◆57キロも地力は上位〔2〕
フミノイマージン 重賞4勝馬(2)
フミノイマージンは、昨夏の
札幌記念で一線級の牡馬相手に完勝した実績が光る。前走の
エリザベス女王杯では道悪に泣かされ11着に敗れたものの、2番人気に支持されており、牝馬路線では地力上位の存在だ。4カ月ぶりの実戦でも「これまでの放牧と違って牧場でも乗り込んできた。今週の動きは良かったし、良馬場なら十分に戦える」と本田調教師。トップハンデ57キロは楽ではないが、大舞台につながる走りを見せたい。
◆荒れた馬場得意〔9〕
オメガハートランド (9)
オメガハートランドは美浦坂路からDコースで、ゆったりとしたキャンター。落ち着きがあって雰囲気はいい。「以前は調教であまり動かなかったが、今は最後までまじめに走るようになった。中山の荒れた馬場は得意だし、前走(ニューイヤーS6着)もあれだけの牡馬を相手にいい競馬をした。うまくしまいの脚を生かせる流れになってくれれば」と橋本調教助手。1年前に制した
フラワーCと同じ条件で重賞2勝目を狙う。
◆調子アゲアゲ!〔16〕
オールザットジャズ 昨年2着の(16)
オールザットジャズが、調子をグングン上げている。
日経新春杯12着から2カ月ぶりとなるが、先週は
エピファネイアを手応えで圧倒し、今週も3頭併せで楽に最先着と申し分のない仕上がりだ。「はち切れんばかりの馬体をしているし、体調は良さそう。中山は問題ないし、条件さえ整えば力を出せる」と清山調教助手。昨年勝った
福島牝馬Sをはじめ、小回りの芝1800メートルは得意舞台で、ハンデ56キロでも上位争い必至だ。
◆休み明けデキ一番〔11〕
マイネイサベル エリザベス女王杯7着以来4カ月ぶりの(11)
マイネイサベルは、美浦南の角馬場で体をほぐしてからWコースへ。ゆったりとキャンターで1周半した。春の大目標は
ヴィクトリアマイルになるが、「いつもは2週間の調整期間のところを今回は1カ月もらえたから、これまでの休み明けでは一番いいデキ。追い切り後の計量で478キロ。思ったよりも仕上がりました。目標は先ですが、結果がほしいと思える状態ですね」と大原調教助手。
◆千八も任せろ!〔7〕
アラフネ 初音Sを勝ってオープン入りした(7)
アラフネは、美浦南の角馬場からAコース。1年前までは短距離の先行馬という印象だったが、「以前と違って調教でもだいぶ折り合えるようになった。1800メートルは3走前(初
富士S8着)で牡馬と差のない競馬をしているし、今はどんな競馬もできるから不安はない」と斉藤調教助手。具合に関しても「前走より状態はいい感じ。枠もいいところだし、一発やってくれないかな」と大仕事を期待している。
◆巻き返しを期待〔13〕
アイスフォーリス (13)
アイスフォーリスは美浦南馬場でいつも通りじっくりと乗られた。感触を確かめた三野輪調教助手は「すごくおとなしい馬だけど、きょうはけっこう燃えていたね」と笑顔。10着に終わった前走のアメジストSの敗因は「レース後の息の感じがよくなかったし、もう少し乗ったほうがよかったのかも」と乗り込み不足をあげ、「気候が暖かいほうがフットワークがいい。調子は上がってきているし、ジョッキー(横山典騎手)がどう乗るのか楽しみ」と巻き返しを期待している。
◆心身リフレッシュ 〔14〕
アカンサス (14)
アカンサスは美浦南の角馬場で入念に前日調整を行った。前走の
京都牝馬Sは7着に終わったが、「コンスタントに使っていたから疲れがあったのかもしれないですね」と白崎調教助手。この中間は短期放牧で心身ともにリフレッシュできており、「状態はいいですよ。ハンデ55キロは見込まれたけど、1ハロン延長は歓迎なので、切れ味が生きる展開になれば」と末脚勝負で重賞初制覇を狙う。