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【菊花賞】エピファネイア悲願の戴冠へ死角なし

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【菊花賞】エピファネイア悲願の戴冠へ死角なし

 牡馬クラシック3冠の最終戦、菊花賞(芝3000メートル)が20日、京都競馬場で行われる。皐月賞ロゴタイプは中距離路線を進むと宣言したあとに戦線離脱、ダービー馬キズナは今月6日に行われた仏GI凱旋門賞に参戦(4着)。春2冠の勝ち馬が不在の中、主役を務めるのは皐月賞、ダービーとも2着だったエピファネイア(栗東・角居勝彦厩舎、牡)だ。

 秋初戦の菊花賞トライアル・GII神戸新聞杯(阪神、芝2400メートル)は、4コーナーで馬群を割って先頭に立ち、2馬身半差をつけて完勝。課題の折り合い面に進境を見せたのが大きな収穫だった。主戦の福永祐一騎手は、本番へ向けて「スタミナに不安はない」と話しており、死角は見当たらない。父がダービー2着でGI4勝のシンボリクリスエス、母が日米オークスを制したシーザリオという良血馬が、悲願のGI獲りを目指す。

 上がり馬で脚光を浴びるのは、ユールシンギング(美浦・勢司和浩厩舎、牡)。未勝利を脱出したのが今年5月と遅く、春のクラシックには参戦できなかったが、500万下条件戦を勝った後、中1週で迎えたセントライト記念(中山、芝2200メートル)の勝ちっぷりが圧巻だった。北村宏司騎手が「(直線で)前が詰まって、坂の途中でようやく追い出せたくらい。正直、もうダメだと思った」と振り返る窮地の中、残り100メートルから馬群の間隙を縫って豪快に末脚を伸ばし、重賞初挑戦でV。菊花賞の有力候補に名乗りをあげた。

 神戸新聞杯で2着だったのはマジェスティハーツ(栗東・松永昌博厩舎、牡)で、4コーナー最後方から上がり3ハロン最速の33秒6の豪脚を繰り出した。今回、手綱は名手・武豊に戻る。注目の1頭だ。同3着サトノノブレス(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は先行力があり、堅実。ここも上位を狙う。

 セントライト記念では、ユールシンギングと同じ社台レースホースのダービーフィズ(美浦・小島太厩舎、牡)が、直線の追い比べでハナ差2着と力量を示した。5カ月ぶりの実戦だったアドマイヤスピカ(栗東・松田博資厩舎、牡)も、鋭い追い込みで3着に食い込んでおり、叩いた上積みが望める。同レースで1番人気だったヒラボクディープ(美浦・国枝栄厩舎、牡)は好位を進みながら13着と大敗したが、青葉賞を勝った実績は軽視できない。

 このほかでは、長丁場向きのスタミナを誇示しているバンデ(栗東・矢作芳人厩舎、牡)も展開の鍵を握る存在として注目されそうだ。

菊花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら

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