この寒い季節でも、GIへの熱い戦いは、もう始まっている。30日に東京競馬場で行われる
根岸S(GIII、ダート1400メートル)は、
フェブラリーS(2月20日、東京、GI、ダ1600メートル)の前哨戦。GIを見据える素質馬が揃った一戦だ。それでも、29日の重賞・
シルクロードS3連単12万1520円を◎▲△でヒットと勢いに乗るサンケイスポーツ・加藤隆宏記者に迷いはない。(6)
ケイアイガーベラに自信の◎だ。ダート1400メートル戦8戦7勝の快速牝馬に、2日連続の重賞的中を託す。
国内屈指の快速を誇る◎
ケイアイガーベラへの信頼は揺るがない。
ダートの1400メートルは8戦7勝。しかも昨年7月のGIII
プロキオンS(阪神)は、1分21秒8のJRAレコードで圧勝。4馬身差の2着に敗れた
サマーウインドは、昨秋に交流GIのJBCスプリントに快勝しており、相手も一流だった。エニフSやギャラクシーSでは、このレースで人気を集めている
セイクリムズンや
ダノンカモンを子供扱いにしており、このカテゴリーでは最強といっても過言ではないのだ。
関東圏では昨年4月の交流GIIIマリーンC(船橋)が4着で、11月のGIII
武蔵野S(東京)は15着。連敗が続いた。栗東トレセン(滋賀)から関東に遠征する場合、レース前日に当該競馬場に入厩。繊細なガーベラはこの1泊が苦手で、カイバ食いが細くなってしまい、実戦で力を出せずじまいなのだ。そのため、陣営は東京競馬場へ当日輸送で臨める茨城県の美浦トレセンでの調整を決断。21日に入厩して調教を続けてきた。今では環境の変化に慣れ、カイバもしっかり食べている。一緒に東上した
デウスウルトは29日の東京5R(3歳未勝利)を快勝。美浦滞在の平田厩舎勢の調整はうまくいっている。
いつもどおりのレースができれば、結果は自ずとついてくる。経験を積むごとに脚質に幅が出ており、今では逃げにこだわらず、相手の出方次第では2~3番手からのレース運びも可能。
ケイアイガーベラが鬼門の“東”で結果を出して、新たなステージへ駆け上がる。
馬単は(6)(1)、(6)(5)、(6)(3)を本線に(6)(9)、(6)(10)、(6)(15)。3連単は(6)の1着固定18点で勝負する。(加藤隆宏)