佐藤洋一郎
にしのけいご
スガダイ
導師嵐山
くりーく
金子京介
ジャンヌ
中山牝馬Sが9日、中山競馬場で14頭によって争われ、三浦騎乗で5番人気のフロンテアクイーンがゴール前の大接戦を制し、15度目の重賞挑戦で初勝利を飾った。三浦はこのレースでJRA通算700勝を達成。ハナ差2着は3番人気のウラヌスチャームで、1番人気のノームコアは7着に終わった。 春の陽気に包まれた中山で紛れもない春だ。これまで重賞挑戦14回。うち2着5回の“最強の2勝馬”フロンテアクイーンがついに殻を破った。 ハンデ戦らしく大接戦となったゴール前。ハナ差で栄光へ導いた殊勲の三浦騎手はこれで通算700勝に到達。「朝から勝ちたい気持ちだったけど、冷静に馬のことを考えて乗った。持ったままで上がってこられて、追い出しを我慢できたのが最後の接戦で生きた」と表彰式で胸を張った。 「メモリアルの(三浦)皇成が完璧に乗ってくれた。前走、マーフィーが積極的に乗ってくれたおかげで今日は理想的な競馬だった」と新旧のパートナーをねぎらう国枝調教師は、もうひとりの騎手の名前も挙げた。当初、騎乗予定だった北村宏騎手は2日の落馬事故で戦線を離脱。「あいつが(先月27日の)稽古でビシッと追ってくれたんだ。もう会話もできるみたいだし、早く元気になってくれたら」とエールを送った。 ようやく実力に見合う勲章を手に入れた6歳牝馬。今後はヴィクトリアM(5月12日、東京、GI、芝1600メートル)を目標に、福島牝馬S(4月20日、福島、GIII、芝1800メートル)参戦も視野に入れたローテが組まれる。(内海裕介)★9日中山11R「中山牝馬S」の着順&払戻金はこちらフロンテアクイーン 父メイショウサムソン、母ブルーボックスボウ、母の父サンデーサイレンス。鹿毛の牝6歳。美浦・国枝栄厩舎所属。北海道浦河町・林孝輝氏の生産馬。馬主は三協ファーム(株)。戦績25戦3勝。獲得賞金1億9341万5000円。重賞初勝利。中山牝馬Sは国枝栄調教師、三浦皇成騎手ともに初勝利。馬名は「最先端+女王」。