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中央競馬ニュース
中京最終週の日曜メーンは中京記念（２６日、ＧＩＩＩ、芝１６００メートル）。以前は３月に芝２０００メートル戦として実施されていたが、サマーマイルシリーズの初戦として３年前からこの時期に移行し、距離も短縮された。もともと荒れる重賞として知られていたが、条件変更後も傾向は変わらず、過去３年の３連単はすべて２０万円超。中京特有の力の要る荒れた芝に、真夏の暑さがポイントとなる。
実績ナンバーワンは３年前のＮＨＫマイルＣなど重賞５勝を誇るカレンブラックヒル（栗東・平田修厩舎、牡６歳）。最近はＧＩ、ＧＩＩでこそ上位争いに加われないが、ＧＩＩＩだけで見れば、昨年のダービー卿チャレンジＴ、今年の小倉大賞典と３戦２勝。ただ、積み重ねた実績のぶん、ハンデも５８．５キロと過去最重量を背負わされることになった。重ハンデ馬が強いレースとはいえ、楽ではない斤量だ。さらに７、８月の真夏に走った経験が一度もない。実績最上位ながら不安も抱えているのは確かだ。
今春のマイラーズＣで待望の重賞初制覇を飾ったレッドアリオン（栗東・橋口弘次郎厩舎、牡５歳）は、まだ伸びしろが十分ある。中京では、３歳春に同じマイルで行われたフローラルウォーク賞を圧勝した実績の持ち主。ハンデはカレンブラックヒルに次ぐ５７．５キロだが、前走の安田記念（８着）で５８キロを経験しており、対応は可能だろう。だが、この馬も７、８月の出走歴がない点は気掛かりだ。
レース適性でいえば、ミッキードリーム（栗東・音無秀孝厩舎、牡８歳）を忘れてはいけない。３年連続で参戦して、４、２、２着とすべて上位争いに加わっている。前２年は１３、１１番人気で波乱の立役者となった。ハンデは昨年と同じ５６キロ。今年も夏男にチャンスはありそうだ。
アルバタックス（栗東・石坂正厩舎、牡５歳）は、昨年同時期に５００万下ながら、中京マイル戦を快勝している。前走は前が塞がって競馬になっておらず、２、３走前の内容からも５４キロのハンデなら上位に食い込んで不思議はない。
パラダイスＳを勝った関東馬スマートオリオン（美浦・鹿戸雄一厩舎、牡５歳）は１４００メートルを超える距離では２戦して１０着、５着と振るわないが、前走（パラダイスＳ＝１４００メートル）の勝ち方は、これまでにない余裕を感じさせた。力の要る馬場や夏場にも実績があるので、この距離でも軽視はできない。ミルコ・デムーロ騎手の手綱も魅力だ。
他では湘南Ｓを快勝して挑むダローネガ（栗東・佐々木晶三厩舎、牡６歳）、昨年の５着馬で前走の米子Ｓ２着のオリービン（栗東・橋口弘次郎厩舎、牡６歳）、中京芝で３勝を挙げているゴールドベル（栗東・庄野靖志厩舎、牡６歳）、地元オーナーの所有馬メイケイペガスター（栗東・木原一良厩舎、牡５歳）あたりが上位をうかがう。
大穴候補なら障害帰りのサクラアルディート（栗東・岡田稲男厩舎、牡７歳）か。７、８月は【２・２・０・１】という好成績。中京コースで勝ち鞍もあり、軽視は禁物だ。
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