シングルロマン(競走馬)

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抹消  黒鹿毛 1982年5月14日生
調教師中尾正(栗東)
馬主藤井 章
生産者新井 政賢
生産地門別町
戦績 6戦[2-1-2-1]
総賞金11,039万円
収得賞金1,945万円
英字表記Single Roman
血統 ナイスダンサー
血統 ][ 産駒 ]
Northern Dancer
Nice Princess
ヒジリジヨオー
血統 ][ 産駒 ]
マロツト
ギヤラリア
兄弟 オーヒジリサテライトオー
市場価格
前走 1986/06/01 宝塚記念 G1
次走予定

シングルロマンの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
86/06/01 阪神 10 宝塚記念 G1 芝2200 17817--43** 牡4 56.0 松本達也中尾正 484
(-6)
2.14.7 0.3--⑥⑤パーシャンボーイ
86/05/11 京都 11 京阪杯 G3 芝2000 17815--11** 牡4 55.0 松本達也中尾正 490
(-2)
2.04.2 -0.3--⑫⑬⑩⑥アグネスビート
86/04/13 阪神 9 大阪城ステー OP 芝2500 733--13** 牡4 55.0 松本達也中尾正 492
(0)
2.39.6 0.0--⑦⑦⑥アキノサンシー
86/03/09 阪神 11 鳴尾記念 G2 芝2500 12812--32** 牡4 53.0 松本達也中尾正 492
(-4)
2.36.0 0.0--ロンスパーク
86/02/16 京都 11 京都記念 G2 芝2400 1433--45** 牡4 53.0 飯田明弘中尾正 496
(+10)
2.30.8 0.5--⑪⑩⑫⑨スダホーク
86/01/12 京都 10 寿賞 1400万下 芝2000 1211--11** 牡4 56.0 松本達也中尾正 486
(-2)
2.03.2 -0.1--⑧⑥⑥⑥ニホンピロエクセル

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週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第34回は1986年の京阪杯優勝馬シングルロマンを取り上げる。


京阪杯ジャパンCの裏の最終競走に定着してしばらく経つ。歴史的に幾度となく施行条件が変更された不憫な重賞であったが、2006年以降は芝のスプリント戦として固定された。様々な条件で行われただけに、過去の勝ち馬は非常に多彩である。

1982年生まれのシングルロマンはその京阪杯宝塚記念の前哨戦として位置付けられていた時代の勝ち馬である。父親であるナイスダンサーの産駒はナイスネイチャラグビーボールに代表されるように、G1であと一歩足りない馬が多かった。そしてシングルロマンも大望を遂げられずに現役生活を終えたわけだが、結果として現代の競馬に僅少ながらも影響を及ぼす形になったのは僥倖と言えるのかも知れない。

栗東の中尾正調教師が手掛けたシングルロマンは3歳の1月にデビューするも勝てず、初勝利は7月の小倉開催にずれ込んだ。ミホシンザンシリウスシンボリが覇を唱えたクラシックとは無縁。しかしながら秋以降コツコツと戦績を積み、翌1986年2月の京都記念で重賞初出走。ここではスダホークの5着に敗れたが、続く鳴尾記念にて早め先頭の競馬で2着に食い込んだ。確かな末脚を武器に堅実な走りを見せた彼は、5月のG3・京阪杯(京都芝2000m)で1番人気の支持を受けた。通算14戦目にして巡ってきた重賞奪取の大チャンスである。

中尾厩舎ゆかりの松本達也騎手を背にしたシングルロマンは、折からの雨により荒れた馬場で後方に構えた。行きっぷりは良好とは言えず、淀の坂の上りで肩ムチを入れながらの苦しい追走になったが下りで上昇。直線内で逃げ粘るブービー人気のアグネスビートを一気に交わし、実績馬ライフタテヤマらの追撃も抑え込み重賞初制覇。昭和の競馬らしいモノクロームの荒れた芝の上で、実に鮮やかな勝利であった。

レース後中尾師は「次は宝塚記念にぶつける予定」と抱負を語った。この年の宝塚記念クシロキングスダホークが中心視されるやや手薄なメンツ。そんな中ファン投票165位の外国産馬パーシャンボーイが突き抜けて、片やシングルロマンは確実に脚を使ったが勝ち馬と接触する不利もあり3着まで。とは言え悲観すべき内容ではなかったのだが、夏に脚をひねったことで大きく歯車が狂った。2年近い休養を経て、1988年4月に登録抹消。まもなく道営競馬で復帰したものの、往年の面影はすでに無く2走して引退。引退後は種牡馬入りしたが目立った成績を残せずに終わっている。

競走馬の父としては無名だったシングルロマンだが、娘のクラファストレディが繁殖として道営二冠のクラキングオーを出し、そのクラキングオーが道営三冠馬クラキンコの父となり表舞台に再び名を知らしめることとなった。一介のG3・1勝馬のシングルロマンの血が現代に残るのも凄いが、本邦における「マイナー種牡馬の最後の楽園」たる倉見牧場の底力には本当に恐れ入る。この競馬界では、馬や人間の相対的力関係とかトレンドを無視した“奇跡”が時として起こるのである。神話のない時代もまだ捨てたものではないのだ。

シングルロマン
牡 黒鹿毛 1982年生
父ナイスダンサー 母ヒジリジョオー 母父マロット
競走成績:中央15戦5勝 地方2戦0勝
主な勝ち鞍:京阪杯

(文・古橋うなぎ)

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