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【山崎エリカのダートグレード攻略】~帝王賞2022~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~帝王賞2022~ | コラム | ウマニティ

 いよいよ上半期のダート総決算となる帝王賞帝王賞は2011年から昨年までの過去10年で地方馬の連対はゼロだったが、昨年は大井のノンコノユメが2着に善戦した。また、昨秋のJBCクラシックを大井のミューチャリーが制したように、JRAの降級制度の廃止により、地方競馬が底上げしているのは確か。しかし、そうは言ってもまだまだ中央勢が有利と言える。

 さて、帝王賞ではどのような馬が活躍しているのかを紹介すると、前年のJBCクラシックと東京大賞典の連対馬が、このレースの上位の大半を占める。特に前年のJBCクラシックと東京大賞典ともに連対かつ、同年の2月以降に出走していた馬に限れば、過去10年で【1・1・0・0】と連対率100%を誇る。1着の該当馬は2014年のワンダーアキュート、2着の該当馬は2020年のオメガパフュームだ。遡れば2009年のヴァーミリアン、2011年のスマートファルコンも優勝している。

 昨年の帝王賞では、前年のJBCクラシックと東京大賞典で連対したオメガパフュームが1番人気に支持されながらも5着に敗れたが、同馬は川崎記念以来の休養明けの一戦だった。レースを順調に使われている前年のJBCクラシックと東京大賞典の連対馬が出走していれば、本命候補となるだろう。

 また昨年の帝王賞で4歳馬のテーオーケインズが優勝したように、案外と新興勢力である4歳馬の活躍も目立っている。特に海外のレースを除く、近2走で一度はダートグレードレースを優勝の2連勝以上馬に限れば、過去10年で【3・1・0・0】と連対率100%。1着の該当馬は前記のテーオーケインズ他、2013年のホッコータルマエ、2020年のクリソベリル。2着の該当馬は、チュウワウィザードだ。

 他では、前々走でダートレースに出走し、0.8秒差以上の圧勝を収めていた馬も有力。過去10年で【0・2・1・0】とこちらも連対率100%である。2着の該当馬は、2017年のクリソライト、2019年のチュウワウィザード。3着の該当馬は、クリンチャーである。過去10年では1着こそないが、2011年には前記パターンのスマートファルコンが優勝していることからこのパターンも注意したい。

 最後に穴馬のパターンを紹介すると、過去10年で4番人気以下で連対した12頭中、半数の6頭が前走でダ1600m戦に出走して、3着以下に敗れているという共通項があった。該当馬は2013年のワンダーアキュート(3着)、2015年のクリソライト(2着)、ハッピースプリント(3着)、2016年のコパノリッキー(1着)、2018年のサウンドトゥルー(3着)、2019年のノンコノユメ(3着)。

 また、それらには過去1年以内にダ1900m以上のGⅠ、jpnⅠで連対しているという共通項もあった。前走ダ1600m戦に出走して3着以下に敗れた、過去1年以内にダ1900m以上のGⅠ、jpnⅠで連対実績のある馬の巻き返しには要注意だ。

 さらに4番人気以下で連対した馬の3頭は、(1)前走で平安S以外のGⅢ、jpnⅢで連対していた馬、残る2頭は(2)前走で平安Sで2着以下に敗れた馬だった。(1)の該当馬は、2014年の3着馬ソリタリーキング、2021年の1着馬テーオーケインズと3着馬のクリンチャー。(2)の該当馬は、2017年の1着馬ケイティブレイブと2着馬クリソライト。

 また、それら3頭には前々走でダートグレードで連対か、中央のオープンで勝利という共通功があった。それらも合わせて注意したい。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・海外のレースを除く、近2走で一度はダートグレードレースを優勝の2連勝以上の4歳馬。
 ・前年のJBCクラシックと東京大賞典で連対かつ、同年の2月以降に出走していた馬。
 ・前々走でダートグレードレースに出走し、0.8秒差以上の圧勝を収めた、同年の5月以降出走馬。
 

 ●穴馬候補
 ・前走ダ1600m戦に出走して3着以下に敗れた、過去1年以内にダ1900m以上のGⅠ、jpnⅠで連対実績のある馬。
 ・前走、平安S以外のGⅢ、JpnⅢで連対か平安Sで2着以下の馬。
  (前々走でダートグレードで連対か、中央のオープンを勝利していることが条件)

このコラムへのコメント

TERAMAGAZINE|2022年6月30日 0:31 ナイス! (1)

おおおおおおおおしい…(´>///<`)

