中央競馬ニュース

【有馬記念】ありがとうゴールドシップ!“芦毛の暴れん坊”引退

 0   3   6,732
シェアする  x facebook LINEで送る
【有馬記念】ありがとうゴールドシップ!“芦毛の暴れん坊”引退

 第60回有馬記念(27日、中山10R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2500メートル、1着本賞金2億5000万円=出走16頭)有馬記念が27日、中山競馬場で行われ、ラストランで8着に敗れたゴールドシップ(栗東・須貝尚介厩舎、牡6)が、最終レース終了後に引退式を行った。最後のレースを含めて12戦でコンビを組んだ内田博幸騎手(45)は涙を浮かべて感謝の言葉を贈った。勝っても負けてもターフを沸かせた芦毛の怪物は、ファンに別れを告げ、種牡馬として第二の馬生を歩み出す。

 一瞬、夢をみた。向こう正面の残り1000メートル地点、最後方に構えていたゴールドシップが動いた。行けぇ!! まくれぇ!! 12万超の大歓声が追い風になったように、楽な手応えのまま3コーナーで3番手まで進出。だが、そこが最大の見せ場だった。8着での終戦。ラストランで2年ぶりに手綱を託された内田騎手は、悔しさをにじませながら相棒をたたえた。

 「やったかな、と思ったんだけどね。俺が乗ったときはあの形だったから。楽に上がっていけたけどね。最後の大役だから何とかしたかったんだけど、現実は厳しい。でも、がんばってますよ」

 最終レースが終了してから約1時間後。「まつり」を熱唱した北島三郎が“前座”を務め、内田、岩田、横山典とコンビを組んだ3人の騎手がそろう豪華なセレモニー。2年連続ファン投票1位、ラストランも1番人気とファンの多い馬らしく約4万人のファンが残り、GI6勝の芦毛の暴れん坊との別れを惜しんだ。


 3コーナーからまくって沸かせたラストラン同様に、引退式でもゴールドシップらしさは全開だった。誘導馬に反応していななき、内田騎手の涙のインタビューをかき消した。記念撮影もごねにごねて列に加わらず5分間待たせた。最後まで気ままに振る舞い、号泣しながら手綱を引いていた今浪厩務員も、最後は笑みを浮かべていた。

 来春から種牡馬として北海道新冠町のビッグレッドファームでけい養され、約10億円(1400万円×70株)のシンジケートが組まれている。種付け料は未定も、今年2月に急死した父ステイゴールドの後継馬としての期待は高い。

 須貝調教師は「またこういう愛される馬を作れるように努力したい。第二の馬生でいい子を出してほしいね」と感謝を込めて送り出した。産駒は早ければ19年夏にデビュー予定。奇想天外なゴールドシップは、これからも気の向くままに帆を張る。(川端亮平)

この記事はいかがでしたか?
ナイス (3)

関連キーワード

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

1月13日()
シンザン記念 G3
1月12日()
フェアリーS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

1月5日()
日刊中山金杯 G3
スポ京都金杯 G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ジャスティンパレス 牡6
78,688万円
2 リバティアイランド 牝5
74,444万円
3 タスティエーラ 牡5
65,898万円
4 レガレイラ 牝4
63,438万円
5 ソウルラッシュ 牡7
60,586万円
6 ナムラクレア 牝6
59,291万円
7 ソールオリエンス 牡5
57,546万円
8 ベラジオオペラ 牡5
52,047万円
9 テーオーロイヤル 牡7
51,827万円
10 ダノンデサイル 牡4
51,249万円
» もっと見る

3歳
1 クロワデュノール 牡3
11,679万円
2 アルマヴェローチェ 牝3
8,560万円
3 アドマイヤズーム 牡3
7,776万円
4 エリキング 牡3
5,662万円
5 ジョバンニ 牡3
5,508万円
6 アルテヴェローチェ 牡3
4,745万円
7 ミュージアムマイル 牡3
4,654万円
8 パンジャタワー 牡3
4,569万円
9 ビップデイジー 牝3
4,442万円
10 ランフォーヴァウ 牝3
4,377万円
» もっと見る