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桜花賞2着の(9)ヴィルシーナは、栗東の角馬場でじっくりとハッキング。尻っ跳ねをするなど、落ち着きはないが、これはいつものこと。「他では大人しいが、角馬場だけはいつもこんな感じ。これで結果を出してきているのだから心配はないよ。この仕草も含めて順調にきています」と友道調教師は悠然と構える。距離延長も、長距離輸送もOK。弱点らしい弱点は見当たらない。
牝馬2冠制覇に挑む(14)ジェンティルドンナは、栗東坂路を4ハロン64秒7、1ハロン15秒7で流した。気負ったところはなく、レースで走るたびに減っていた馬体も、木曜計量で468キロなら、プラス体重でレースを迎えられそうだ。「ここまでは、何も言うこともないくらい順調にきている。距離を心配してもしかたがないし、いつも期待通り走ってくれる馬なので心配していない」と、桜花賞馬に対する石坂調教師の信頼は大きい。
阪神JF2着、桜花賞3着の(1)アイムユアーズは、美浦の坂路1本の後、ゲートを確認。「練習では大人しいし、他馬に迷惑をかけることはないと思う。状態は本当にいいので、あとはジョッキーのマジックに期待だね」と、手塚調教師はウィリアムズ騎手に託す。意外にも、これが関東圏では初の競馬になるが「たまたま使う番組がなかっただけ。阪神の1マイルをこなしているわけだし、タフな競馬も大丈夫。気にしていないよ」と、トレーナーは自信を持って愛馬を送り出す。
桜花賞5着の(5)メイショウスザンナは、栗東で引き運動とプールのメニューを消化した。高橋忠調教師は「順調ですね。輸送は慣れていますし、458キロくらいでの出走になるかな。いい形でレースを迎えられそうだし、好枠を生かしてがんばりたい」と胸を張って愛馬を送り出す。
サンスポ賞フローラSを圧勝したミッドサマーフェアは、美浦坂路で1ハロン20秒ペースのキャンター。「あす少し時計を出す予定なので、きょうは控えめに」と、小島良太調教助手。「上がり33秒台の脚が使える馬ですし、前走の内容も良かった。変わりなくいい感じで調整できていますし、予報ではオークス当日は真夏日(30度超)になるようなので、まさにミッドサマーでしょう」と、状態の良さに口調もなめらかだった。
桜花賞15着の(12)エピセアロームは、栗東坂路を4ハロン66秒1でゆったりと登坂。落ち着いた脚取りで、雰囲気は上々だ。「坂路でバリバリ乗ってきているし、状態はいいですよ。前回の結果を考えれば、真ん中外めの枠はいいと思う。あとは気分良く走れるかどうか。スタートから無理に引っ張ることなく、1コーナーを回りたい」と浜中騎手。道中でうまくハミが抜ければ、大駆けも十分にある。
チューリップ賞の勝ち馬(10)ハナズゴールは、美浦Wコースで軽めのキャンター調整。馬体の張りは前走以上で、馬場の大外を気合十分に流した。「走ることに真面目な馬ですし、前走より確実に良くなっていますよ」と、状態面に関しては加藤和調教師も自信の表情。「距離に関しては半信半疑。やってみないと分かりませんね。ダラダラと流れ込む形になってしまうか、それとも突き抜けるか。どちらかになりそうな気がします」とトレーナー。末脚の切れは世代でもピカイチの存在だけに、距離さえこなせばチャンスは十分だ。
抽選で出走可能となった(11)チェリーメドゥーサは、レースで騎乗する船橋競馬所属の森泰斗騎手が騎乗して調整した。「さすがに走る馬ですね。レースでは折り合いに注意したい。小西先生からは10番手くらいの位置取りでという指示がありました」と話した。「中央のGIに騎乗できる機会はめったにないことですし、周りのジョッキーは一流の方ばかりですが、精一杯自分をアピールしたい」と目を輝かせた。
昨年のオークス馬エリンコートと同じ、忘れな草賞の勝ち馬キャトルフィーユは、18日に東京競馬場へ入厩した。「前回(フラワーC5着)行った時にカイバを食べなかったことを考慮し、パターンを変えて1日早く移動させました。ここまでは順調に来ていますし、カイバを食べてくれれば」と角居調教師は説明。3走前のアルメリア賞では、後の毎日杯2着馬マウントシャスタと接戦しており、実力は侮れない。
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