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春の古馬GIは残り3つ。切れ味抜群のハナズゴールが主役を務める「第8回ヴィクトリアマイル」(12日、東京、芝1600メートル)、短距離王ロードカナロアの参戦が話題の「第63回安田記念」(6月2日、東京、芝1600メートル)と続き、ハイライトは夢の“BIG4”対決が実現する「第54回宝塚記念」(6月23日、阪神、芝2200メートル)だ。
まずは女傑ジェンティルドンナ(牝4歳)。昨年は牝馬3冠に加えてジャパンCも制し、年度代表馬に輝いた。今年初戦のドバイシーマクラシックでは2着に終わったが、初の海外遠征でも実力の一端をみせた。現在は滋賀県のノーザンファームしがらきに放牧中。「輸送で減った体は回復したし、馬は元気だよ。もうキャンターでの調整も再開している。今月中旬には栗東TCに帰厩させて、しっかりと調整してきたい」と石坂調教師は5冠制覇に意欲をみせる。
復権をかけるのはオルフェーヴル(牡5歳)だ。昨秋はあと一歩で凱旋門賞を獲り逃し、JCではジェンティルとのマッチレースで涙をのんだ。今年は始動戦の産経大阪杯を快勝。ここで連覇を飾って再度の渡仏に弾みをつけたい。前走後も栗東TCで調整を続けており、「状態はいい。CWコースでも物見をせずに集中して走れている。強い相手もそろうし、攻めの調整をしていく」と池江寿調教師は燃えている。
天皇賞・春ではニュースターが誕生。昨年、ダービー、天皇賞・秋と2着に泣いたフェノーメノ(牡4歳)が念願のGIを奪取した。「精神的にどっしりして古馬らしくなった。次もいい競馬ができれば。やるまで分からないから、楽しいんじゃないかと思います」と蛯名騎手。気後れはゼロだ。
一方、天皇賞で圧倒的人気を集めたゴールドシップ(牡4歳)は5着に沈んだ。「いろいろな意味で苦しい展開になった。高速馬場にも対応できるゴールドシップをつくっていきたい」と須貝調教師。実力を出し切っていないことは明らかで、巻き返しは必至だろう。
日本の競馬シーンを牽引する“BIG4”が一堂に会するのは初めて。歴史に残るだろう激戦を楽しみに待ちたい。(夕刊フジ)
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