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今週の日曜東京メーンは3歳馬のダートGIIIユニコーンステークス(21日、1600メートル)。7月8日の交流GIジャパンダートダービー(大井、ダ2000メートル)の前哨戦として重要な一戦となる。注目はJRAタイ記録の11週連続勝利中の堀宣行調教師(47)=美浦=が送り込むゴールデンバローズ。中東ドバイで3月に行われた前走・UAEダービーは3着に敗れたが、東京コースは3戦3勝と得意だ。
世界を相手に戦った経験を糧に、待望の重賞獲得へ。ゴールデンバローズが、3戦3勝を誇る東京マイルで力の違いを見せつける。
前走のUAEダービー(ドバイGII)は3着。日本馬(他にタップザット5着、ディアドムス8着)で最先着した。勝ったムブタヒージ(南アフリカ)には9馬身差をつけられたが、2番手から勝負どころで自ら動く正攻法の競馬。帰国後は検疫を経て5月23日に美浦へ帰厩し、3本の追い切りを消化した。
渡邉助手は「砂をかぶると嫌がるので前々でレースを運ぶのが理想。まだ少し太めですが、順調に乗り込んでいるので態勢は整うと思う」と好勝負を期待する。
所属する堀厩舎は今年、絶好調だ。先週1勝を上乗せして29勝とし、勝率(・254)、賞金(10億2124万8000円)と合わせた3部門で全国リーディングのトップ。さらに4月5日から11週連続勝利中で、競走体系が改革された1984年以降では中村調教師が2007年6月24日から9月9日にかけてマークしたJRAレコードに並んでいる。今週勝てば、新記録達成だ。
ゴールデンバローズの唯一の課題は前向きすぎる気性。前走でも前半は何度も頭を振るシーンがあった。「あとはテンションが上がらずに、落ち着いて走ってくれれば…」と渡邉助手。
デビュー2戦目からダートに路線を変更し、未勝利戦、500万下、ヒヤシンスSと怒濤の3連勝。5戦目で海外の精鋭に挑んだ若武者が、帰国初戦でタイトルを獲得して厩舎の12週連続勝利に貢献する。
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★展望
ユニコーンSは3歳馬の重賞。2005年の優勝馬カネヒキリがのちにGI7勝を挙げるなど、次代のダート路線を担う名馬を数多く輩出している出世レースだ。中心はUAEダービー3着ゴールデンバローズ。デビュー2戦目から3連勝を飾っており、実績で頭一つ抜けている。UAEダービー5着タップザットや青竜S1着ノンコノユメなどが続く存在。賞金900万円の馬は17分の11の抽選を突破しなければならないが、その中にはファンが多い白毛馬ブチコがいる。
★有力馬ぞろい
堀厩舎は今週もユニコーンSのゴールデンバローズをはじめ、特別レースだけでも土曜東京9R・八丈島特別にアンプラグド、同11R・ジューンSにシャドウパーティー、土曜阪神10R・水無月Sにゴーハンティングと有力各馬が登録。12週連続勝利の新記録達成に向けて万全の態勢だ。
堀厩舎の11週連続V 快進撃が始まった4月5日にGIIIダービー卿CT(モーリス)、11日にGIIサンスポ杯阪神牝馬S(カフェブリリアント)とV。その後、19日の皐月賞(ドゥラメンテ)、5月31日のダービー(同)、6月7日の安田記念(モーリス)とGIを3勝した。
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