25日の福島11Rで行われた第12回
福島牝馬ステークス(4歳上牝馬オープン、GIII、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=3700万円、1着馬に
ヴィクトリアマイルの優先出走権)は、
田中勝春騎手騎乗の3番人気
スイートサルサ(5歳、美浦・
菊川正達厩舎)がゴール前で差し切り、重賞初制覇を果たした。タイムは1分46秒0(良)。
出走取消明けのハンデを乗り越えて、待ちに待った重賞タイトルをつかんだ。オッズが示す通りの混戦を最後に制したのは、5歳馬
スイートサルサ。早くから重賞で好走していた素質馬が、1000万下からリスタートして、ようやくタイトルホルダーの仲間入りを果たした。
レースは
ペイシャフェリスが先手を取り、
リラヴァティが2番手。
ミナレット、
シャイニーガールなどが好位に続き、人気を分け合った
ブランネージュは中団、
パワースポットは最後方からレースを進めた。先行争いは意外に激しくならず、
ペイシャフェリスが先頭のまま4コーナーを迎える。満を持して2番手から抜け出す
リラヴァティと、外から手応え良く進出してきた
スイートサルサがゴール前では抜け出して、2頭の争い。最後は
スイートサルサがねじ伏せる形で、クビ差先着した。2着は格上挑戦だった9番人気の
リラヴァティ。3/4馬身差の3着には、大外から追い込んだ13番人気の伏兵
メイショウスザンナが入っている。
スイートサルサは、父
デュランダル、母スイートハビタット、母の父Grand Lodgeという血統。北海道日高町・シンボリ牧場の生産馬で、シンボリ牧場の所有馬。通算成績は16戦5勝。重賞初勝利。
菊川正達調教師、
田中勝春騎手ともに
福島牝馬S初勝利。
田中勝騎手は「いつもよりスタートが良くて、いいポジションで運べた。どこかで重賞は勝てると思っていた馬。それだけにうれしいね」と10度目の騎乗でつかんだ重賞タイトルに笑顔を見せていた。
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