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出走馬16頭と枠順が21日に確定した。有馬記念をあらゆる角度から分析する当コーナー。折り返しの4日目は枠順やコース実績などを検証する。過去に何度も波乱を演出してきたトリッキーな中山芝2500メートル。今年はフルゲートの16頭立てで行われるだけに、枠順の重要度は高い。なお、22日に追い切られたアルバートは「調教」から検証し、すでに脱落した6頭の評価は割愛する。
〔1〕馬番実績((16)番=5点減、(16)番以外の〔6〕~〔8〕枠=2点減)
この項目に関しては過去10年ではなく、第1回から昨年までの60回を対象とする。中山芝2500メートル(2600メートルで施行されていた1965年までも同様)はスタートして200メートルでコーナーに入ることから、外枠は不利とされる。2014年は枠順決定の公開ドラフトが行われ、内枠から馬番が埋まっていったように、各陣営も外枠を歓迎していない。
優勝馬60頭中49頭が馬番(1)~(10)番。連対率は(1)~(10)番が16・4%に対して(11)~(16)番は11・5%で、複勝率になると(1)~(10)番の24・3%に対し(11)~(16)番は17・9%。差は歴然だ。特にフルゲートとなった場合の大外(16)番枠は、過去に18頭が出走して3着もない。
〔6〕枠(11)番サトノダイヤモンド、〔6〕枠(12)番サトノノブレス、〔7〕枠(14)番シュヴァルグラン、〔8〕枠(15)番アルバートはいずれも2点減。〔8〕枠(16)番マリアライトは5点減とする。
〔2〕コース実績(中山で連対実績なし=1点減、中山で未勝利=2点減、中山未経験=3点減)
過去10年に中山初出走で優勝した馬は、JRA所属では歴代最多タイの芝GI7勝を挙げたジェンティルドンナ(2014年)だけで、2着も07年ダイワスカーレット、09年ブエナビスタの2頭のみ。いずれも歴史に名を残す女傑で、よほどの能力がないと初出走では厳しい。コース未経験なら割引が必要で、出走経験があっても実績のない馬は減点対象だ。
中山コース未経験の(8)ミッキークイーン、(14)シュヴァルグランは3点減。
出走経験はあるが未勝利の(6)サウンズオブアース、(12)サトノノブレスは1点減で、2着もない(11)サトノダイヤモンドは2点減だ。
〔3〕出遅れ癖(最大2点減)
わずかなミスが致命傷になりかねない小回りコースが舞台で、出遅れなどの不利があれば他のコース以上に挽回は困難といえる。
前走で出遅れた(15)アルバートは1点減。
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