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【山崎エリカのダートグレード攻略】〜東京スプリント2016〜
執筆者:山崎エリカ 2016年4月5日(火) 11:18
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 今年のトゥインクルナイター開幕後の最初の交流重賞となる東京スプリント。東京スプリントは今回が通算27回目となりますが、交流G3として行われるようになってからは、今回が8回目という歴史の浅いダートグレードです。かつて4月に行われていたJRAのプロキオンS(阪神ダ1400m)が夏場へと移行し、スプリント路線の馬が3月の黒船賞から5月のかきつばた記念まで出走するレースがない! こりゃ、困った〜という状況から、3月の東京スプリント(旧名・東京シティ盃)を、この時期に移して行われることになったのです。

 つまり、4月に行われる短距離のグレードレースはここしかないため、前年のJBCスプリントの上位馬をはじめとするトップクラスのスプリンターが集います。となれば、当然、能力の裏づけがある前年のJBCスプリントの上位馬が優勢です。しかし、前年のJBCスプリントの勝ち馬でありながら、2012年のこのレースで11着に敗れたスーニーのように、なかには休養で調子を崩してしまう馬もいます。また、競走馬は1年のうち約半年しかピークは維持できないとも言われていて、前年の後半がピークで、翌年はそのピークを維持できない場合もあります。2014年のJBCスプリントで2着、カペラSで2着と好戦しながらも、2015年のこのレースでは7着に敗れてしまったサトノタイガーがその典型パターンでしょう。

 しかし、前年のJBCスプリントで3着以内の能力の裏付けと、始動戦の黒船賞でも1着と順調さをアピールできていた馬というのは、このレースではかなり信頼が出来ます。とにかく歴史が浅いので、該当馬は2012年セイクリムズン・1着、2013年セイクリムズン・2着、2014年セイクリムズン・2着、2015年ダノンレジェンド・1着(2011年は、黒船賞中止)と4例しかありませんが、前記パターンの馬は、これまでこのレースでパーフェクト連対を誇ります。競走馬の好走は、能力と勢いのバランスで成立しているところがあるので、今年もこのパターンを信頼してもいいでしょう。

 また、このレースは、2010年に大井のフジノウェーブが2着入線したり、2013年に笠松のラブミーチャンが勝利したりと、地方勢の活躍がとても目立ちます。確かにこの2頭は、G2の東京盃でも勝利した実績馬であり、そのレベルであれば、勢いの後押しひとつで巻き返しが可能でしょう。特筆すべきは、2011年コアレスピューマ(12番人気)、2012年スターボード(7番人気)、2014年アルゴリズム(10番人気)がこのレースで3着入線し、3連単の波乱の立役者となったことです。特に2011年は、8番人気のセレスハントが勝利したこともあり、3連単1,355,570円のウルトラ高配当が飛び出しました。

 前記のコアレスピューマもスターボードも中央から南関東移籍後に力をつけて、当時、交流重賞でも活躍していた馬たちを相手に善戦し、前走で勝利していた馬。中央勢と比べて総体的にレベルが低い地方勢を狙うのであれば、前走勝利という最低限の能力の裏付けと勢いは欲しいところです。また、アルゴリズムは中央のオープンで上位の実績がありながら、長らく障害レースを使われ、そこで結果を出せないまま地方へ移籍した馬。その障害での負けっぷりが人気の盲点となって、この舞台で巻き返したのです。

 過去の東京スプリントを見れば、地方勢が高配当を演出の連発で、ついつい人気薄の地方馬を狙いたい衝動に駆られます。しかし、今回の東京スプリントの出馬表を見ても、南関東勢は高齢馬ばかり。かつて南関東の重賞で活躍していた地方勢が、衰えを見せながらも新興勢力に抵抗するような勢力図で、この路線が推移しているのです。つまり、かつて短距離の交流重賞で波乱を演出していた南関東勢のレベルが低下しているということです。これは、昨年のJBCスプリントをはじめとする短距離の交流重賞戦線で、地方馬が1.0秒以上も負けているあたりからも察しがつくでしょう。

 交流重賞で波乱の鍵を握るのは地方勢ですが、その地方勢の好走を狙うのが厳しいのであれば、別パターンからなるべく高配当を狙いたいところです。一番の穴パターンは、黒船賞のダートグレード特集でも紹介したように、もともと短距離のJRAオープンやグレードレースで勝利した実績がありながら、近走中〜長距離を使われて結果が振るわなかった馬の巻き返しです。距離適性の問題云々よりも、短距離よりも中〜長距離路線のほうがレベルが高いためにしばしばそういう現象が起こるのです。

 2011年に8番人気で勝利したセレスハントはまさにそのパターンで、前年のサマーチャンピオンの勝ち馬でありながら、直近では佐賀記念、名古屋大賞典を使われて凡退し、スプリントのこの舞台で巻き返した馬でした。2009年に5番人気で勝利したゼンノパルテノンもJRAの短距離オープンで2連勝した馬でしたが、前々走でダ1800mのオープンを使われ、前走ダ1400mのオープン出走も、前々走で長い距離を使われていたために二の脚がつかず、後方から外々を回る競馬となって能力を出し切れず、この舞台に照準が合って巻き返したタイプです。とにかくいったん中〜長距離に目先を変えて、そこで能力を出し切ることができなかった、短距離ではもともと強い馬の巻き返しはよくあるので、私は積極的に狙うことをお勧めします。


 まとめるとこうなります!
 ●本命候補
 前年のJBCスプリントで3着以内かつ、前走の黒船賞で1着の馬。
 ●穴馬候補
 近2走で中〜長距離を使われていた馬。
 ※この路線の地方勢は、前走勝ちのいわゆる新興勢力が出走してこない限り狙いづらい。


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