中山金杯と同様に2015年のスタートとなる京都金杯で重賞初勝利がかかる
フルーキーが2日、栗東トレセンの坂路で調整を行った。降雪の影響で予定していた追い切りを見送ったため、サンケイスポーツ調教評価は『C』にとどまったが、一番乗りで馬場に登場して活気ある動きを披露。また、僚馬で昨年の覇者
エキストラエンドも坂路で軽く脚を伸ばした。
馬場開きとなった2日の栗東トレセンは、銀世界。他馬が馬房で様子をうかがう中、
フルーキーがコース脇に雪が残る坂路に一番乗りし、力強く登坂した。角居調教師は白い息を弾ませる。
「乗らないわけにはいかない。馬場は悪くても馬はどこも悪くない。年末から作ってきて気持ちはできているけど攻め切れていなかったからね」
序盤は感触を確かめるような脚取りで、1ハロン過ぎから徐々にペースアップ。最後まで集中力を切らさず、馬なりで4ハロン61秒7-14秒8でフィニッシュした。
昨年末の調教中に外傷を負ったため、大事を取って追い切りを年明けに延ばした。だが、この日朝は前日からの降雪の影響で一部の馬場が閉鎖されるなどの影響が出た。時計が4ハロン57秒~58秒の予定より遅くなったのは誤算だが、1週前の12月28日には坂路で4ハロン53秒6-12秒4とびっしりと追っている。トレーナーは「外傷は問題ない。あした(3日)の馬場次第だけど、やりたい」と、直前調教で微調整を行う構えだ。
昇級初戦だった前走のGIII
チャレンジCは、勝った
トーセンスターダムからクビ差の2着同着。重賞級のポテンシャルを示した。高田助手は「雰囲気がすごくいい。さらに上積みが見込めそう。動きに軽さが出てきた」と、年をまたいでの好調ぶりを証言する。
角居調教師も「前回は勝ちきれなかったけど、展開とかもある。力はつけている」と締めくくった。西の名門から送り込まれる
フルーキーが、僚馬で昨年の覇者
エキストラエンドに続いて初笑いを届ける。 (川端亮平)
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