横山武史(24)=美・鈴木伸=騎乗で2番人気の
ドライスタウトが直線で抜け出し快勝。交流重賞2勝の実力馬が、JRAでの重賞初制覇を飾った。今後は優先出走権を獲得したチャンピオンズC(12月3日、中京、GⅠ、ダ1800メートル)を目指す。
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ドライスタウトが1馬身3/4差の完勝で中央重賞初制覇。
京王杯2歳Sの
コラソンビートに次ぐ2週連続重賞Vの横山武騎手は、爽やかな笑みを浮かべた。
「予定より少し抜け出すのが早くなって最後は遊んでいましたが、逆に言えばまだまだ余力があったということ。これから先が楽しみですね」
道中は好位集団で脚をため、直線を向いても余力十分。残り200メートル付近で抜け出し、抜群の加速力で一気に突き抜けた。
牧浦調教師は「状態次第ですがチャンピオンズCを視野に入れて進めたい。きょうの勝ち方なら距離も許容範囲」と展望を明かした。伸び盛りの4歳馬が、師走の中京決戦に殴り込む。(綿越亮介)
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ドライスタウト 父シニスターミニスター、母マストバイアイテム、母の父アフリート。黒鹿毛の牡4歳。栗東・
牧浦充徳厩舎所属。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。馬主は㈱YGGホースクラブ。戦績10戦6勝(うち地方4戦2勝)。獲得賞金1億9519万4000円(うち地方8705万円)。重賞は2021年JpnI全日本2歳優駿、23年JpnⅢ
オーバルスプリントに次いで3勝目。
武蔵野Sは
横山武史騎手、
牧浦充徳調教師ともに初勝利。馬名は「黒ビールの種類の名前。本馬の毛色より」。