中央競馬ニュース

【オークス】アパパネ桜花賞以上のデキ

 0   0   1,233
シェアする  x facebook LINEで送る
【オークス】アパパネ桜花賞以上のデキ

 《本紙の狙い》アパパネを本命に推す。桜花賞は正攻法で快勝。心身とも逞しさを増して、レースぶりにも幅が出た。この春の充実ぶりは際立っている。中間の調整は順調の一語。折り合いが付いて、リズム良く走っていた最終追い切りの動きも素晴らしく、桜花賞以上の状態といっても過言ではない。距離延長はプラス材料ではないが、3歳牝馬同士の戦いならば、十分に対応可能。能力の違いでカバーできる。馬場は微妙だが、泥田のような状態にならない限り、力は出せるはずだ。桜花賞2着のオウケンサクラが相手の筆頭。先行して粘り強く、距離延長は歓迎だ。アプリコットフィズは東京2戦2勝。馬体は回復しており、仕上がりは申し分ない。

★最新ナマ情報

 桜花賞馬(17)アパパネは、南Aコースを軽いキャンターで1周。「渾身の仕上げで、思い通りの調整ができた」と国枝調教師は満足げだ。阪神JF桜花賞と制してきたが、「今回は未知の距離。対抗策は万全だが、迎え撃つ立場ではなく、挑む気持ちで行きたい」と陣営に慢心はない。日曜の雨予報には、「今の府中は馬場がカチカチだから、よほど降らない限り、悪くはならない。それに、軟らかい馬場の方がむしろいいよ」とトレーナーはそれほど気にしていない。

 桜花賞2着の(6)オウケンサクラは、午後4時24分に東京に到着。出発からジャスト6時間のスムーズな旅程で、馬房に入ってからも落ち着いた仕草を見せた。「輸送は全然問題ありませんね。桜花賞の前と比べても、落ち着いてきた感じがします」と棚江調教助手は成長を実感する。「道悪はどうなんですかね。チューリップ賞で負けているので何とも…」と言うが、「やることはやってきたので、頑張ってほしいです」と力強く締めくくった。

 前日1番人気に支持された(4)ショウリュウムーンは午前9時44分に栗東トレセンを出発し、午後3時18分に東京競馬場に到着。「イレ込まなかったし、体も減っていないような感じがします。初めての長距離輸送でしたが、以前より落ち着きが出ているし、何もなかったですね」と北峯厩務員は明るい表情だ。「桜花賞と同じ状態には持ってこれたと思うし、左回りは単走でもきれいに走りますから」と条件は文句なし。雨予報には「できれば良馬場でどれくらい切れるか見てみたいけど、(重馬場は)間違いなくいいでしょうね」。チューリップ賞を重馬場で快勝しており、北峯厩務員は好走への自信を深めていた。

 (15)エーシンリターンズは午後4時10分過ぎに東京入り。馬運車を降りてから気難しさを見せて原口調教助手を手間取らせたが、馬房に入ってからは落ち着きを取り戻した。「輸送はおとなしかったですよ。桜花賞の時よりも体がふっくらしていたので、けいこもしっかりやれました。道悪もチューリップ賞で走ってくれたし、カイ食いも大丈夫だと思います」と原口助手。先週の京都ハイジャンプを制した兄エーシンディーエスに続く兄妹重賞連勝が期待される。

 サンスポ賞フローラS馬(18)サンテミリオンは、坂路1本をブレのない走りで駆け上がった。「気分良く走っていた。前回よりも落ち着きがあっていい状態」と土谷騎手(レースは横山典騎手)の感触は上々だ。古賀慎調教師は「ここまで順調に来たのがなにより」と安堵の表情。雨に関しては「土曜にこれだけ晴れていれば、日曜は降ってもそこまでひどい馬場にはならない。経験はないが、能力の高さでカバーしてほしい」と信頼していた。

