【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道スプリントカップ2017~
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旭川競馬場の廃止により、2009年から門別に舞台を移し、2010年より門別のダ1200mで行われている北海道スプリントカップ。このレースは放牧地の北海道という土地柄で行われることもあり、秋の大一番を目指して、この後にリフレッシュ放牧予定の春の実績馬が多く集います。とにかくG3でありながら、実績馬が出走してくることが多いため、本命サイドで決着することが多いのが特徴。
実際に2009年以降のこのレース過去8年のうち、6度も1~3番人気で決着しているのです。1~3番人気を裏切ったのは、斤量58㎏を背負わされた2014年のセイクリムズン(2番人気)と、前年の北海道スプリントを勝利して以来、1度も重賞の連対実績がなかった2015年のアドマイヤサガス(3番人気)のみ。つまり、前年のこのレース以降の重賞で連対かつ斤量57㎏以下の1~3番人気馬ならば、かなり信頼できることになります。
しかし、その反面で単勝オッズ1倍代の1番人気馬の多くが、人気を下回る着順なのも事実。2011年のミリオンディスク、2012年のトウショウカズン、そして2015年のダノンレジェンドは、この舞台で断然の1番人気に支持されましたが3着。2013年のマルカバッケン、2014年のスノードラゴンは2着に敗れています。
特に一昨年のスノードラゴンは春の高松宮記念の勝ち馬、ダノンレジェンドは目下3連勝の勢いある馬でしたが、この舞台で連勝ストップしました。なぜかというと、ここが目標というよりは、「放牧に出す前に、せっかくだから使っておこう」というスタンスで使ってくることがあるからです。基本的に人気馬は信頼できますが、断然の1番人気馬ならば、あえて馬単や3連単の2着、3着付けというのもありかもしれません。
また、このレースの傾向としては、同年の東京スプリント組が優勢の傾向を示しています。同年の東京スプリントで1~3着以内だった馬は、【3・1・2・2】と活躍を見せています。特に2009年のガブリン(2着)、2013年のセレスハント(3着)は、前々走の東京スプリント3着以内→前走凡退からの巻き返しでした。ガブリンやセレスハントのパターンは人気よりも着順が上回ることが多いので、覚えておいて損はないでしょう。
そしてこのレースでの一番の穴パターンは、前走で中距離を使われて凡退した馬です。このパターンの該当馬は2009年以降、昨年5番人気で2着に好走したポアゾンブラックのみですが、他のスプリント戦でも度々穴を開けています。ポアゾンブラックは前年のマイルCS南部杯で逃げて2着の実績馬でしたが、その後のレースでは出負けしたり、オーバーペースで逃げたり、斤量58㎏を背負わされたり、さらには不適距離を使われて能力を出し切れずにいた馬。しかし、JRAで3勝を挙げた最適距離のこの舞台で巻き返しました。
まとめるとこうなります!
●本命候補
前年の北海道スプリント以降の重賞で連対実績のある1~3番人気馬。(斤量57㎏以下が条件)
●穴馬候補
前々走の東京スプリントで3着以内の前走凡退馬。
近走中距離戦などの不適距離を使われている馬。
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2017年4月18日(火) 13:20
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京スプリント2017~
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今年のトゥインクルナイター開幕後の最初のダートグレードとなる東京スプリント。このレースはダートグレードとしては歴史が浅く、今回が9回目。かつて4月に行われていたJRAのプロキオンS(阪神ダ1400m)が夏場へと移行し、スプリント路線の馬が3月の黒船賞から5月のかきつばた記念まで出走するレースがないという状況から、3月に行われていた東京シティ盃を「東京スプリント」と改名してこの時期に行われるようになりました。
