第61回
大阪杯(2日、阪神11R、GI、4歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2000メートル、1着本賞金1億2000万円=出走14頭)GI4勝目の歓喜に酔う
キタサンブラックの北島三郎オーナーから、仰天発言が飛び出した。
「もう少し頑張ってみなさんのために走ってもらいたいので、引退はやめました」
今年1月には「今年で馬も卒業していくと思います」と、
有馬記念を最後に年内引退を示唆したが、急転、来年の現役続行を口にした。
「馬がしっかりしてきたら、元気のいい姿で来年も走ってもらいたいという気持ちになりました。ファンのみなさんに少しでも喜んでもらいたい」
一戦でも多く、一日でも長く、多くの人に見てもらいたい。日々、想像を超える進化を遂げる愛馬の姿が、サブちゃんの心を動かした。
「一段とたくましく大きくなっていました。本当に馬が強くなりました。足跡を残すような馬に巡り合えたことを本当に幸せに思います」
この勝利でアイルランドの
チャンピオンS(9月9日、レパーズタウン、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得。春は連覇がかかる天皇賞から
宝塚記念を予定。秋には
凱旋門賞を含めた海外の夢も広がる。
「外国もみなさんが望んでいるなら頑張ってもらいたいなと思いますし、決して反対はしていません。ただ、寂しいなという親心もあります」
複雑な心境を明かしたが、今後もまだまだビッグプランが飛び出すかもしれない。最高のスタートを切った
キタサンブラックが、今年も競馬界を盛り上げていく。 (斉藤弘樹)
JRAのCMに出演中で、プレゼンターを務めた女優の土屋太鳳(22) 「きょうは競馬を楽しむ女性『UMAJO』として馬券にも挑戦しました。残念ながら不的中でしたが、実際に見たGIレースの歓声やレースの迫力にとても感動しました。馬の筋肉がすごく格好よかったです」
★2日阪神11R「
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★入場、売り上げ大幅増
2日の阪神競馬場の入場人員は4万7336人で前年比150・9%、
大阪杯の売り上げも153億3266万6500円で同222・1%と大幅にアップ。GIに昇格した効果は絶大だった。今年のGIは3レースが終了し、
フェブラリーSに次ぐ2レース目の売り上げ増となった。
アラカルト ◆
武豊騎手のGI勝利 JRA・GIは今年初勝利で、通算では前人未到の72勝目。この勝利でJRA・平地GI24レース完全制覇まで、
朝日杯FSと今年昇格した
ホープフルSの2レースとなった。なお、同騎手は1990年にGIに格上げされた
スプリンターズSを
バンブーメモリーで制している。JRA重賞は、今年4勝目で通算314勝。他に地方の交流GIを30勝、海外GIを9勝している。 ◆獲得賞金歴代8位 現役トップの獲得賞金を誇る
キタサンブラックは、今回の勝利で11億9048万5000円となり、
ゼンノロブロイを抜いて歴代8位になった。1位は18億3518万9000円の
テイエムオペラオー。 ◆関東馬の連勝ストップ
京都記念から続いていた関東馬の西エリアの重賞勝利は7週でストップした。