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2006年の創設以降、種牡馬として4勝を記録するディープインパクトとフジキセキが双璧で、その2頭で延べ8頭の勝ち馬を送り出している。とくにフジキセキは、2016年1着シュウジの父系祖父、2018年1着ダイアナヘイローの2代母の父に名を刻むなど、直仔に限らずとも活躍ぶりが顕著であることを留意しておきたい。
ほか、近年は母系にUnbridledの血を引く馬も有力で、2019年1着グランアレグリア、2021年1着&2022年2着グレナディアガーズ、2022年3着ラウダシオンなどが該当。Unbridledは母Gana Facilが「父Le Fabuleux×母の父In Reality」となるが、これはフジキセキの母ミルレーサーと「父×母の父」が共通する配合でもある。
グレナディアガーズは、父Frankel×母ウェイヴェルアベニュー(母の父Harlington)。注目したいのは母の父に配されたHarlingtonの血脈で、同馬の父が近年存在感を放つUnbridledとなる。本馬自身も2年前の勝ち馬であり、昨年もハナ差2着と改めて適性の高さを示していた。なお、阪神芝1400mで2勝、全3勝を阪神競馬場で挙げている巧者であることも特筆できるだろう。リピート好走が際立つレース傾向を踏まえてもマークは外せない。
グレイイングリーンは、父ディープインパクト×母リトルゲルダ(母の父Closing Argument)。同産駒からは延べ4頭の勝ち馬が出ているが、19年1着グランアレグリアとはUnbridled、13~14年に2連覇したリアルインパクトとはIn Realityの血脈を母系に持つことで共通する。本馬は芝1400mで全4勝を記録しているスペシャリストであり、今年の阪急杯でも10番人気4着と健闘。母が5歳時に躍進を遂げたことを鑑みても侮れない。
ララクリスティーヌは、父ミッキーアイル×母スーパーマダム(母の父タニノギムレット)。父はディープインパクトの後継種牡馬として動向が注視されるが、すでにキズナやリアルインパクトが直仔の種牡馬として好走馬を送り出している。本馬においては2代母の父がフジキセキであることも見逃せないポイントで、22年スワンSで2着、23年京都牝馬Sを勝つなど、すでに阪神芝1400mの重賞でも実績を残してきたことに一目置くべきだろう。
【血統予想からの注目馬】
⑩グレナディアガーズ ⑧グレイイングリーン ⑫ララクリスティーヌ
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