馬ではないこと、前走でダートグレードに出走し、着差2.1秒差以内が条件)。
 ・前走の東海Sで連対していた馬。
 ・前年の浦和記念で連対かつ、前走で着差0.9秒以内だった馬(名古屋グランプリからの直行馬を除く)。
 ・近2走以内のチャンピオンズCで2.7秒差以内だった馬(近5走以内に距離1800m以上のダートグレードで連対実績があることが条件)。
 ・前走で同年の報知オールスターCか、大井の金盃に出走し、着差0.4秒差以上で勝利した馬(前々走で報知オールスターCに出走している場合は、5着以内が条件)。


 ●穴馬候補
 ・半年以内にダ2100m以上の南関重賞で3着以内の実績がある地方馬。
  (2016年以降は、特に大井の金盃の3着以内馬が活躍)

(山崎エリカ)

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