第53回
北九州記念(19日、小倉11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝1200メートル、1着本賞金3900万円 =出走17頭)サマースプリントシリーズ第4戦は
菱田裕二騎乗で6番人気の
アレスバローズが1分6秒6(良)のレースレコードで、
CBC賞に続く重賞連勝を飾った。今後は放牧を挟んで、
スプリンターズS(9月30日、中山、GI、芝1200メートル)に直行する。
尾張で重賞初制覇を飾った
アレスバローズが、夏の小倉でも突き抜けた。93回目の挑戦で重賞初Vを決めた菱田騎手が爽やかな笑みを浮かべた。
「最後は狭かったけど、力があるので突き抜けてくれました」
前半600メートル32秒4の超ハイペースで飛ばす先行勢を見つつ、8番手付近をキープ。抜群の手応えで、直線で1頭分の隙間をこじあけるように伸びた。56キロのトップハンデをものともせず、1馬身半差の快勝。日本レコードに0秒1差に迫る、1分6秒6のレースレコードを叩き出した。
角田調教師は2015年の
ベルカントに続く2勝目。騎手時代を含めると6度目の制覇だ。「おとなしくなってドシッと構えられるようになった。気性面や展開などで勝ちに恵まれなかったが、はまりだしたら強いね」と目を細めた。
シリーズ連勝で王者の座もグッと近づいた。今後は放牧に出て、
スプリンターズSに向かう。勢いに乗って一気に頂点まで突き進む。(斉藤弘樹)
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アレスバローズ 父
ディープインパクト、母タイセイエトワール、母の父トニービン。黒鹿毛の牡6歳。栗東・
角田晃一厩舎所属。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬。馬主は猪熊広次氏。戦績27戦7勝。獲得賞金1億8255万9000円。重賞は2018年GIII・
CBC賞に次いで2勝目。
北九州記念は
角田晃一調教師が15年
ベルカントに次いで2勝目、
菱田裕二騎手は初勝利。馬名は「戦を司る神+冠名」。