ロジユニヴァースが弥生賞を圧勝して牡馬クラシックの主役となったことで、その父
ネオユニヴァースの評価が一段と高まった。今週東西で行われる
桜花賞トライアルにも、阪神の
フィリーズレビューに
ミクロコスモス、中山のアネモネSにアイアムネオと有力産駒が出走予定。
ネオユニヴァース産駒から目を離せない。
ミクロコスモスが高い素質をアピールしたのは、2戦目のGI
阪神ジュベナイルフィリーズだった。3着に敗れたが、2番手から抜け出した新馬戦とは一転、最後方に置かれながら、女王
ブエナビスタに次ぐ上がり3ハロン35秒2の末脚を発揮して、大外を一気に駆け抜けた。キャリアが浅い馬にとって全く違ったパターンのレースで好走するのは難しいこと。それだけに奥の深さが伝わる。
前走の
クイーンCでは直線で前が壁になって脚を余して4着に終わったが、陣営は巻き返しに意欲的だ。
「前走は不完全燃焼でした。あの結果が本来の能力でないのは明らかですし、度外視できるでしょう。スピードがあるタイプで、勝ち気な面があるので1400メートルに対応はできるでしょう」と清山調教助手は
フィリーズレビューへ全力投球の構えだ。
ロジユニヴァースの活躍で一段と注目度がアップしている
ネオユニヴァース産駒。SS産駒で種牡馬になった馬は多いが、社台スタリオンステーションの徳武英介氏は
ネオユニヴァースは父の血が特に強く遺伝していると分析する。
「この活躍は予想以上ですね。2~3年目でクラシックを勝てればと思っていました。
ネオユニヴァースは社台サラブレッドクラブで現役時代は走りましたが、募集時からいいも悪いもサンデーサイレンスに似ていました。体質や性格、筋肉のタイプなどですね。そういう意味でもサンデーサイレンスそのものといった感じでしょうか」
今週も東西で
ネオユニヴァース産駒の有力馬が牝馬クラシックへ名乗りを挙げるか。
ミクロコスモスの走りに注目が集まる。(高尾幸司)