つまり、4月に行われる短距離のグレードレースはここしかないため、前年のJBCスプリントの上位馬をはじめとするトップクラスのスプリンターが集います。確かに前年のJBCスプリントの勝ち馬でありながら、2012年のこのレースで11着に敗れたスーニーのように、なかには休養で調子を崩してしまう馬もいますが、能力の裏づけがある前年のJBCスプリントの上位馬が優勢。
特に、前年のJBCスプリントで3着以内の能力の裏付けと、始動戦の黒船賞でも1着と順調さをアピールできていた馬というのは信頼できます。このレースの過去8年で、前年のJBCスプリントで3着以内かつ、前走の黒船賞1着だった馬の成績は【2・2・1・0】(2011年は、黒船賞中止)。該当馬は、2010年のスーニー、2012年セイクリムズン・1着、2013年セイクリムズン・2着、2014年セイクリムズン・2着、2016年ダノンレジェンド・3着です。競走馬の好走は、能力と勢いのバランスで成立しているところがあるので、このパターンを信頼してもいいでしょう。
逆にこのレースで穴を開けるのは、マイル~中距離路線組です。2011年に8番人気で勝利したセレスハントは、前々走の佐賀記念で3着入線するなど、近走で中距離路線を使われていた馬でした。また、昨年4番人気で2着とダノンレジェンドに先着したグレープブランデーも、前年のチャンピオンズCや同年のフェブラリーSに出走するなど、マイル~中距離路線を主体に使われており、遡ればフェブラリーS勝ちの実績もありました。
このコーナーで何度も綴っているように、日本の場合はスプリント適性が高いからスプリンターになるというよりは、マイル~中距離路線で通用しなかった馬がスプリンターになることが多いので、スプリント路線よりも中距離路線のほうがレベルが高いです。よって、マイル~中距離路線で凡退していたとしても、相手弱化のスプリント路線で浮上する場合があることは、覚えておいて損はないでしょう。これひとつで高配当が取れる場合もあります。
さらにこのレースは、2013年に笠松のラブミーチャンが勝利したり、2010年、2012年に大井のフジノウェーブが2着入線したりと、地方勢の活躍がとても目立ちます。確かにこの2頭は、G2の東京盃でも勝利した実績馬であり、そのレベルであれば、近走の勢いの後押しひとつで巻き返しが可能でしょう。注目すべきは、2011年コアレスピューマ(12番人気)、2012年スターボード(7番人気)、2014年アルゴリズム(10番人気)がこのレースで3着入線し、3連単の波乱の立役者となったことです。
特に2011年は、勝ち馬が8番人気のセレスハントだったこともあり、3連単1,355,570円のウルトラ高配当が飛び出しました。特に今年は、スプリント王ダノンレジェンドが引退し、ダノンレジェンドに歯が立たなかった旧勢力が盛り返しを見せているという状況下。つまり、メンバー質が低くなっているので、地方馬でも付け入る隙があります。
そこでコアレスピューマ、スターボード、アルゴリズムの3頭を分析すると、アルゴリズムは中央のオープンで上位の実績がありながら、長らく障害レースを使われ、そこで結果を出せないまま地方へ移籍した馬。つまり、障害を5戦して未勝利に終わったことが人気の盲点となった馬です。他、コアレスピューマ、スターボードは前々走の南関東限定重賞や準重賞で3着以内、前走勝利という共通項がありました。フジノウェーヴがこのレースで2度目の2着入線した2012年も、全盛期の勢いがないことから5番人気という低評価でしたが、前走・東京スプリング盃で1着になるなど、この馬なりの勢いは見せられていました。南関東限定重賞で3着以内、準重賞で2着以内の実績と勢いがあれば、一発の魅力が潜みます。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年のJBCスプリントで3着以内かつ、前走の黒船賞で1着の馬。
●穴馬候補
・中距離路線組。(中距離のダートグレードで3着以内の実績があることが条件)
・前走勝ちの地方馬。(南関東限定重賞で3着以内、準重賞で2着以内の実績があることが条件)
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~北海道スプリントカップ2016~
