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【NHKマイルC】外枠ブレイク強襲

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【NHKマイルC】外枠ブレイク強襲

 《本紙の狙い》ブレイクランアウトを本命に推す。共同通信杯で重賞初Vを遂げたのち、脚質的に不向きな中山の皐月賞は回避。マイルCを目標に調整されてきた。調教量は十分で動きも文句なし。3カ月ぶりだが、仕上がりに不安はなく、一段とパワーアップした。直線の長い東京なら、上がり3ハロン33秒台の切れ味を存分に生かせるはずで、マイル戦なら折り合いを欠く心配もない。アイアンルックはブレイクと比べてもそん色ない決め手の持ち主。ニュージーランドTを快勝したサンカルロが▲。東京のほうがレースをしやすい。

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 午前9時から行われた枠順抽選でブレイクランアウトは8枠16番を引いた。やや外めの枠になったが、戸田調教師は「ゲートでは大人しい馬だから枠はどこでも良かった。桜花賞ブエナビスタ)の松田博調教師も話したと思いますが、大きいところを狙う馬は枠の有利不利など言ってられません」と強気の姿勢を崩さない。この日は角馬場で1時間、トレーナー自らが感触を確かめた。「適度に汗をかいていい感じ」と追い切り後もいたって順調だ。

 3枠6番を引いたアイアンルックの橋口調教師がニッコリだ。「ロジック(06年)で勝った時とまったく同じ枠だからね。気分がいいよ」と3年前の栄冠を思い出し、NHKマイルC2勝目へムードが高まってきた。前日7日に坂路で軽快な動きを見せ、この日は運動を消化。「体調に特に変化はないね。環境の変化に動じるタイプではないので、輸送も気にしていない」と橋口師は悠然と構えている。

 トライアルのニュージーランドTを制したサンカルロは大久保洋調教師が抽選に参加し、2枠4番を引き当てた。「外めになると(前に馬を置けず)掛かる可能性があるから、(4)~10番のどれかがほしかったが、ここならまあまあいいんじゃないか」とニンマリ。8日は坂路3本のメニューをきっちり消化。落ち着きがあっていい雰囲気だ。

 スプリングS2着のレッドスパーダは7枠13番。藤沢和調教師はしきりに「行く馬はどこに入ったんだ」と気にしていたが、(1)ゲットフルマークス、(3)ジョーカプチーノの枠を聞き、「好位でこの馬の競馬ができそうだな。(奇数枠でも)スタートはいい馬だから大丈夫。ちょっと楽しみにしてるんだよ、この馬には」とニッコリ。

 ニュージーランドT2着のティアップゴールドは7枠15番。「外めの枠に入ったけれど、内の馬の出方を見ることができるからね」と西浦調教師はゆったりとした様子。前走も14番枠での好走で、特に不安はなさそうだ。8日は角馬場でじっくり乗った後に坂路を軽く1本。毛ヅヤがよく馬体も引き締まり、絶好のデキといっていいだろう。「精神面、肉体面ともに成長しているからね」と西浦師は期待を寄せている。

 フィフスペトルは大外の8枠18番に決定。07年NHKマイルCで2頭出しした時も(16)シャドウストライプ(9着)、(17)ダノンムロー(6着)がともに8枠だっただけに、加藤征調教師は抽選器から出てきた“(18)”の数字に「また外枠かぁ…」とうなだれたが、「内側を見ながらゆっくり行けるし、アンカツ(安藤勝)さんだからうまく運んでくれるでしょう」とジョッキーの手腕に期待していた。

 桜花賞4着の牝馬ワンカラットは、2走前にフィリーズレビューを制した時と同じ4枠7番に決まった。「内めの枠の方がいいと思っていたからね。ここならばまずまずじゃないかな」と藤岡健調教師は納得の表情。角馬場から坂路1本をゆったりと上がり「落ち着きがあるね。あとは長距離輸送をうまくクリアしてほしい」と、決戦に向けて気を引き締めていた。

 フィフスペトル陣営とは対照的に逃げ宣言をしていたゲットフルマークスは絶好の1枠1番を引き当てた。初めて公開抽選に参加した岩戸調教師は“(1)”が出ると「よしっ!」と思わずガッツポーズ。「どの枠に入っても逃げるつもりだったが、最高の枠を引けた」と喜びを爆発させた。

 レース前々日に上々の気配を見せたのが橘S3着(14)タイガーストーンだ。角馬場からCWコースに入り、落ち着き十分に1ハロン17秒台のペースをキッチリと刻んで1周半。「感じはいいね。中1週でもまったく疲れはないよ。跳びが大きい走りで、以前とは馬が変わった。本当によくなったなあ」と清山調教助手は笑顔を見せた。7枠14番にも「おそらく後ろから行くからどこでもよかったが、偶数はいい。確実に伸びる馬だから、東京だったらね」と善戦を見込んでいた。

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