 (2)アグネスワルツは午前10時に栗東を出発し、午後4時前に到着とスムーズな輸送だった。「道が空いていたし、前走は少しイレ込んでいた。それに比べれば今回の方がいいですね」と中野厩務員。前走のフローラSで東京を経験したことも収穫だったようだ。その前走は骨折休養で5カ月ぶりの実戦ながら2着に健闘。「前走は休み明けでも、しっかり仕上げました。それでも今週の動きが良かったですから」と上積みはありそうだ。「スピードを生かせる良馬場の方がいいけれど、東京ならば(雨でも)それほど悪くはならないでしょう」と中野厩務員は好枠からの粘り込みに期待を寄せる。

 1/2の抽選を突破して出走にこぎつけた(9)モーニングフェイスの平木厩務員は「入って良かった。輸送も少し蒸し暑いので汗はかいていたけど、イレ込んだ様子はなく問題なかった。相手は強いけど、距離は経験しているし、状態はいいから」。出走馬で唯一、東京芝2400メートル(3走前に500万下で4着)を経験しているとあって、意欲十分だ。「トビが大きいから、雨はどうかなあ」と最初は天気が心配そうだったが、「切れる脚がないから、(馬場悪化は)逆にいいかもしれないね」と最後は前向きだった。

 スイートピーSを勝った(12)トレノエンジェルは、角馬場から北Cコースを軽快に一周した。「前走よりも状態は上向いているよ」と伊藤正調教師はデキに太鼓判を押す。キャリア3戦とメンバーで最も浅いが、連勝の勢いがある。「ここでもチャンスは十分ある。ただし、完成はまだ先。成長を阻害しないよう無理させず、そうならないよう自分を戒めながら調整してきた」と言葉を選ぶトレーナーの思いに、どんな走りで応えるか。

 午前7時に栗東トレセンを出発した(14)シンメイフジが関西馬一番乗り。午後1時前に東京競馬場に到着した。「輸送はスムーズでしたし、問題ない馬ですから」と佐藤調教助手は笑顔。「桜花賞に比べてさらに良くなっているし、状態は申し分ありません。最終追い切りはいい動きでしたし、それを実戦で発揮できればチャンス。折り合いは心配ないし、左回りの方が競馬はしやすいので」。同じ左回りの新潟で新潟2歳Sを制しており、東京は魅力十分。「調教では馬場がボコボコしていても気にしない馬。今の前残りの馬場よりもいい」と馬場悪化も歓迎している。

 (3)アプリコットフィズは坂路からコースに変更。角馬場で体をほぐしてから、南Wをキャンターで1周。「うまくガス抜きができた。満足のいく完成度」と小島良調教助手は満足そう。今回はGIIIクイーンCも含め2戦2勝の東京コースで、陣営は桜花賞5着からの巻き返しを狙う。「左回りの方が加速がスムーズ。跳びが大きくて雨は心配だが、地面をしっかり踏む感触があってパワフルだから上滑りはしないはず」と小島良助手の期待はかなりのものだ。

 フローラS3着の(11)ブルーミングアレーは、坂路4ハロン58秒7。「全く無理しないで出た時計」と小島茂調教師は笑みを浮かべる。松岡騎手から「走りたい気持ちにしてほしい」との要望があり、終いを伸ばすはずだったが、わざと我慢させた。「これで気合がグッと乗ってきた。体を大きく見せてデキがいい。雨は心配だが、パワーがあるからこなすはず。この先を考えると賞金を加算してほしいが、まずは何事もなく戻ってきてほしい」と願っていた。

 坂路1本を予定していた(1)コスモネモシンは、角馬場での調整に変更。清水英調教師の指示通りにゆったりと周回する様は、落ち着きがあり、デキは良さそうだ。騎乗した山田調教厩務員は「いい雰囲気です。馬体も増えているし、ここまで順調に来ました」と好感触を伝えた。日曜は雨予報だが、「未勝利を不良馬場で勝ってるから、雨は問題ない。むしろいい方にでるはず。あとはロスなく回ってくれれば、今度こそ」と力を込めた。

この記事はいかがでしたか?
ナイス (0)
 ナイス!(0

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

5月5日()
NHKマイル G1
新潟大賞典 G3
5月4日()
京都新聞杯 G2

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
73,123万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 テーオーロイヤル 牡6
51,827万円
9 セリフォス 牡5
49,313万円
10 ジャックドール 牡6
49,004万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る