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旭川競馬場の廃止により、2009年から門別のダ1200mに舞台を移して行われている北海道スプリントカップ。このレースは放牧地の北海道という土地柄で行われることもあり、秋の大一番を目指して、この後にリフレッシュ放牧予定の春の実績馬が集います。よって、メンバー質が高く、これまでの重賞勝ち馬やJRAのオープン勝ちの実績馬が人気の中心に支持されます。
実際に2009年以降のこのレース過去7年のうち、5回も1~3番人気で決着しているのです。1~3番人気を裏切ったのは、斤量58㎏を背負わされた2014年のセレスハント(2番人気)と一昨年の北海道スプリントを勝利して以来、1度も重賞の連対実績がなかった2015年のアドマイヤサガス(3番人気)のみ。つまり、昨年のこのレース以降の重賞で連対かつ斤量57㎏以下の1~3番人気馬ならば、かなり信頼できることになります。
しかし、その反面で過去5年とも単勝オッズ1倍の1番人気馬が人気を下回る着順なのも事実。2011年のミリオンディスク、2012年のトウショウカズン、そして昨年のダノンレジェンドは、この舞台で断然の1番人気に支持されましたが3着。2013年のマルカバッケン、一昨年のスノードラゴンは2着に敗れています。
特に一昨年のスノードラゴンは春の高松宮記念の勝ち馬、ダノンレジェンドは目下3連勝の勢いある馬でしたが、この舞台で連勝ストップしました。なぜかというと、ここが目標というよりは、「放牧に出す前に、せっかくだから使っておこう」というスタンスで使ってくることが少なくないからです。基本的に人気馬は信頼できるのですが、断然の1番人気馬はあえて馬単や3連単の2着、3着付けというのもありかもしれません。
また、このレースの傾向としては、同距離の同年の東京スプリント組が優勢の傾向を示しています。同年の東京スプリントで1~3着以内だった馬は、【2・1・2・2】と活躍を見せています。特に2009年のガブリン(2着)、2013年のセレスハント(3着)は、前々走の東京スプリント3着以内→前走凡退からの巻き返しでした。ガブリンやセレスハントのパターンは人気よりも着順が上回ることが多いので、覚えておいて損はないでしょう。
そしてこのレースで一番の穴パターンは、前走で中距離を使われて凡退した馬です。このパターンの該当馬は2009年以降、昨年5番人気で2着に好走したポアゾンブラックのみですが、ポアゾンブラックは前年のマイルCS南部杯で逃げて2着の実績馬。その後のレースでは出負けしたり、オーバーペースで逃げたり、斤量58㎏を背負わされたり、さらには不適距離を使われて能力を出し切れずにいましたが、もともとはJRAの短距離戦で3勝を挙げた馬。最適距離ともいえるこの舞台で巻き返しました。
●まとめ
・本命候補
→前年の北海道スプリント以降の重賞で連対実績のある1~3番人気馬。
(斤量57㎏以下が条件)
・穴馬
→前々走の東京スプリントで3着以内の前走凡退馬。
→近走中距離戦などの不適距離を使われている馬。
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京スプリント2016~
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今年のトゥインクルナイター開幕後の最初の交流重賞となる東京スプリント。東京スプリントは今回が通算27回目となりますが、交流G3として行われるようになってからは、今回が8回目という歴史の浅いダートグレードです。かつて4月に行われていたJRAのプロキオンS(阪神ダ1400m)が夏場へと移行し、スプリント路線の馬が3月の黒船賞から5月のかきつばた記念まで出走するレースがない! こりゃ、困った~という状況から、3月の東京スプリント(旧名・東京シティ盃)を、この時期に移して行われることになったのです。
つまり、4月に行われる短距離のグレードレースはここしかないため、前年のJBCスプリントの上位馬をはじめとするトップクラスのスプリンターが集います。となれば、当然、能力の裏づけがある前年のJBCスプリントの上位馬が優勢です。しかし、前年のJBCスプリントの勝ち馬でありながら、2012年のこのレースで11着に敗れたスーニーのように、なかには休養で調子を崩してしまう馬もいます。また、競走馬は1年のうち約半年しかピークは維持できないとも言われていて、前年の後半がピークで、翌年はそのピークを維持できない場合もあります。2014年のJBCスプリントで2着、カペラSで2着と好戦しながらも、2015年のこのレースでは7着に敗れてしまったサトノタイガーがその典型パターンでしょう。