今年の帝王賞は小頭数9頭立て。さらに明確な逃げ馬も不在。昨年の佐賀記念を逃げて9馬身差の圧勝を収めたクリンチャーは逃げてこそのタイプですが(自己最高指数が佐賀記念時)、同馬は佐賀記念時、逃げ馬不在を利して前半3F36秒9で逃げているように、テンが速いタイプではなく、近走はさらにテンに置かれる面を見せているだけに、他馬がそのハナを他馬が叩く可能性もあります。

 個人的にはそれでもクリンチャーが逃げる可能性が高いのではないかと見ていますが、何れにせよ、スローペースが濃厚でしょう。今回はその想定で予想を組み立てました。


 ◎ (5)オーヴェルニュ

 7走前の平安Sでは2着馬に6馬身差を付け、自己最高の好指数で圧勝しているように、前にすんなり行けると強い馬。同馬はキックバックが苦手で、揉まれると脆い一方、すんなり行けた場合に強いことは鞍上も理解しており、これまでに鞍上が度々そういったコメントを出しています。ここは逃げ、先行馬手薄のメンバー構成。前走の平安Sのテンのタイムから考えて、前に行く意思を見せれば前に行けるはず。ここで能力発揮を期待します。


 ○ (2)オメガパフューム

 昨秋のJBCクラシックと東京大賞典を連覇した馬。前々走の東京大賞典では、出遅れて中団外目から3角手前で位置を押し上げ、3角で2列目を追走。いつものように楽な手応えで上がってきたものの、4角でミューチャリーにかなり外に張られるロス。そこから立て直してラスト1Fで内からしぶとく粘るクリンチャーとの一騎打ちを半馬身差で制しました。同馬は引退を予定していたこのレースで自己最高指数を記録。

 また、休養明けの前走アンタレスSでも、斤量59kgを背負ってここでも出遅れたものの、難なく勝利。この辺りに引退を撤回したのも当然のまだまだやれる勢いを感じます。同馬は出遅れ癖がありますが、どこからでも位置を上げて行けるのが魅力。前有利な流れとなると脚を余す可能性もありますが、それでも大崩れしないと見て、対抗評価としました。


 ▲ (7)クリンチャー

 昨年の佐賀記念を逃げて圧勝したように、逃げられればしぶとい馬。ただし、前記したように近走はテンに置かれ気味で、同時のように楽に逃げられるかどうかが不安な点とスタミナが不足する休養明けであることから3番手評価までとしました。ただし、近2走の東京大賞典、名古屋大賞典でも折り合う競馬で2着、1着と好走しているように、好位からの競馬でも上位争いに加われる実力馬です。


 注 (9)テーオーケインズ

 7走前の名古屋城SでGⅠ通用域の指数で圧勝すると、その次走の帝王賞、そしてチャンピオンズCを優勝した馬。能力面では申し分はないものの、今回は休養明けの前走・平安Sで快勝した後の一戦。それこそ休養明けで平安S圧勝→帝王賞6着という昨年のオーヴェルニュのような、反動による敗戦も考えられなくはありません。

 また、極端なスローペースだった昨秋のJBCクラシックでは1番人気に支持されながらも4着に敗れていることから、この一戦は狙い下げました。昨秋のJBCクラシックは出遅れ、最後方列から速い二の脚で、好位の中目まで挽回したことで末脚を失ったもの。つまり、スローペースを意識して動いたことが敗因でした。


 △ (9)メイショウハリオ

 前々走のマーチSは高速ダートで前がそれほど飛ばしていない中で、出遅れて後方中目から、3角で後方3列目の外から中団まで押し上げての優勝。前走の平安Sでは、休養明け好走後の一戦でやや指数を下げる形で3着だったものの、崩れなかったのは同馬の地力強化によるもの。また、同馬は後半型の馬でありながら、前々走や遡っての4走前のみやこSなど、スローペースの競馬にも対応できていることから、警戒しました。


 △ (8)チュウワウィザード

 一昨年のチャンピオンズCで優勝するなど、これまでのGⅠで4勝の実績馬。昨秋のチャンピオンズCも2着、そして前々走の川崎記念では4馬身差の圧勝と、ここへ来てさらに地力を付けていることは確か。ただ今年も昨年同様に、前走のドバイワールドCでかなりのハイペースで消耗戦となったなか、後方で脚を温存し、前が失速したところを突っ込んで好走した後の一戦。昨年ドバイワールドCで2着→帝王賞6着に敗れたことを考えると、今年も狙いにくく押さえ程度の評価になりました。



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【レース結果】

 ◎ (5)オーヴェルニュ 9頭中びりーーーーーーーーーーーーー

おおおおおおおおしい…(´>///<`)

TERAMAGAZINE|2022年6月30日 0:25 ナイス! (1)

おおおおおおおおおおおしいい…(´>///<`)

