第146回天皇賞・秋(28日、東京11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝2000メートル、1着本賞金1億3200万円 =出走18頭)近代競馬150周年を記念して、天皇、皇后両陛下をお迎えして行われた天皇賞・秋は、ミルコ・デムーロ騎乗で5番人気の
エイシンフラッシュが、直線最内から鋭く伸びて一昨年のダービー以来の勝利を飾った。タイム1分57秒3(良)。1番人気に推された
フェノーメノは2着、2番人気の
ルーラーシップは3着に終わった。
エイシンフラッシュはこの後、
ジャパンC(11月25日、東京、GI、芝2400メートル)に向かう。
エイシンフラッシュのオーナーの次男・平井克彦さん(43)=(株)栄進堂取締役=は、最後の直線で「デムーロ!」と声を振り絞って連呼した。傍らの生産者の吉田照哉・社台ファーム代表(64)も同じだ。
「震えが止まりませんでした。長かったですね。我慢してきた甲斐がありました」と克彦さん。体調を崩して自宅でテレビ観戦の父の豊光さん(80)=栄進堂会長=に携帯電話で報告すると、「やったな」と嬉しそうに一言が返ってきた。重なるように吉田代表が声をかけると、「有り難う」と万感の響きが電話から漏れた。
GI2勝目に吉田代表は「種牡馬の道も開けたし、ホッとした」と声を弾ませた。不受胎で当歳馬はいないが、母ムーンレディのお腹には
ディープインパクトとの間の命がすくすくと育っている。
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