しかし、前年のJBCスプリントで3着以内の能力の裏付けと、始動戦の黒船賞でも1着と順調さをアピールできていた馬というのは、このレースではかなり信頼が出来ます。とにかく歴史が浅いので、該当馬は2012年セイクリムズン・1着、2013年セイクリムズン・2着、2014年セイクリムズン・2着、2015年ダノンレジェンド・1着(2011年は、黒船賞中止)と4例しかありませんが、前記パターンの馬は、これまでこのレースでパーフェクト連対を誇ります。競走馬の好走は、能力と勢いのバランスで成立しているところがあるので、今年もこのパターンを信頼してもいいでしょう。
また、このレースは、2010年に大井のフジノウェーブが2着入線したり、2013年に笠松のラブミーチャンが勝利したりと、地方勢の活躍がとても目立ちます。確かにこの2頭は、G2の東京盃でも勝利した実績馬であり、そのレベルであれば、勢いの後押しひとつで巻き返しが可能でしょう。特筆すべきは、2011年コアレスピューマ(12番人気)、2012年スターボード(7番人気)、2014年アルゴリズム(10番人気)がこのレースで3着入線し、3連単の波乱の立役者となったことです。特に2011年は、8番人気のセレスハントが勝利したこともあり、3連単1,355,570円のウルトラ高配当が飛び出しました。
前記のコアレスピューマもスターボードも中央から南関東移籍後に力をつけて、当時、交流重賞でも活躍していた馬たちを相手に善戦し、前走で勝利していた馬。中央勢と比べて総体的にレベルが低い地方勢を狙うのであれば、前走勝利という最低限の能力の裏付けと勢いは欲しいところです。また、アルゴリズムは中央のオープンで上位の実績がありながら、長らく障害レースを使われ、そこで結果を出せないまま地方へ移籍した馬。その障害での負けっぷりが人気の盲点となって、この舞台で巻き返したのです。
過去の東京スプリントを見れば、地方勢が高配当を演出の連発で、ついつい人気薄の地方馬を狙いたい衝動に駆られます。しかし、今回の東京スプリントの出馬表を見ても、南関東勢は高齢馬ばかり。かつて南関東の重賞で活躍していた地方勢が、衰えを見せながらも新興勢力に抵抗するような勢力図で、この路線が推移しているのです。つまり、かつて短距離の交流重賞で波乱を演出していた南関東勢のレベルが低下しているということです。これは、昨年のJBCスプリントをはじめとする短距離の交流重賞戦線で、地方馬が1.0秒以上も負けているあたりからも察しがつくでしょう。
交流重賞で波乱の鍵を握るのは地方勢ですが、その地方勢の好走を狙うのが厳しいのであれば、別パターンからなるべく高配当を狙いたいところです。一番の穴パターンは、黒船賞のダートグレード特集でも紹介したように、もともと短距離のJRAオープンやグレードレースで勝利した実績がありながら、近走中~長距離を使われて結果が振るわなかった馬の巻き返しです。距離適性の問題云々よりも、短距離よりも中~長距離路線のほうがレベルが高いためにしばしばそういう現象が起こるのです。
2011年に8番人気で勝利したセレスハントはまさにそのパターンで、前年のサマーチャンピオンの勝ち馬でありながら、直近では佐賀記念、名古屋大賞典を使われて凡退し、スプリントのこの舞台で巻き返した馬でした。2009年に5番人気で勝利したゼンノパルテノンもJRAの短距離オープンで2連勝した馬でしたが、前々走でダ1800mのオープンを使われ、前走ダ1400mのオープン出走も、前々走で長い距離を使われていたために二の脚がつかず、後方から外々を回る競馬となって能力を出し切れず、この舞台に照準が合って巻き返したタイプです。とにかくいったん中~長距離に目先を変えて、そこで能力を出し切ることができなかった、短距離ではもともと強い馬の巻き返しはよくあるので、私は積極的に狙うことをお勧めします。
まとめるとこうなります!
●本命候補
前年のJBCスプリントで3着以内かつ、前走の黒船賞で1着の馬。
●穴馬候補
近2走で中~長距離を使われていた馬。
※この路線の地方勢は、前走勝ちのいわゆる新興勢力が出走してこない限り狙いづらい。
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