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28日を最後に現役を引退し、調教師に転身する蛯名正義騎手(51)=美・フリー=の最終週の騎乗馬が25日、確定した。土日とも中山で12頭に騎乗し、最後の重賞騎乗となる日曜の中山記念のゴーフォザサミットがラストライドとなる。歴代4位のJRA通算2539勝を挙げる名手の最後の雄姿から目が離せない。
すがすがしい気持ちで鞭を置く。“エビショー”の愛称でファンに親しまれた蛯名騎手が、ついに34年の騎手生活にピリオドを打つ。
「本当に最後の最後だけど、まだ実感はないんだ。それより、先週も小倉でひとつ勝ててよかった(21日2RをクインズセージでV)。デンコウアンジュ(全10場重賞制覇がかかった小倉大賞典で5着)でも攻める競馬ができたし、すっきりした気持ち」
JRAで積み重ねた2539勝は現役3位(史上4位)。1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタで2度の凱旋門賞2着と海外でも存在感を示した。「あいつはうるさいと思われても、勝つためと思って周りの人たちと接してきた」。自他ともに認めるシビアな勝負師にとって最高の勲章だが、「その裏でどれだけ負けてきたか、ということ。負けたからこそ勝ちにつながっている」と冷静に見つめている。
「ダービー(2着2回)にしても、自分ではやるべきことは全部やった結果。エルコンドルパサーの凱旋門賞も、次の年も挑戦していたら勝てたんじゃないかと思うこともあるけど、過去は変えられないし、先を変えていくしかできない」
悔しさを原動力に駆け抜けた34年間。迎えるラストランの中山記念では藤沢和厩舎のゴーフォザサミットに騎乗する。96年天皇賞・秋のバブルガムフェローで自身初のGI勝ちをもたらしてくれただけでなく、「(技術調教師として)行くところがなかった俺を『ウチの厩舎で勉強したらいい』と拾ってくれた」と深く感謝するトレーナーからの最後の騎乗依頼。連日、稽古にまたがって自分なりの味付けも施し、「やる気満々だし、追い切りの感じは良かった。前走はダートでキックバック(前の馬が蹴り上げる砂)を嫌がっていたし、最後まで集中して競馬したい」と3歳時に青葉賞を制した相棒の復活に腕をぶす。
中山は若き日の思い出の地。初騎乗(87年3月1日5Rアイガーターフ14着)も、初勝利(同4月12日4Rダイナパッション)も中山だった。
「デビュー戦はテンから追い通しでタイムオーバー。先輩の邪魔をするなといわれていたけど、迷惑をかける場面もなかった。初勝利も同期より遅かったからほっとしたのを覚えている。あの頃は引退するときのことなんて考えもしなかった」
悔いなき総決算へ。惜別の思いを胸に名手が最後の舞台に立つ。 (内海裕介)
蛯名騎手と競馬学校の同期でもある武豊騎手(51)=栗・フリー=は、お互いを高め合ってきた“同級生”を「ライバルとも違うし、特別な存在」とみており、「学校時代から基本真面目で、こつこつやる努力家だった。マンハッタンカフェの菊花賞が印象に強烈に残っています」と振り返る。「この前、阪神に乗りに来たときに『最後やね』という話はした。丸っきり同じ時代を生きてきたから、一緒に乗らなくなるのは寂しいけど、調教師になるために、あれだけ勉強する姿を見ているからね。これからは調教師とジョッキーで一緒に勝利を目指すことができる。蛯名調教師がどんな馬を作ってくるのか興味があります」とエールを送った。
◆柴田善騎手「普通にいるのが当たり前だった騎手。若いころは飲みに行ったりした楽しい思い出ばかりだよ。探求心があるし、いい厩舎になると思う。俺より先に引退しちゃうんだな(笑)」
◆内田騎手「一緒に乗れることが励みだった。ここで終わりじゃないし、これからも目標でいてほしい」
■28日の中山競馬場では、最終レース終了後に蛯名騎手の引退式が行われる。無観客開催中だが引退式はJRA公式YouTubeチャンネルでもライブ配信される。JRAでは蛯名騎手の特設サイトをオープンしており、引退式で流すメッセージも募集中。詳細はJRAホームページへ。
★中山記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
蛯名 正義(えびな・まさよし) 1969(昭和44)年3月19日生まれ、51歳。北海道出身。87年3月1日に美浦・矢野進厩舎所属でデビュー。同期に武豊騎手らがいる。同年に30勝を挙げて関東新人騎手賞を受賞。96年の天皇賞・秋(バブルガムフェロー)でGI初勝利を果たした。98年には136勝で初の関東リーディングを獲得。2001年は133勝で全国リーディングに輝いた。10年はアパパネで牝馬3冠。25日現在、JRA通算2万1171戦2539勝は現役3位、歴代4位。JRA重賞はGI26勝を含む129勝。
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