当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2020年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 先週は推奨馬8頭中、4頭が馬券圏内。しかも3着はなく、オール2着以内でした。
新良(以下、新) 我ながら、及第点を与えられるのではないでしょうか。
編 とくに光ったのが、
クイーンSの
ウインピクシスでしたね。9番人気2着で複勝540円。メインターゲットの好走は、気分がいいのではないでしょうか?
新 はい。勝った
ドゥーラは継続騎乗でしたし、はっきり差もつけられましたからね。結果には満足しています。
編 土日トータルでは、単勝回収率95.0%、複勝回収率125.0%。単勝はややマイナスとなりましたが、全体的に見れば上々の内容でしょう。好調モードは継続中。それは間違いなさそうです。
新 今週は単複ともに大幅プラスにして、明確に勝利したいですね。
編 その心意気やよし。期待しております。
新 引き続き全力を尽くします。
編 さぁ、今週も新潟と札幌の2場開催で、土曜日には重賞が組まれていません。先週は、通常は新潟では乗らない関西騎手を狙っていく作戦で攻めましたが、同じスタンスで臨みますか?
新 いえ、土曜日は札幌メインの札幌日経オープンを取り上げます。このレースに、いちばん注目できる乗り替わり馬がいますので。
編 そうなんですね。では、結論のほうをお願いします。
新 レーン騎手からルメール騎手に乗り替わる⑫
シルブロンで勝負します。
編 まさにトップジョッキーの豪華リレー。新良さんに推奨根拠を伺う前から、盤石感が伝わってきます。
新
シルブロンには、もともとルメール騎手が連続して騎乗していましたが、前走は
ケンタッキーダービーに遠征していたため、レーン騎手へのワンポイントの乗り替わりになりました。
編 つまり今回は、既定路線の手戻りになるわけですね。
新 そういうことです。前走のレーン騎手の騎乗は、ちょっと溜めすぎた感があり、正直ほめられる内容ではありませんでしたが、コンビ成績3戦オール3着以内のルメール騎手なら不安はなし。
ダイヤモンドSで3着に好走していますし、確実に巻き返してくるでしょう。
編 馬のことをよく理解しているというのは、成績にしっかり表れていますしね。
新
シルブロンは後方からレースを進めるタイプですが、溜めて切れる脚を使える馬ではありません。ある程度早めに仕掛けて、凌ぎきる競馬がベストです。ルメール騎手の頭の中では、しっかり勝ち筋をイメージできていることでしょう。
編 前走内容を見て、よけい溜めすぎないことを意識しているかもしれませんしね。
新 それもあるでしょう。札幌はまくりが決まるコース形態なので、この馬の得意な競馬がうまくハマる気がします。
編 札幌芝2600mにおけるルメール騎手の成績は当然……。
新 お察しの通り、超優秀です。コース勝率は40.0%で、回収率は単複ともに100%超え。まったく付け入る隙がありません。外国人ジョッキーは長丁場の道中で折り合いをつけるのが本当に上手ですが、ルメール騎手はそのなかでもズバ抜けていますからね。
編 馬のほうの評価はいかがですか?
新 重賞で3着に入ったことがありますし、能力的には問題なし。2400m以上の長距離戦も得意です。北海道は初めてですが、洋芝が合わないと思える要素は見当たらないので、心配はしていません。メンバー的にも上位評価して然るべき1頭でしょう。
編 いわゆる「ルメール人気」が見込まれますが、それでも中心は揺るがないと。
新 揺るぎませんね。確実に人気を集める
ブローザホーンもいますので、そこまで過剰に売れないでしょう。オッズ的にも今回は買い時だと思います。しっかり勝ちきってほしいですね。
★その他の注目乗り替わり★
札幌7R ⑩
ベルシャンソン(
水沼元輝→
横山武史)
新潟9R ④
クロニクルノヴァ(
鮫島克駿→
西村淳也)
札幌10R ③
ラッキーモー(ムルザバエフ→
藤岡佑介)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。