山崎エリカのコメント

今年の帝王賞は小頭数9頭立て。さらに明確な逃げ馬も不在。昨年の佐賀記念を逃げて9馬身差の圧勝を収めたクリンチャーは逃げてこそのタイプですが(自己最高指数が佐賀記念時)、同馬は佐賀記念時、逃げ馬不在を利して前半3F36秒9で逃げているように、テンが速いタイプではなく、近走はさらにテンに置かれる面を見せているだけに、他馬がそのハナを他馬が叩く可能性もあります。

 個人的にはそれでもクリンチャーが逃げる可能性が高いのではないかと見ていますが、何れにせよ、スローペースが濃厚でしょう。今回はその想定で予想を組み立てました。


 ◎ (5)オーヴェルニュ

 7走前の平安Sでは2着馬に6馬身差を付け、自己最高の好指数で圧勝しているように、前にすんなり行けると強い馬。同馬はキックバックが苦手で、揉まれると脆い一方、すんなり行けた場合に強いことは鞍上も理解しており、これまでに鞍上が度々そういったコメントを出しています。ここは逃げ、先行馬手薄のメンバー構成。前走の平安Sのテンのタイムから考えて、前に行く意思を見せれば前に行けるはず。ここで能力発揮を期待します。


 ○ (2)オメガパフューム

 昨秋のJBCクラシックと東京大賞典を連覇した馬。前々走の東京大賞典では、出遅れて中団外目から3角手前で位置を押し上げ、3角で2列目を追走。いつものように楽な手応えで上がってきたものの、4角でミューチャリーにかなり外に張られるロス。そこから立て直してラスト1Fで内からしぶとく粘るクリンチャーとの一騎打ちを半馬身差で制しました。同馬は引退を予定していたこのレースで自己最高指数を記録。

 また、休養明けの前走アンタレスSでも、斤量59kgを背負ってここでも出遅れたものの、難なく勝利。この辺りに引退を撤回したのも当然のまだまだやれる勢いを感じます。同馬は出遅れ癖がありますが、どこからでも位置を上げて行けるのが魅力。前有利な流れとなると脚を余す可能性もありますが、それでも大崩れしないと見て、対抗評価としました。


 ▲ (7)クリンチャー

 昨年の佐賀記念を逃げて圧勝したように、逃げられればしぶとい馬。ただし、前記したように近走はテンに置かれ気味で、同時のように楽に逃げられるかどうかが不安な点とスタミナが不足する休養明けであることから3番手評価までとしました。ただし、近2走の東京大賞典、名古屋大賞典でも折り合う競馬で2着、1着と好走しているように、好位からの競馬でも上位争いに加われる実力馬です。


 注 (9)テーオーケインズ

 7走前の名古屋城SでGⅠ通用域の指数で圧勝すると、その次走の帝王賞、そしてチャンピオンズCを優勝した馬。能力面では申し分はないものの、今回は休養明けの前走・平安Sで快勝した後の一戦。それこそ休養明けで平安S圧勝→帝王賞6着という昨年のオーヴェルニュのような、反動による敗戦も考えられなくはありません。

 また、極端なスローペースだった昨秋のJBCクラシックでは1番人気に支持されながらも4着に敗れていることから、この一戦は狙い下げました。昨秋のJBCクラシックは出遅れ、最後方列から速い二の脚で、好位の中目まで挽回したことで末脚を失ったもの。つまり、スローペースを意識して動いたことが敗因でした。


 △ (9)メイショウハリオ

 前々走のマーチSは高速ダートで前がそれほど飛ばしていない中で、出遅れて後方中目から、3角で後方3列目の外から中団まで押し上げての優勝。前走の平安Sでは、休養明け好走後の一戦でやや指数を下げる形で3着だったものの、崩れなかったのは同馬の地力強化によるもの。また、同馬は後半型の馬でありながら、前々走や遡っての4走前のみやこSなど、スローペースの競馬にも対応できていることから、警戒しました。


 △ (8)チュウワウィザード

 一昨年のチャンピオンズCで優勝するなど、これまでのGⅠで4勝の実績馬。昨秋のチャンピオンズCも2着、そして前々走の川崎記念では4馬身差の圧勝と、ここへ来てさらに地力を付けていることは確か。ただ今年も昨年同様に、前走のドバイワールドCでかなりのハイペースで消耗戦となったなか、後方で脚を温存し、前が失速したところを突っ込んで好走した後の一戦。昨年ドバイワールドCで2着→帝王賞6着に敗れたことを考えると、今年も狙いにくく押さえ程度の評価になりました。

https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2022062920060311

購入額 5,000円

払戻額 0円

収支 -5,000円

回収率 0%



おおおおおおおおおおおしいい…(´>///<`)

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