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第49回関屋記念(17日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3800万円=出走16頭)田辺裕信騎乗の4番人気クラレントが、中団から力強い末脚を見せて快勝。重賞5勝目をあげた。タイム1分32秒5(稍重)。次走はサマーマイルシリーズの最終戦となる京成杯オータムH(9月14日、新潟、GIII、芝・外1600メートル)で、シリーズチャンピオンを狙う。1番人気のダノンシャークは2着に敗れた。
雨上がりの新潟。乾き始めた659メートルの長い直線でクラレントの末脚に火がついた。前を行くダノンシャークをゴール前できっちりかわし、サマーマイル王争いに名乗りを上げた。
「安田記念も中京記念も馬場が悪かったけど、稍重でもそのときよりはいい馬場でした。直線はいい脚を使ってくれましたね」
テン乗りの田辺騎手だが、これまでのレースを参考に「できるだけ馬場のいいところを走らせよう」と、スタートから中団馬群の外めを追走。持ち味の末脚を存分に引き出した。
「真横にマジェスティハーツ、前にダノンシャークと有力馬がいましたからね。その動きを見ながら競馬ができた。最後はダノンをなかなか振り切れなかったけど、地力で勝ってくれました」
田辺騎手はクラレントの力を出せたことに安堵(あんど)の笑みを見せた。後に世界ナンバーワンとなるジャスタウェイとハナ差の接戦を制した昨年のエプソムC以来のV。重賞は2011年のデビューからデイリー杯2歳S、富士S、東京新聞杯と4年連続で5勝目だ。
「あれだけのジョッキーだから、何も注文はしなかったけど、脚をためてうまく乗ってくれた」
小倉でレースを観戦した橋口調教師も初騎乗で結果を出した田辺騎手を絶賛。「ダメージがなければ京成杯オータムHでサマーマイルチャンピオンを狙いたい」と意欲をみせた。
田辺騎手もこれでサマージョッキーズシリーズで首位。24ポイントは2位の柴田善騎手の16ポイントを大きく引き離している。
左回りのマイル戦が得意なクラレントにとって新潟がロングラン開催の今年は夏のマイル王へ大チャンス。絶好調の田辺騎手とともに、熱い夏になりそうだ。(柴田章利)
★17日新潟11R「関屋記念」の着順&払戻金はこちら
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