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東京開催が終了し、中山開催が皐月賞が組まれた4月18日まで続く。開幕週のメーンは今年84回目を迎える伝統の中山記念。高齢馬活躍の傾向が目立つ昨今、その象徴的なレースが中山記念で、今年は8歳シャドウゲイトのチャンス。充実著しい横山典弘騎手と5年ぶりにコンビを組み、’07中山金杯、同シンガポール航空国際Cに次ぐ重賞3勝目を狙う。
調教技術の進化、飼料の改良などにより、最近は高齢馬の活躍が目立つ。今週の中山記念はそれが顕著なレースで、過去4年連続で7歳以上のベテランホースが勝利。今年のメンバーで特に元気の良さが目立つのが8歳馬シャドウゲイトだ。有馬記念でも4コーナーで先頭に並びかけて見せ場を作ると、前走のAJCCでは果敢な逃げでクビ差2着に好走。衰えのないところを証明してみせた。
「この馬は走る気があるかどうかが最大のポイントなんです。今はそれが戻っていますね。8歳でも絶好調と言える状態にありますよ」
加藤征調教師もデキの良さに胸を張るほどの充実ぶり。’07国際GIシンガポール航空国際C制覇、その前走の産経大阪杯ではメイショウサムソンの1/2馬身差2着、昨年の金鯱賞でもサクラメガワンダーの1馬身1/2差2着と、一流馬と差のない競馬を演じてきた古豪だけに、気持ちさえ乗っていれば今回も期待されて当然だろう。
一般的に先行馬有利のコースと言われる中山芝1800メートルは、適度なテクニックも必要とされる。勢いよりも熟練のキャリアが必要とされる舞台が、高齢馬向きの設定と言えそうだ。
過去5年の勝ち馬がすべて4コーナー3番手以内という点も、先行馬シャドウゲイトにとっては見逃せない。今回は他にも先行馬が多いだけに油断できないが、そこは鞍上に円熟の域に達した横山典騎手を迎えることが大きな武器となる。
23日に42歳になる名手は今年早くも重賞5勝の勢いもさることながら、この中山記念でも前2年をカンパニーで連覇。差し馬のイメージが強かった同馬を2番手からの競馬で勝利に導いたように、こちらも熟練の技がある。シャドウゲイトにはデビュー戦(6着)、2戦目(2着)とコンビを組んで以来5年ぶりの騎乗になるが、ネヴァブションで勝ったAJCC時、シャドウについて「しぶとかったね」と評している。
加藤征師も鞍上の手腕に期待を寄せる。「久しぶりに乗るジョッキーも“イメージはできている”と言っています。少し距離が短いかもしれませんが、この馬のいいところを引き出してほしいですね」。最大の決め手は人馬の豊富なキャリア。シンガポール航空国際C以来、シャドウゲイトが2年9カ月ぶりの重賞Vに挑む。(黒田栄一郎)
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